トレンド

自分に合ったコーヒーメーカーを探そう!
02 コーヒー豆 / 粉より抽出する
ドリップ式コーヒーメーカー


ここから各カテゴリーのコーヒーメーカーを見て行きます。
まず、コーヒー豆・粉を抽出源としたドリップ式コーヒーメーカーです。
この稿でお話するコーヒーメーカーは、下表「マゼンダ」の部分です。
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■概要
最もポピュラーな形式のコーヒーメーカーです。
喫茶店、カフェで提供されるブレンド、ストレート・コーヒーを楽しむことができます。
技術の必要なドリップの部分は、機械が代行してくれるので、コーヒー豆さえ きちんと管理できれば、かなり美味いコーヒーが飲めます。

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ハンドドリップ用のドリッパー。
現在、ハリオのV60を愛用中。


ただし味にこだわった見方をすると、デジタル技術が発達した現在でも、最高峰のアナログ・オーディオの輝きが失われないのと同様に、ハンド・ドリップで上手に淹れたコーヒーには及ばないといえます。
それは抽出の諸条件を、ハンド・ドリップの様に細かく振れないことにあると思います。

とにかく通常のコーヒーメーカーは、抽出条件の変更はできないものがほとんどなので、工夫の余地がほとんどありません。
味を極めたいとお考えの読者には、少々難しくてもハンド・ドリップをお勧めします。
しかし逆に言えば、何にも考えずに使えますし、販売価格も1万円以内と求めやすい価格です。

この味で十分とお考えの人には、これをお勧めします。
味を極めることはできませんが、手入れも含めて扱いが楽です。
ただし、抽出という意味では工夫する余地はあまりありません。

使い勝手を中心に、自分のライフスタイルに合った機械を選択して頂ければと思います。

 
■チェックすべき4カ所
私がこだわるのは次の4つです。

・グラインダー(ミル)付きか?
・一度に何人分淹れられる設計か?
・どの様なフィルターを使用しているのか?
・抽出後の保温はどのようにするのか?

 
■付属グラインダー(ミル)は、どこまで豆の良さを引き出せるか?
ドリップ型のコーヒーメーカーに内蔵してあるミルは、ほとんどの場合小型ブレンダー型が多く、はっきり言いますと少々貧弱です。

が、あるとコーヒー豆が使えます。
ちょっと悩み所です。

 
■一回に何人分淹れるのか?
コーヒーは淹れたてが一番美味しいため、現在は一人ずつ淹れるのが主流になりつつあります。
しかし、一度に多人数分抽出できるドリップ式の場合、1〜4/5人分、それ以上の人数に大別されています。
違いはフィルター・サイズ及び形状です。

大人数用(6人以上用)で1人分は余り美味しく淹れられません。
自分の飲み方に合わせ選択してください。

 
■フィルターの種類(素材/穴数)は?
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コレスのゴールドフィルター C240。
1-5カップ用。


ドリップ式の場合、扇形のフィルターで、3つ穴、1つ穴。それと円錐形のフィルターで1つ穴から抽出する、3通りの方法があります。
扇形のペーパー・フィルターが最も手に入り易いためか、殆どの場合、扇形フィルターです。

通に言わせると、3つ穴と1つ穴だと1つ穴の方がコクが出やすい、扇形と円錐形だと円錐形の方がコクが出やすいとされています。
現在、最も注目されているハリオのハンド・ドリッパーV60は、円錐型です。

 
またベーパー・フィルターでなく、メタル・フィルターを使うのが流行っています。
コクの一部をペーパーが吸い取らないため、コーヒーの成分を全て味わうことができるのが特長です。洗浄が少々面倒臭いのですが、1回毎フィルター捨てないので、エコでもあります。

お湯の注ぎ方も一点で注ぐもの、シャワーのように注ぐもの等、これも味が変わります。
ただ、よりこだわるなら、ペーパー、メタルのフィルター種でしょうか。
味がかなり変わりますので。

 
■抽出後の保温の方法は?
●象印 「珈琲通」 EC-JS80-HW

●象印 「珈琲通」 EC-JS80-HW
魔法瓶にコーヒーが抽出される。


ドリップ方式のコーヒーメーカーを使う時、最も困るのがコーヒーを温かい(もしくは熱い)状態に保つことです。
昔よくあったのは、大きな耐熱ガラス容器にコーヒーを溜め、下からヒーターで暖める方法。
この方法だと30分もしない内に、コーヒーが煮詰まり苦くなる上、重い香りしか残りません。

これに対し、現在のトレンドは魔法瓶保存

保温水筒を持って歩くのが通常になりつつある現在、当たり前と言えば当たり前です。
しかし、煮詰まらず、長時間 香りが失われない、冷めないのはやはり画期的である。

 
■豆の違いによる味の違いを楽しもう!
この分野のコーヒーメーカーを買った人は、ずばり豆をいろいろ変え、味の変化を楽しむことをお勧めします。
抽出条件が一定なので、豆で味がどう変わるのかが分かります。
それはコーヒーとはどういうものかがよく分かることを意味します。

そして興味がある人は、次のステップを踏み出して頂ければと思います。
コーヒーの世界は深淵ですから。

 
文中の商品の詳しい情報は、下記のホームページにてご確認ください。
ハリオ V60に関して     http://www.hario.com コレス C240に関して     http://www.oanda.co.jp 象印魔法瓶 珈琲通に関して  http://www.zojirushi.co.jp
 
■シリーズ 自分に合ったコーヒーメーカーを探そう!
01 初めに、あるいはコーヒーの基礎知識
02 コーヒー豆/粉より抽出するドリップ式コーヒーメーカー(本編)
03 デロンギ コーン式グラインダー KG364G
04 カフェポッド、コーヒーカプセル、ネスカフェ用コーヒーメーカー
05 エスプレッソマシン
06 コーヒーカプセル用エスプレッソマシン
07 ミルク四方山話

 

2013年6月18日

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