新製品

35,000円のイタリア旅行!
ビアレッティの新型エスプレッソマシン


コーヒー好きで、アウトドア好きな人は、ヒゲのおじさんのマークが付いた直火式のエスプレッソマシンを知っていると思います。
知らないと答えた人でも、多分見ると、「あゝあれか。」といわれると思います。
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モカ・エクスプレスの限定版。(私有物)

イタリアでは、各家庭に1台はあるといわれるこの「モカ・エクスプレス」を作っているメーカー。
それが、今回紹介する新型エスプレッソマシンを世に出すビアレッティ社なのです。

 
■日本に「秘密の県民SHOW」があるように
バラエティー番組は得意でないのですが、某TV局の「秘密の県民SHOW」は大好きです。
この番組、その地方の特色を浮き彫りにするのですが、必ず出てくるのが「食事」ですね。

隣接する県で、「こうも違うか」と言わんばかりに違う。
例えば、ソースかつ丼。
長野県でも支持され、群馬県でも支持されているのですが、中身が全然違う。
長野県ではキャベツが入っていなければソースかつ丼でないというし、群馬は一口サイズのヒレ肉でないとそうではないといい、非常に楽しい。

 
それと同じモノは海外にありますかと言われれば、人類皆兄弟。
国が違っても、やっていることは同じなのです。
よく「××風○○」というメニューがありますよね。
それがそうなのです。

 
実は飲み物もそうです。
イタリアのコーヒーは典型例ですね。
イタリアでコーヒーというと、ドリップで抽出したコーヒーを指しません。
エスプレッソです。

味が、北(ミラノ)と南(ナポリ)では全く違うのです。
南に行くほど、味が濃く、ドロッとした感じになります。
キング・カズは、セリエAで、複数チームに所属しましたが、ナポリのエスプレッソは独特だと言っていますね。
ただ、慣れてしまうと病みつきになるようです。

 
■イタリアのコーヒー文化
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ロレンジオ・モリーニ氏。

発表会の時にスピーチされたイタリア大使館 公使参事官 ロレンジオ・モリーニ氏の言葉を借りましょう。
彼のスピーチは、「日本でイタリアの国旗が日の丸より多い。
それはイタリアのレストランテに飾られているモノだが、それは日本人が深い敬意と愛情をもってイタリア料理に接してくれているからだと思う。」という言葉から始まりました。

で、イタリアの食文化に欠かせないのが、「カフェ」の文化。
誇張が入っているのでしょうが、朝から晩まで、美味しいコーヒーを飲むことに情熱を注いでいるそうです。

そして中でも、自分の家で美味しいコーヒーを飲みたいと思っており、それにかける情熱たるや、スゴいの一言だそうです。

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ビアレッティ社の製品に
あるヒゲのおじさん

その台所に必ずあるのが、「モカ・エクスプレス」。
コーヒーのアイコンと言っても過言ではない様ですね。

彼は日本に赴任する時、イタリアでビアレッティ一式を購入。
が、日本では電圧の関係で使えなかったそうです。

それは兎も角、技術的にもデザイン的にも最新のビアレッティを紹介でき、とても嬉しいと結ばれました。

いかにも「食」を大切にするイタリア人らしいスピーチでした。

 
■ビアレッティという会社
こちらの説明は、社長のランゾニ・フランセスコ氏自らされました。

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社長のランゾニ・フランセスコ氏

氏によると、ビアレッティ社は、初代社長の下、1933年にコーヒーメーカーを製造したそうです。
が、それあ製造しただけでお蔵入りだったそうです。
理由はナポリ式のコーヒーメーカーが主流になっていたためだそうです。

二代目社長は、このコーヒーメーカーを世に出そうとして、当時珍しかった手を使ったそうです。
テレビCMを打ったそうです。
1950年代の話ですからね、欧州でもかなり先駆的な手法です。

しかしこれが当たり、その後ビアレッティ社は、何千万、何億という台数を出荷したそうです。

その後、ビアレッティ社は、コーヒー豆も扱うようになったそうです。

 
■ビアレッティの新製品
そして、プッチーニ「トーランドット」よりアリア「誰も寝てはならぬ」が朗々と流れる中、紹介されたのが今回の2つの製品、「タジッシマ」(30,000円(税抜))と「モキッシマ」(35,000円(税抜))です。

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左)タジッシマ(30,000円(税抜))、右)モキッシマ(35,000円(税抜))


 
これらは、トリオ・システムといって、「コーヒーパウダー(コーヒー豆を挽き粉にしたもの)」「44mmコーヒーポッド」そして「ビアレッティ製専用カプセル」が使用できます。

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モキッシマがモカ・エクスプレスの形なら
タジッシマはコーヒーカップ。

一目で気に入ったのは、「タジッシマ」。
小型で、いろいろな形で抽出できる上、ミルクスチームも付いていますからね。
色は、ホワイト、ブラックあるのですが、ホワイトが好きですね。

 
これに比べると、「モキマッシ」は一廻り大きい。
しかし、イタリアのコーヒーとアイコンと言っても可笑しくない「モカ・エクスプレス」の形そのままですからね。
大使館の人なんかは、試飲の時「やはり、このデザインでないとね!」と言ってました。

こちらは、レッド、シルバーの2色。
レッドが綺麗ですね。女性にはとても人気がありました。

 
■イタリアのコーヒー文化をそのままに
今回、これと共に発表されたのが、専用の「コーヒーカプセル」です。
「ミラノ」「ベネチア」「トリノ」「ローマ」「ナポリ」とイタリアの5つの都市名を冠されたカプセルは、そのエリアのエスプレッソの味を再現します。
カプセル名 アラビカ種/
ロブスタ種
特徴
ミラノ 100/0 マイルドな味わい、フルーティなフローラルのような香り
ベネチア 80/20 まろやかな味わい、バニラの香りとスパイシーな刺激
トリノ 75/25 チョコレートのような味わい、ヘーゼルナッツの風味が
ローマ 50/50 濃厚な味わい、ココアやドライフルーツのような風味
ナポリ 30/70 濃い味わい、やや強い刺激と苦めのココアのような風味が特徴
アラビカ種/ロブスタ種というのは、コーヒー豆の種類です。
コーヒーの味は、コーヒー豆の種類と産地で大きく変わります。
セブンイレブンのCMにも出ていますが、セブンコーヒーはドリップなのでアラビカ種を使っています。
で、皆さんがよく聞く、「ブラジル」「コロンビア」などは産地ですね。
アラビカ種は、繊細な味と香りが特徴で、その特徴はドリップ式抽出に合います。

が、エスプレッソマシンのように強制抽出方式だと、モノ足らない。
エッセンスが全部出てきますので、上品すぎる感じと言ってもいいかも知れません。

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カプセルは、都市ごとに色が違う


そこで登場するのが、地中海沿岸のアフリカで栽培されるロブスター種です。
アラビカ種から見ると洗練されていない、どちらかというと野性味溢れる豆です。
これでバランスを取る。

北がどちらかというと、洗練された味を好むのに対し、南が強い味を好むことがお分かり頂けると思います。

 
グローバル化されると、どちらかというと洗練度を増す形になります。
良い例が日本の焼酎。
芋のゴツゴツした、ある種野性味のある芋焼酎は、ほとんどなくなりました。

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ナポリ。独特の濃厚さ!好きです!!

ところが、ビアレッティ社は、イタリアの味をそのまま日本に出してしまおうというのです!
イタリア旅行し、バールでエスプレッソを味わった人なら分かります。
まさにイタリアを味わうことができるのです。
繊細さ命の「北」の味から、混沌としたコーヒーのエキスを味わうような「南」まで!
慣れると、南は病みつきですよ!

ちなみに、このエスプレッソの味の差は、普通のコーヒーの差よりもはっきり出ています。

 
■バリスタのお話
最後に、日本人で初めてイタリアで公認のバリスタになられた、横山千尋氏が話された砂糖の基準とエスプレッソの効能について書きましょう。

まず、エスプレッソは砂糖を入れて飲みます。
目安は、次の通り。
ビター 4〜6g
スィート 10g
 
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当日は、いろいろな技を見せ、楽しいスピーチで場を
盛り上げた、横山バリスタ。

また、彼によると10の体に良いことがあるそうです。
当日はなされた特徴は、7つ。

1.リラクゼーション効果が高い
2.頭の回転が速くなる
3.血液の循環をよくする
4.食事の後に飲むと消化によい
5.口臭を取る
6.肌つやがよくなる
7.がん予防

私は仕事前に飲むエスプレッソが大好きですが、この話になんか、納得するところがありますね。

 
この直輸入のイタリア文化を貴方も味わってみませんか?

2014年10月23日

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