思うこと

HEMSを付けようとしたところ・・・
2013. 夏 のお話し または 大いなるボヤキ?!


皆さんも、いろいろな所から情報メールを受け取ると思います。
その中で、ちょっと見つけてしまったものがあります。
アップするのを躊躇するようなことなのですが、過渡期はこんなことも ということで、見ていただければと思います。
それは、2013年初夏。
以下のキャンペーン告知から始まったことです。

■キャンペーン告知(まま)
いつもau one netをご愛用頂き、ありがとうございます
au one net会員の皆様にトヨタのエコな商品『H2V-アルファ』のご紹介です

★キャンペーンは今月末で終了です!!お急ぎください!★
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au one net会員の方限定
『H2V-アルファ』ご購入の方、先着30名様に
サムスン製Android(TM)搭載タブレットSMT-i9100をプレゼント!!
キャンペーン期間は7月31日まで。今すぐホームページへ!

▽『H2V-アルファ』ご購入キャンペーンはコチラ
http://www.toyota-ms.co.jp/H2V/alpha/landing.html?20130712solomail
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『H2V-アルファ』って何ができるの?
ご自宅全体の電力消費量をパソコンやスマートフォン、タブレットに表示
電力の使用状況を「見える化」できます。節電意識アップで節電効果約10%!

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〜〜〜『H2V-アルファ』の特徴〜〜〜
◎「見える化」で節電のポイントが分かる!
◎ 月額料金不要!(取り付け後、5年間無料)
◎ 取付工事費含め、最大10万円(注)まで補助金対象!(HEMS補助金対象機器)
(注)補助金制度の見直しにより減額される場合があります
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<施策における注意点>
・H2V-アルファをご購入いただいた方が本キャンペーンの対象となります
・機器代金、工事代金はお客様に負担頂く必要があります。また、平成23年
度エネルギー管理システム導入促進事費業補助金(HEMS)は返金まで約2〜3
ヶ月必要です

▽マンガで分かる!『H2V-アルファ』のことはコチラ
http://www.toyota-ms.co.jp/H2V/alpha/landing.html?20130712solomail
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♪「見える化」で節電のポイントが分かる!
過去の電力消費量(時間別・日別・月別)をグラフでみることができます
ので、節電のポイントが確認できます
是非、グラフから電気料金プランの見直し、使用電力のピークを分散させ
基本料金の安い電気料金プランへの変更をご検討下さい

♪機器の取付工事は専門電気業者がお伺いします
ご自宅の分電盤付近に機器の取付工事を行います
簡単な設定が完了すればすぐに節電ライフを始められます
現在お使いのブロードバンド回線につなぐだけ。難しい設定はありません

♪月額料金不要!しかも最大10万円(注)までHEMS補助金対象!
ご利用には月額料金はかかりません。導入にあたって必要な機器代金、取付
工事費はHEMS補助金制度で最大10万円分(注)まで補助金対象になります
(注)補助金制度の見直しにより減額される場合があります

⇒HEMS補助金制度って?
家電などのエネルギー消費機器をネットワーク化し、居住者の快適やエネ
ルギー使用量の削減を目的に、エネルギーを管理する「ホーム・エネルギ
ー・マネジメント・システム」(以下、HEMS機器)の導入に際し、設置する
機器や導入費用の一部を補助する制度です。『H2V-アルファ』は補助金対
象機器として認定され、導入にあたり補助金が適用されます

※1.月額料金は「設置日から5年間無料」です
※2.HEMS補助金は、機器及び導入費用をお支払い後、補助金の申請をします
申請完了から約2〜3ヶ月で補助金が戻ります
※3.HEMS補助金は1万円未満の費用および消費税はお客様負担になります

 
■分からないのでネットと電話で調べる

トヨタと言えば日本を代表する会社です。
正確にはトヨタ自動車ですがね。
系列会社は山ほどあります。

実は、私は2つのエンジンを持つ「プリウス」を必ずしもエコだとは思いません。
メカ屋がすべきは「燃費の良いエンジン」の開発と思いますので、マツダの「アクティブ・スカイ・エンジン」を高く評価します。
が、今子供たちにとっては、ハイブリッドが当たり前。
10年以上の継続とは凄いことです。

で、トヨタのH2V-アルファです。
HEMSの補助金がでる位なので、HEMSだろうと検討を付けました。

で、H2V-アルファをネット検索です。
メーカーは、トヨタメディアサービスということが分かりました。
ホームページでは、「10%の節電効果」と、「電力使用量の見える化」が唄われていました。

その一節、

intro-lead_QandA この瞬間、わけが分からなくなりました。
データを持って行かれて、どうやって節電するの・・・。

で、続けて、
「さらにH2V-α(エイチツーブイ アルファ)はインターネットに接続頂き、会員登録することで、
パソコンやスマートフォンでご家庭の消費電力・消費電力量(日・月)をグラフで見ることができます。」

そうか取り付けても会員にならないと、情報はもらえないと言うわけかい・・・。

で、「10%は、どこからはじき出された数字なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」と頭を抱えてしまいました。

しかたなく電話です。
応対の上手な女性が出ました。

「H2V-α(エイチツーブイ アルファ)って、HEMSですか?」
「HEMSの一種です。」

「一種って何?」
「HEMSです・・・」

「何故、データを御社にもって行かれて節電が可能なのですか?」
「皆様、会員になるのが普通ですので」

「スマホをもっていない場合は、どうなりますか?」
「PCで見られます」

「両方ともない場合は、どうなりますか?」
「大体、皆さんお持ちですし、ネット回線がない人はご契約ができません」

「実際にはどうします」
「配電盤の工事をします。その後、データ通信ができる様に、Wi-Fiも入れさせて頂きます」

「工事費用はどの位ですか?」
「状況により変わります」
「それはHEMSで管理する家電数により変わるということですか?」
「そうです。詳しくは、係のものを行かせますのでその人に聞いてください。
補助金の締め切りが近いので、なるべく早く行くように手配しますので・・・」

で、まだ解約できることを確認し、工事見積もりの日を決めました。

単純に言えば、
HEMSで、
配電盤工事が必要。
データはWi-Fiでやりとり。
トータルのデータ管理はトヨタメディアサービスが行い、ユーザーはスマホもしくはPCで結果を得る

この時の興味は、家電からどうやって、第三者ともいえるトヨタメディアサービスが情報を取るのだろうか?
ということです。

 
■当日の説明

当日もらった話は、次の内容でした。

「まず、H2V-αは配電盤を通過する電力を確認するシステムで、個々の家電を見ることはできません。
ただしエアコンの様に、1コンセント1ブレーカーの場合は、測定が可能です。」

ちょっと待ってと思ったのはその先

「現在の所、計測可能なのは2箇所です。
1カ所は、総合電力(=電力メーター)なので、後1つ選ぶことができます。」

これって見える化って言うのっ?!!!
「見える化」ではなく否定の「見えるかっ!!!」だよ。

「10%の節電は、これを付けようという人ですので、意識高いですから・・・」

私はここで付けるのを諦めました。
へたり込みになりそうになるほど、力が抜けてしまいました。
が、ついでですので契約書の内容も聞きました。

「契約期間は5年。その間、解約はできない。データはトヨタサービスが管理、必要に応じて開示します。」

初期システムですので不具合は多発。毎年のように高性能型に更新されるはずですが、それもできないらしいです。
ただ工事費&設備費は、国の補助金で賄われるとのことでした・・・。
どうも契約内容は、トヨタメディアサービスではなく、国の思惑が絡んでいるような気がします。

 
■経済法則とメーカーとしての矜持

最後に聞いてみました。
「契約する人はいらっしゃいますか?」
「それなりにいらっしゃいます。ただですし、タブレットももらえますし・・・」

この言葉がHEMSの、その当時のことを物語っているかも知れません。

そう「節電」はサポートがあろうが、なかろうが、する人はするのです。
HEMSには依らないわけですが、こう言った人たちは、割と情報感度も良く、HEMSに関しても知っています。
また邪魔にならず、費用が掛からないなら付けておいてです。
最後まで聞きませんでしたが、家のWi-Fiシステムの見直しをも兼ねますので、そういうメリットもあります。

しかもタブレットをお持ちでない方は、それももらえてしまう。

個人経済としては、「まっ、OK」ですよね。

 
しかし役に立ちそうもないレベルのものをメーカーとして発売しますか?
幾ら補助金がでるからと言って、販売の辻褄合わせの様なことが役に立ちますか?

そりゃ、営業ノルマ未達成は大変です。
半年連続だと、理由が明確でない限り「クビ」か配置転換される可能性があります。
しかしなぁ・・・。

モノを作り世の中に貢献するのがメーカーと思っている私は、ちょっとと言うよりかなりめげました。

 
■最後に

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CEATEC2013 トヨタブースで見かけた新型HEMS。
格段に進化していることが分かる


秋のCEATECで、トヨタブースを覗いてきました。
少なくとも、この時よりかなりいいモノが展示されていましたことを付記すると共に、以前のモデルですので時効ということで、顛末を掲載します。

CEATEC2013 のトヨタブースの記事はこちら

2013年11月26日

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