レポート

さすがヨーロッパ製。ミルク使いがお上手。
ホテルショコラ のチョコレートドリンクメーカー「ベルベタイザー」。


ホテルショコラ が出したホットチョコレートドリンクメーカー「ベルベタイザー」(以下 ベルベ)。メーカーさんからお借りして10日ほどテストしてみましたレポートします。  

本日のレポートは、ホテルショコラ のベルベタイザー。
同社の「フレーバー」と合わせてチョコレートドリンクを作る専用マシン。


その前に・・・。
ベルベの価格は1万円。やや高め。セコいことを言うようですが、専用機というのは、それなりのリスクがあります。幾ら気に入っていても、メーカーとして儲からないとやめてしまうこともあります。この辺、経営者は実にドライです。ユーザーのことなど考えないことが多いです。発表時にいくら「力を入れます。」と力瘤を入れてアナウンスしても、あてになりません。また逆に、ユーザーが飽きてしまうこともあります。通常の家電だと、別の使い方があるのですが、専用機の多くは、単機能のため使えずに廃棄しなければならない場合が多いです。今回、ここも考慮しなければなりません。

 
◾️ベルベタイザー 第一印象
 
今回、送付されてきたモデルはホワイト。一番色香があるのはカッパー(銅)ですが、コーヒーをブラック系でまとめてあるので、あえてホワイトを指定しました。

改めてベルベに触ると、「ずしっ」ときます。電気ケトルとはかなり違います。理由は、筐体をほとんど金属で作っているからです。

持ちながら細部チェックして思ったことは2つ。

1つめはデザインがやはり「古風」であること、と言うより「純ヨーロッパ」デザインであること。自宅に入れ込むと、ずいぶん目立ちます。と言うより、デザイン完成度が高いため、ちょっと浮きます。キッチン家電の中で使うには、似つかわしくない。テーブルで使うのが一番です。あと、取っ手の位置も昔なら当たり前の位置ですが、今のケトルなどとは大きく違います。使い難くもあります。

取っ手部拡大。実に本格派。


2つめは「重さ」。樹脂で作るのが一般的な今、見た目と重さのバランスが違うのです。このため、やはり使い難さにつながります。

 
◾️チョコレートの味にほとほと感心

 
ベルベの印象はさておき、このシステムの最大のポイントは、「フレーバー」にあります。種類は12種類。今回はうち、5種類をテイスティングしました。「ミルキー50%」「クラシック70%」「ダーク85%」「ソルトキャラメル」「オレンジ」です。

クラシック70%の外袋。


クラシック70%の内容物。そのまま食べても美味しい。
しかし、喉が乾くし、手にくっつく。お勧めしない。


この中で、標準は「クラシック70%」。これはチョコレート、チョコレートしたチョコレートドリンクで、しかも万人が美味しいという絶妙のバランスを保っています。香りも味も芳醇といえるレベルなのですが、ギリギリで甘すぎないというような「××すぎない」。というやつ。スーパーなどでよく見かける「すぎる」ものと一線を画します。

これに対し、ソフト化したものが「ミルク50%」、ビター化したものが「ダーク85%」。

そして、ちょっと系統の異なる、マルドン海塩を加えたキャラメルミルクチョコレートの「ソルトキャラメル」、そしてブラッドオレンジの柑橘系のノートを65%スーパーミルクチョコレートに加えた「オレンジ」。

テスト的に、バランスを考え組んでみました。「フレーバー」はそれらのチョコレートを削ったものになります。

 
◾️ベルベはお手軽
 
さて、作る段になり気づいたのは、マニュアル、取説がないこと。確かにスタートボタン一つだけなのですが、これはどうかと思いました。ネットで調べると、絵で簡単に示してあるだけ。確かにマニュアルは不要な気がします。が、反面、紙一枚位入れてもいいのではとも思いました。

とにかく、MAXとあるラインまでミルク(成分無調整。欧州はこれが標準。)を入れ、「クラシック70%」のフレーバーを入れ、フタを閉めます。フタには穴が2つ。それなりに温度が上がるのがわかります。

フタには蒸気穴が設けられている。


MAXの刻印がある。(矢印部)


撹拌子を入れて使用する。
かなり上底っているのもわかる。


思ったより、くぐもった音ですが、かなりの速度で廻り始めます。しかし一分もすると音がしなくなります。このあたりでチョコレートが溶けてしまっています。音が消えたのはそのためです。

撹拌し始め。マーブル模様を描く。


じきにこんなふうに、とろっとろになる。


出来上がり後、デュラレックスの360mlのグラスに入れると丁度いい塩梅。口当たりのよさ、香り、味。甘いもの好きには堪らない瞬間です。

デュラレックスにピッタリ。


 
◾️後始末は手早く
 
あとは、熱が取れないうちに、すばやく洗ってやるのが一番。基本お湯洗いです。冷水で洗うとチョコレートが固着します。本体の方はともかく、撹拌子の方は、チョコの粒が残らないようにコイルがついています。ここにつかれると面倒です。汚れを受けせるために水に付けるのを多用する人もいますが、ベルベは水に付けおくこと自体が無意味なのです。

コイル部(矢印)。ここの汚れは落としにくい。


さらに言いますと、本体下部には接触部があるので濡らすことはできません。このため、片手でハンドルを持ちながら、お湯を流しながら、もう片方の手で洗ってやります。この時、ちょっと重いのが煩わしいです。

本体、底面。端子挿入口が生々しい。


台座。こちらは至って今ドキ風。


これでワンサイクル終了。

 
◾️ミルク温め機としてもいい
 
欧州は料理、お菓子に「ミルク」を使います。また必需品「チーズ」「バター」もミルク。またコーヒーのお供にも欠かせません。当然、ホットチョコレートもミルクと組み合わせるのが正統です。

この温め機能で、ホットミルクにしてみました。と言ってもチョコフレーバーを入れないでスィッチを入れるだけです。

これが笑えるほど楽だし、いいです。まず、1つめは膜を張る前の状態で出来上がることです。要するにタンバク質が変質していない。そして2つめは、撹拌子ありだと、細かな泡がいっぱい入るため、食感が大幅に変わります。本格的とは言えませんが、フォームドミルクです。エスプレッソに混ぜ、カプチーノ系のドリンクとして飲むのも一興。

細かい泡が立っているミルク。


ミルクに合わせるは、木村屋の「あんバター」。
銀座の本店で購入。250円也。結構なお代。


コーヒーはスペシャリティ(ストレート)で楽しむのも一興ですが、ミルクを入れて楽しむのも一興。そういう意味ではベルベは、楽しみの幅を広げてくれる家電とも言えますし、ある種の汎用性があるとも言えます。

 
ちなみに、チョコレートの単独溶かしは絶対に禁止。十中八九、焦げます。バレンタインデーの救世主ならずといいたいところですが、これ一杯差し出すのは、手作りチョコも同然なのではないでしょうか?

 
◾️まとめ
 
このシステムを買うか、買わないかは、まず、ホットチョコレートが好きか、どうかにかかっています。個人的には「ダーク85%」がピッタリきました。少々お高い(250円/袋)のは事実ですが、スタバすることを考えると案外安いのではと思います。

ただそれだけではもったいなく、お勧めは、コーヒーとのマッチプレイですね。ミルクをうまく使えるようになりますので、相乗効果を発揮します。

1万円で新しい生活、スタートです。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://hotelchocolat.co.jp
 
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2021年1月2日

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