レポート

パナソニック、ポータブル防水モニターシステム
“DIGA PLUS” UN-JL10T2 / JL15T2
楽しいお風呂AV その6


パナソニックのSV-ME7000をレポートの中に、Wi-Fiを使うとできる機能があり、使えると気持ちが良い旨を記しました。
しかしWi-Fiをきちんと張り巡らせるのは、中々大変です。
今回のレポートするのは、TV、HDDレコーダー、無線接続を別々ではなく、システムとしてとらえた製品です。
型番は、UN-JL10T2、UN-JL15T2。
両者の差はモニターサイズの差。10V型と15V型の差です。

では、通常の製品とどう違うのかを説明します。

 
■カテゴリーは録画機システム

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UN-JL10 / 15 T2。
モニターと、通信システム内蔵レコーダーで構成。
オープン価格。


パナソニックのTVは、「VIERA(ビエラ)」シリーズ。レコーダーは、「DEGA(ディーガ)」シリーズです。
で、今回の商品、UN-JL10T2 / JL15T2は、「DEGA +(ディーガ プラス)」とあります。

つまり、機能は録画機に準じると言うわけです。

UN-JL10T2 / JL15T2は、Wi-Fi機能と無線通信機能を組み込んだ録画機に、モニターTVとの一番の差は、TVはチューナーを内蔵するが、モニターはチューナーを内蔵しない。を付けたシステムなのです。

 
■このシステムの存在価値

このシステム、大型TVを持っていて、別室でもTVがあればと思っている人には、超お勧めなのです。

前回の SV-ME7000のレポートの時、「リビングのAVシステムと同じように使えるのは気持ちイイ」ということを書きました。

⇒詳しくは「パナソニック、ポータブル防水TVSV-ME7000」を参照してください。

何故でしょうか?

リビングの大型TV+レコーダーは、良く出来てます。
クォリティーは高いですし、使いやすくもあります。

この使いやすさを、全ての状況でと言うのが、パナソニックの考えです。

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レコーダー部。このシステムの頭脳である。


AVシステムの鍵は、実は「レコーダー」にあります。
レコーダーは、放送用のチューナーも付いていれば、HDD、場合によってはDVD、ブルーレイという記録メディアを持っています。
放送番組の記録も出来ますし、LAN接続でネットとつながれば、デジカメのデータ取り込みもできます。

TVをPCモニターに、レコーダーをPC本体に例えると分かりやすいでしょうか。
PCの場合、モニターは画を映すこと以外、何もできません。
TVの場合、チューナーを内蔵しているため、単独でも使えますが、AVシステム化させた時、TVはモニターとして扱われることが多いです。

パナソニックのレコーダー、DIGAシリーズの一部に、Wi-Fi機能を持たせたものがあります。

目的は2つですね。

1つめは、インターネットとAVシステムをつなげる。
2つめは、AVシステムの機能を別の機器でも使えるようにする。

2つめの機能が「お部屋ジャンプリング」機能です。
単純な言い方をすると、リビングのレコーダーとサブモニターをWi-Fiでつなげ、サブモニターからレコーダーを操る機能です。
当然、中に記録してある映像を再生し見ることも出来ますし、ネット・コンテンツを使うことも可能です。

 
しかし条件があります。
1つめは、少なくともレコーダーから、ハイビジョン映像をWi-Fiで飛ばす場合は、重いデータを飛ばせる5MHzの帯域に対応いなければならないこと。
2つめは、DIGAが Wi-Fiを内蔵しているか、後付けの Wi-Fi機器で動作することです。

 
正直、面倒くさいです。

今回の商品、UN-JL10T2 / JL15T2は、オール・イン・ワン。それをより簡単に使えるシステムなのです。

 
■セッティング

セッティングは、すこぶる簡単です。
レコーダーに、BSカードをいれ、アンテナ接続をするだけです。
もしメインTVでも、このレコーダーを使う場合は、HDMI端子でつなげばよいでしょう。

後は、マニュアル通りにセットすればOKです。

昔、i-Macでインターネット接続の簡単さを表す時、箱から出して3秒で接続可能ですとありました。
こちらのセッティングは、そのエリアの放送チャンネルを検索確定しなければならないので、3分位時間が掛かりますが、接続自体は3秒と言ってもいいかも知れません。

ネットへの接続は、別途 有線LAN、無線LANどちらでも接続してください。
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■気を付けたいこと

気を付けたいことは、3つです。

1つめはレコーダーから出る電波の届く距離です。
私の家はリビングから、風呂まで壁2つを隔て、約15mで、全く問題ありませんでした。
パナソニックのホームページのユーザー報告では、80%の人は問題なかったのですが、残りの人はつながらない不具合が生じた様です。
また内部チューナーは付いていないので、外出先(レコーダーからの電波が届かない範囲)では使えません。

2つめはネットのサービスを受けたい場合は、レコーダーをネット接続する必要があります。
有線でも、無線でもできます。
これができないとネットサービスは受けられません。
レコーダーに保存されている内容しか、対応できません。

3つめは、このレコーダーとモニターの無線接続は、Wi-Fiのネットワークとは別物だということです。
このレコーダーがあるからといって、PCの無線LANが使える様には・・・、なりません!

 
■スタンドは直して欲しい

基本性能は、SV-ME7000同等と思っていただければと思います。

が、直して欲しいと思った点もあります。

何故か分かりませんが、お風呂TV SV-ME7000と、当モニターのスタンドは異なります。
しかも、使い勝手が良くありません。
確かにワンタッチでセッティング出来るのですが、角度を変えることはできません。
小型モニターは、場所選ばずが前提条件ですので、これは困ります。

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左)スタンドは引き出すタイプ。途中固定はできない。、右)この角度以外での設定ができない。


 
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故 島倉千代子さんの訃報報道。
モニターは転送のため遅れ、前の画が映っている。


あと、ちょっとした「癖」を。
このモニターは画像を転送していますので、レコーダーが受けてから、1秒程度遅れて その画がでます。
私は、「あゝ、こいつも頑張っているんだな。」と嬉しい気持ちになるのですが・・・。

 
■まとめ

家中どこでも、手間いらずで、ハイビジョンが楽しめるのは大きなメリットです。
しかも地上波だけでなく、BSが見られるのもメリット。

悩みどころは、レコーダーを持っている人は重複部分があると言うことでしょうね。

しかし、現在、TVしか持っていなくて、サブシステムが欲しいとお考えの人。
レコーダーの買い換えを考え中の方には、超お勧めします。

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10V型と15V型の差。一目瞭然の差。


家の雰囲気が変わります。

面倒な設定がないですので、メリットを誰でも享受することができます。
お勧めは、15V型ですね。
モニターですので、単体でアウトドアがないですので、その分、見易い方がベターだと思います。

 
 
 
より詳しい仕様が知りたい方は、パナソニックのホームページをご覧ください。
http://panasonic.jp
 
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2013年11月25日

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