Pocket AHD51は、中国製のドライヤー。中国のDreame社は、最近創立したメーカーだが、得意はロボット掃除機。このドライヤーは、その強吸引力を支えるモーターを別分野にも活かそうという考え方で作られています。英 ダイソン社も同じ考えで、ドライヤー、扇風機を製品化しています。
同社のドライヤーを使うのは初めて。Pocket(以下ポケット)で、いろいろ感じた思ったところをレポートします。
携帯性、性能、デザインに力を入れた作りになっており、順にチェックしていきます。
■携帯性
製品は「本体」「ストレートコームノズル」「カーリングロッドノズル」「専用ポーチ」の4つからなります。付属の専用ポーチに全て収めて持ち歩く考え方です。


他のメーカーですが、袋からはみ出さないと入れることができないモデルに当たった経験があります。袋なら、まだそんな形の緊急対処も可能ですが、ポケットはポーチです。
とにかくトライすると、ものの見事に収まりました。ただアタッチメントなど、大きいものが多いため、入れ方への工夫は必要。ただ難しくはないので、パズル感覚で楽しんでもらえればと思いますね。
本体の重さは300gと軽めなので、カバンに詰め込めるスペースを確保することさえできれば、楽に持ち運びできます。
いろいろ書きましたが、携帯性はとてもいいです。
■機能
ドライヤーに必要とされる機能は2つです。1つめはもちろん髪の毛を根元から乾かすこと。2つめはスタイリングです。
もう1つヘアケアがあるのではと言う人もいると思いますが、ドライヤーのヘアケアはイオンで行います。これは今、ほとんどのモデルに内蔵されており、ガンガンイオンを放出し髪の毛を護ります。
イオンでヘアケアの流れを作ったのは、パナソニック。技術名称は「ナノケア」。同社のイオン放出できるモデルは、基本的に本体上部に独特の形状がデザインされています。今や、ドライヤーのアイコンと言ってもいいでしょう。
同社のドライヤーは、女学生に絶大な人気を誇っています。これは美容家電専用ブランドでない会社の強みだろう。メーカー・イメージがとても健全。子どもが持っても、学校に怒られにくいブランドというのがあれば、パナソニックは筆頭だろうと思います。
それはさて置き、イオンが髪の毛にイイということは、令和の今、もはや大和撫子の常識の範囲。また、使わない時はないので、イオン独自のスィッチはなく、メインスィッチを入れるとイオン発生機が動作するのが、基本となります。
ということで、もはや強く強調してもしかたがない感じです。もし言うことがあるとすれば、イオンの発生濃度と定格電力ですね。ケア効果は、あるところまで、イオン濃度に従います。付け加えますと、イオンは原子を励起させることもあり、作り方によっては、結構電気喰い時もあります。
ポケットは、3億個/cm³のプラチナマイナスイオン(メーカーが使用している言葉ですが科学的にはとても変な言葉)を発生させる強力モデル。ここまでのイオン数を出すモデルは、少ないです。ヘアケアはイオンが髪の毛に当たって効果があるので、濃度はとても重要です。が、これはドライヤーの使い方とは関係がありません。


それでも熱風が好きという人には、熱・冷風サイクルがお勧めです。髪を温めては、風で乾かしなながらを冷やすを繰り返すので、ヘアトラブルを最小にすることができます。
実は初めは、こんなモードが付いていると思いましたが、いざ使ってみると、なかなかよく乾きます。熱風を使っているというドライヤーぽさも感じられる、面白いモードだった。
■ヘア・セット
ヘア・セットは生乾きの時に行います。ストレートコームノズルは、名前の通り、ストレートヘアに髪の毛を擦るように使います。あくまでも、「擦るように」です。擦り付け過ぎると、髪の毛は傷みます。



■お手入れ
ドライヤーでお手入れを欠かせないのが清掃。特に、吸込口からホコリ、髪の毛が入り、ヒーターに当たると発火する可能性があります。


■デザイン
色を排除した金属を思わせる、道具に徹したデザインです。色を排除したと書きましたが、実物は淡い紫の色味が感じられ、すごぶる上品。また付属のポーチなどは、質が良くないというのが相場ですが、ポケットはかなりいい。
少々無骨さを感じるところもありますが、小型であり、変形できるところは愛嬌が感じられなくもないです。
洗面所対決でも引けを取らずに済みそうですし、ポケットを使うのは悪くはないセレクトではないでしょうか?

携帯性を損なうことを考慮してか、「ありとあらゆるものが付いています」というモデルではありません。その分、セレクトされたノズルと一緒という感じです。
本体は、軽くパワフル。値引きしていたら、お買い得です。
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