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コーヒーレポート
ビアレッティ タジッシマの使いこなし1 カフェポッド


コーヒーを毎日数杯飲みます。しかもお酒も好きで、晩酌もします。
双方とも嗜好品ですからね、お金が掛かります。
ビアレッティ タジッシマの専用カプセルが美味しいことは以前レポートしました。
今回から2回、安くコーヒーを楽しむためのレポートをします。
■お湯で割って普通のコーヒーの薄さにして飲む
エスプレッソの最大の問題は量が少ないことでしょうね。
7gのコーヒー豆に対し、30ccが基本です。
30ccですからね、3口です。

濃いので、ビタミン剤のようにやる気が出るのは事実ですが、休憩の度に飲むと、お金が持ちません。

また、濃いのが苦手な人もいます。
このため、エスプレッソは「ルンゴ」、「アメリカーノ」というバリエーションを持ちます。

「ルンゴ」は2倍量抽出。
7gで60cc。

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ブランデー、水で割ったらアメリカン
某S社の名コピー


「アメリカーノ」は、適量お湯割りです。
(出た!「割ったらアメリカン!」)

ストレート・コーヒーのアメリカンは、「薄い」のがミソではなく、焙煎を浅く、豆をタップリ使い(このため色は薄めになる)、香り高いコーヒーを淹れるのがポイントですが、これはアメリカにタップリ物資があった時代の話。

今では、香りもプアな、薄いコーヒーの代名詞になってしまっています。
確かにアメリカ文化の黄金期は、1950〜60年で終わったのかも知れません。

 
さてビアレッティ タジッシマですが、これ両方とも可能です。

 
まず、ルンゴです。
抽出量は右側の摘まみで、自分の好きなタイミングで抽出を止めます。
時間を見て止める方法もありますが、基本的には抽出量を見計らい止めます。

クレマも出ます。
味はまぁまぁというところでしょうか?

本来なら、豆を心持ち多くするなどして、サポートできるのですが、カプセルでは追加できませんからね。

ビアレッティ タジッシマ さてアメリカーノです。

まず、エスプレッソを抽出したカップをスチームミルクを作る時に使うスチームノズルの下にセットします。
抽出後、中央に位置している右側の摘まみを、抽出とは逆の方向に回します。
抽出モードの場合、お湯が出てきますので、それで薄めて行きます。

注意したいのは、このお湯、中々勢いよく出てくるということです。
跳ねることを考慮し、それなりに深いカップを使いたいものです。

味も、香りも正直言うと微妙・・・。
100円コーヒーよりもイイのは、「当たり前だの篦棒めぇ」と、江戸っ子の啖呵を切りたいモノですが、感じとしてはドッコイドッコイから、やや勝る感じですかね。

 
ただアメリカーノは故なきことではないです。
一般的なコーヒーは、10gの豆で180ccと言われています。
(諸説ありますが、今回はスターバックスのHPに書いてある、この説を採用。)
豆1gで18ccの抽出をしています。

方や、エスプレッソは、7gの豆で30ccですからね。
豆1gで4.3cc。
圧倒的に濃厚なわけです。
数字を合わせようとしたら、7g126ccのコーヒー抽出ですから、96cc追加できる分けです。

ただこれはあくまでも数字の話。
香り、味を楽しもうとしたら、工夫が必要です。
お湯の量、温度に注意して、あくまでも「自己責任」で割ってください。

 
ちなみに、私の場合、ルンゴは時々しますが、アメリカーノはしません。
しかし、そのルンゴもモノ足らないのは事実です。

 
■カフェポッド
多くの場合、タジッシマは、カプセルマシンにセグメントされますが、カプセルだけしか使えない分けではありません。

カプセル以外に、カフェポッド、そしてコーヒー粉が使えます。

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左)径44mmのエスプレッソ用カフェポッド、ペーパーフィルターに中に極細引きのコーヒー粉が入っている。
右)湿度、及び酸化の影響を受けない様に、1つ1つアルミパッケージされている。
メーカーはムセッティー。イタリアの会社です。


 
カフェポッドは、通常のコーヒー用、エスプレッソ用で一番良い仕様が取られています。

カフェポッドの魅力は、仕様が世界共通であること。
セット、抽出、廃棄の扱いがすごく楽であること。
カフェポッドで使用されているコーヒー粉の風味が落ちないため、保存し易いこと。

など、メリットが多いです。
特に、世界共通仕様はメリットが大きいです。

コーヒーの味は何と言っても、まずコーヒー豆です。
ネスレ、UCC、キーコーヒー、上島珈琲、小川珈琲、等々、全て豆を扱い、自社の味を決めます。

カプセルの場合は、自社仕様ですから、UCCのカプセルをビアレッティ タジッシマで使うことはできませんが、カフェポッドなら世界共通ですからね。
UCCをビアレッティで飲むことも可能です。

しかし、当然ビジネス戦略がありますので、全てのメーカーがカフェポッドを用意しているわけではないことをご承知ください。

 
カフェポッドの欠点と言えば、コーヒー粉に対して、価格がやや高めであることですが、カプセルよりは安いです。

価格のイメージは下表の通り。
抽出元 1杯の価格
カプセル 80円
カフェポッド 50〜70円
コーヒー豆 40〜60円
私は日に3〜5杯です。
仮に毎日5杯飲むとします。
カプセルだと、400円/日、12,000円/月。
カフェポッドだと、300円/日、9.000円/月。
質を落とさずに、飲み量に関して余裕がでてきます。

 
■ビアレッティ タジッシマとカフェポッドとの相性
スクリーンショット 2015-06-06 14.13.39「日本カフェポッド協会」は、『コーヒーをはじめとする飲料の抽出における新たな方式である 「カフェポッド」に関して、その利点を啓蒙し、また規格に関する情報を 集約、発信することで、「カフェポッド」市場の健全な発展と普及を目指す ために設立された協会』です。

そのホームページに、径44mm、エスプレッソ用のカフェポッドの規格が掲載されています。

丸にタングの付いた形状です。

 
しかし、そうではないカフェポッドも存在します。

例えば、イタリアの有名なイリー(illy)社なども、その一つです。
イリー(illy)社は、世界的にも有名な会社で、新宿などにも直営カフェを出していますので、知っている方も多いと思います。

写真のような形です。

DSCF2338 「セットしたら問題ないじゃん!」と言われる方も多いともいますが、実は中々それ、つまり「セット」が難しいのです。

エスプレッソマシンの肝は、高圧抽出です。
エスプレッソマシンがメカメカしいのは当たり前で、温度と圧力を制御しなければならないからです。

この時のポイントは、実は位置なのです。

例えば、圧力ですが、カプセル、カフェポッドの上に釜を被せ、圧力を掛けるわけです。
この時、位置がずれたら、まともに圧を掛けることができない。
つまり、旨みが抽出がされていない、エスプレッソを飲むことになります。

 
タジッシマの場合は、この位置合わせを磁石で行います。
ホルダーの一番後ろにある磁石と、本体の磁石が引き合い、常に同じ位置にセットされる構造です。

このため、ホルダーからはみ出す部分、カフェポッドの場合はやや硬めのフィルターペーパーなのですが、それが邪魔をしてしまうと、位置が変わるわけです。

DSCF2340 このため、余分な部分が邪魔をしない様にしなければなりません。
簡単に言えば、前側を向かせ、場合によれば折ってやればイイだけです。

そして丁寧にホルダーを差し込みます。
この時、手感触が怪しければ、躊躇なく引き出しやり直してください。

以降は、カプセルと同じことです。

DSCF2345

左)通常のセッティング、右)使用後。圧力が掛かっていたことが見て取れる。


 
エスプレッソマシンは、全自動で触るところがないとしても、できる限り構造は知っておいた方がベターです。

 
■カフェポッドが使えると
初めの話は、カフェポッドだと安く飲めるでしたが、カフェポッドを使い始めると欲がでます。
それは、一番美味しいのは、どこか? です。
カプセルだけでなく、味をいろいろ変えて楽しむことができますので、面白い。
経験が拡がると、また世界も違って見えてきます。

逆に、カプセルの面白さも分かってきます。
ビアレッティのブレンドの旨さですね。

 
カフェポッドは、ネットでもいろいろと販売していますね。
私は、珈琲問屋のオンライン・サービスを愛用しております。
価格もそれなりに安く、届けが早いのと、包装がしっかりしているのが気に入っています。

 
使いこなすと、ますます面白いですよね。

 
商品のより詳しい情報は、ビアレッティのホームページにてご確認ください。
http://bialetti.jp/
よく使っている、珈琲問屋のホームページはこちら。
http://www.tonya.co.jp/shop/c/c0/
 
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