新製品

シャープ、お掃除機能を付加したプラズマクラスター加湿機能付き空気清浄機「KI-GX100」
空気清浄機 2016 04


独自の発想で、頑張っているシャープ。その中の独自機能の一角をなす、「プラズマクラスター」。
それを使った空気清浄機の最新版「KI-GX100」。
今回追加されたのは、「お掃除機能」です。
■「プラズマクラスター」とは?
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シャープのHPより転載。


「プラズマクラスター」は、シャープは、化学的に言うと「「OHラジカル」による作用」としています。
決して特殊なものではありません。
「プラズマクラスター」というのは、シャープ独自の言い方です。
ある程度汎用的なモノである場合に、メーカーが使う方法です。
イイところは効力をアピールし易いことにあります。
悪い所は、○○はイイとなると猫も杓子もイイ、悪いとなると猫も杓子も悪いとなることです。
それはそうですよね。正体が分からないと何が何だか分かりません。
「プラズマクラスター」も同じです。

 
■プラズマクラスターのポイント
プラズマクラスターのポイントは、ずばり「存在密度」です。

OHラジカルが、一つや二つ作用したところで、大きな影響は全くでません。
クジラにアリが噛みついた状態ということと似たモノでしょうね。

しかし、大量のアリが一斉に噛みついたとしたらどうでしょうか?
当然クジラと言えども悲鳴を上げるでしょうね。
それと同じです。

つまり、使い方にはコツがあるのです。
密度を確保しなければ、効果が薄いのです。

その様に使わなければ、「プラズマクラスター」を買っても余り意味はありません。

DSCF6938

店頭展示イメージ。
赤矢印部分に明記。


シャープはプラズマクラスターの後ろに、「25000」「7000」とか、表示してあります。
これは空気清浄機を窓際に、計測器を空気清浄機の適性畳数の部屋の中央、高さ:1.2mに置いたときに、計測された1cm3辺りのイオン数です。

ちなみにシャープが受注生産で作っているモデルは、「100000」。そのカタログ情報(2016年9月)は下の通りです。

 
■いろいろなモノの抑制に効くプラズマクラスター
プラズマクラスターはいろいろなモノに効きます。
「カビ菌」「ウイルス」「菌」「アレル物質」です。

実は花粉は、厚い殻で覆われていますので、プラズマクラスターはなかなか効きません。
中身には効くのですが・・・。

またPM2.5 も確実ではありません。
PM2.5は、大きさが2.5μm以下の浮遊物質の総称。
素材は特定できません。

が、これだけのモノの抑制に効果があるのは中々のモノです。

20160900 SH 空清 総カタ_011

シャープのカタログより。
健康家電のカタログは全頁確認することをお勧めしたい。


しつこいようですが、カタログにもある様に密度が重要です。

 
■機械ですから寿命あります
このプラズマクラスターの発生機ですが、総運転時間:約19,000時間でイオン発生をしなくなります。
時間で示していますが、24時間連続使用したとすると、約2年2ヶ月。

機械ですから必ず寿命があります。
その時は、パーツ交換してください。

20160900 SH 空清 総カタ_020

カタログの裏面に記載してある表記。


■空気清浄機の基本はフィルタリング
ここまでプラズマクラスターの機能に付いて書いてきました。
ここまで持ち上げながら、プラズマクラスターは、付加価値と断言します。

それは空気清浄機の基本は、「フィルタリング」だからです。
空気をフィルターで濾し、きれいにする機能です。

この機能が不十分だと、よい空気清浄機とは呼べません。

 
■お掃除機能があれば、10年間は楽々
日立の空気清浄機のレポートにも書きましたが、日本の場合、「自動」機能があるとユーザーは余り手を掛けません。
できれば、寿命と言われる「10年」は楽にお願いしたいということでしょう。

HEPAフィルターは、大きなホコリなどで吸引力さえ確保できれば、10年保つとあります。
また脱臭フィルターも同じ。こちらも10年保つそうです。
それをするためには、大きなホコリをフィルタリングさせないこと。
このために、日本の空気清浄機の多くは大きなホコリのため用のフィルターを付けています。
シャープでは、「ホコリブロックプレフィルター」と呼んでいます。

20160900 SH 空清 総カタ_007 今回タイトルにある、お掃除機能は、このフィルターに対してです。
これを自動掃除します。
大きなホコリのフィルターは、エアコンのフィルターを想像してくれれば、間違いありません。

DSCF6948  
■パワフルな集じんスピード
アメリカの規格:CADRの名前が高名になってきました。
日本の規格より、ハードルが高いのですから、こちらの方が当てにされるのは、致し方ないことです。
が、日本の規格も故なく設定されているわけではありません。

元ネタは自然換気。
自然換気は、1回/hr必要とされています。
このレベルに対してです。
シャープ「KI-GX100」(お勧め畳数:26畳)の場合は、8畳/6分の集じん機能を持ちます。
風量は10m3/分。

業界トップクラスです。

 
■加湿部分の清潔性
加湿機能はあると非常にありがたい機能。
使用するのは冬場だけのことが多い加湿機は、押し入れにいれている間に悪くするとカビたりします。
また、追加でリビングに置いたりすると、定位置がないですから正直スペース的には邪魔です。

が、一番の問題は、使用しているときの黴菌の発生です。
日本の水道水はギリギリまで黴菌を除去していますが、黴菌は水と栄養があれば、かなりの場合繁殖します。
もしそうなると大変。
加湿器が、水気と共に黴菌をばらまくことになります。

このため、日本メーカーはいろいろな形で、加湿システムを黴菌から守ります。
シャープの場合、加湿部分の水は、Ag+イオンカートリッジ、加湿フィルターも抗菌・防カビフィルターで守っています。

KI-GX100-N いろいろなことを想定して作られた「KI-GX100」。
やはり一番の付加価値は「プラズマクラスター」でしょうね。
今回は、消臭・除菌を主にお話ししましたが、これ以外に「静電気除去」「保湿」などにも効きます。

 
商品のより詳しい情報は、シャープのホームページにてご確認ください。
http://www.sharp.co.jp/products/
 
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2016年10月18日

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