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東京ガス、日本気象協会と「ヒートショック予報」を共同開発


東京ガスが、(一財)日本気象協会と共同で「ヒートショック予報」を開発しました。「ヒートショック予報」の提供を通して、より多くの方に冬の入浴事故に対する認識が深まり、 その適切な対策を行っていただくことで、毎日の入浴をより安全に楽しんでいただけるとしています。
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度の変化により、血圧が上下に大きく変動することをきっかけにして起こる健康被害のこと。気温が低い冬には、入浴中の死亡者数が急増します。死亡者の多くは高齢者であり、ヒートショックが主な原因であると考えられています。

東京都健康長寿医療センターが行った調査では、2011年の1年間で、全国で約17,000人もの人がヒートショックに関連した入浴中の急死に至ったと推計されました。この死亡者数は、交通事故による死亡者数の3倍を超えます。また、そのうち高齢者は14,000人と大多数を占めています。

また、東京ガス都市生活研究所が2015年に行ったアンケート調査では、成人男女の過半数がヒートショックを知らないこと、ヒートショック防止に重要な対策を行っている人は2割以下であることなど、自分事として捉えている人は少ないことがわかりました。

東京ガスはこれまで、安全で快適な入浴を楽しんでいただくため、冬の入浴事故や生活者の入浴事情について調査・研究を行い、安全な入浴方法に関する情報発信やヒートショック対策の1つとなる浴室暖房、脱衣室暖房の提案などをしてきています。
また、日本気象協会は、高精度の気象予測データと独自の知見を組み合わせて、これまでにも「熱中症指数」や「風邪ひき指数」などの生活指数情報を開発・提供しています。
高齢化が進む中、冬の入浴事故を少しでも減らすために、東京ガスと日本気象協会が協力して、ヒートショック予報を開発するに至りました。

今季、「ヒートショック予報」は、2017年2月21日から2017年3月7日まで、東京ガスの生活情報メディア「ウチコト」のFacebookページにて平日・毎日配信されます。

 
ヒートショック予報の概要
■ヒートショック予報とは
ヒートショック予報は、東京ガスが有するヒートショックに関する知見などを元に日本気象協会と共同で作成したアルゴリズムに、日本気象協会が保有する天気予報を用いて、気温が低くなる冬のヒートショックのリスクを3ランク5種類の記号で表現した情報です。

ヒートショックのリスクは、これまでの研究の成果などから、急激な温度差を経験すること等により高まることがわかっており、そのような温度差の生じやすさは屋外の気象条件にも左右されうるものです。このため、気象情報を活用した生活指数情報としてヒートショック予報が作成されました。

ヒートショック予報は、「警戒!」「注意」「油断は禁物」の3ランクで構成しており、特にヒートショックのリスクが大きいと考えられる気象条件下で「警戒!」が出現します。 さらに、「警戒!」時には、一日の気温差が大きい場合、冷え込みが予想される場合には、 入浴時だけでなく、日常生活全般で気温の変化に留意していただけるように、コメントを追加して表示します。

 
■ヒートショック予報の表示
注意)リスクが低いと表示されている場合でも入浴事故が起こらないことを示すものではありません。いかなる場合も安全な入浴に関する予防対策を心がけてください。

 
■ヒートショック予報の提供について
配信内容 1都6県の都・県庁所在地(東京、横浜、千葉、さいたま、水戸、宇都宮、前橋)における、配信当日20時時点のヒートショックのリスクを「今晩のヒートショック予報」として配信
配信方法 東京ガスの生活情報メディア「ウチコト」のFacebookページにて
https://www.facebook.com/tokyogas.uchicoto ※平日のみ、夕方迄の配信を予定
提供期間 2017年2月21日(火)~2017年3月7日(火)
※同期間内、「ウチコト」サイト内にも、ヒートショック予報とヒートショック対策の紹介記事を掲載するそうです。
http://tg-uchi.jp/topics/2899

2017年2月28日

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