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パナソニック、100周年の歩み05
1979-2006 情報家電


さて、第5弾は、激動の情報家電。ここは本当に様変わりしました。20世紀の初めは、伝書鳩で株で大儲けなどという話しがあったのですが、それは「今は昔、伝書鳩を使ひて、大儲けしたものありけり。」という表現が似合う位、昔です。

1979 自動車電話 TZ-801形 移動機本体
「セレブ」という言葉のない時代です。
真のお金持ちが使っていました。


1989 携帯電話 TZ-803


1989 携帯電話 TZ803B


ここまでは、前近代史の感じ。

ここから一気に小型化されます。

携帯電話 mova P、携帯電話 mova P601es
携帯電話 mova P502i Hyper、携帯電話 FOMA P2102V


携帯電話 FOMA P901i
豪快なカラー展開が当たり前の時代もありました。


2001 ピックウォーク


 

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1981 パーソナルコンピューター
HDDがない時代のPCです。


2000 レッツノートパソコン
「タフ」さが売り。パナソニックの商品では異色の特長でした。


2002 SDモバイルプリンター、2002 SDメディアストレージ
当時、スマートメディアの後釜の半導体メモリはデジカメ市場の覇権を取るため大激戦。
メモリースティック(ソニー)、xDピクチャーカード(オリンパス、富士フイルム)もありましたが、
最終的には、SDカードが勝ち抜けました。


2004 シグマブック


2004 ETC車載器


1994 3DO インタラクティブ マルチプレーヤー
「Panasonic 3DO REAL」
1994年は、ゲーム機の当たり年。ソニー Play Station、セガ サターンが、次世代ゲーム機の地位を狙って、熱いバトルを開始。任天堂はNintendo 64で、2年後に巻き返しを図ります。
珍しくパナソニックが手も足も出なかった分野。


激動の情報家電では、天下のパナソニックと言えどもという感じですが、その影で、SDカード、ブルーレイ・ディスクなど規格主要メーカーになるなど、押さえるべきところは押さえているという感じです。

しかし、立派だったのはPC。1990年代の後半、一時数%(2〜3%と記憶しています)までシェアを落としますが、ニューヨーク市警など、PCが必要なのだが、壊れる可能性大環境での仕事場で評判を取ります。そして、日本でも出張が多いサラリーマンを中心にシェアを拡大します。G-SHOCKが日本市場で花開く過程とよく似ていると思うのは、私だけでしょうか?

パナソニックの企業体質として面白いのは、非常に粘ることです。「集中と選択」がもてはやされる今日ですが、彼らには、その市場に何としても根を下ろそうとする迫力を感じます。

 
■関連記事01 1918-1940 家電黎明期。
02 1951-1973 家庭電化ブーム。
03 1955-2003 音響家電。
04 1961-1980 ジュニア家電
05 1979-2006 情報家電
06 1970-2004 家事分担・女性の社会進出応援家電
07 1977-2011 映像家電
08 1969-2015 空間イノベーション家電

 

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2018年11月16日

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