新製品

これがAQUAの実力!全自動洗濯機「スラッシュ」、
衣類エアウォッシャー「ラクーン」


今回のAQUAの戦略発表会では、説明があったのは商品への考え方(コンセプト)だけで、この時期に発売される新製品は、展示会場で見てくださいとのことでした。
今回は、その中から、全自動洗濯機「スラッシュ」と衣類エアウォッシャー「ラクーン」をレポートします。
□全自動洗濯機「スラッシュ」
■スラッシュの意味するところ
スラッシュとは、「ナイフなどの刃物で切りつけること」を言います。
多くの場合、やや斜めに切りつけることから転じて、「斜線」の意味を持つ様になりました。
PCで使われる「/」もスラッシュと呼ばれます。

始め、この洗濯機のペットネームが「スラッシュ」と聞かされた時は、ビックリしました。
洗濯機は、仮初めにも衣類ケアの最重要機器ですからね。
「キズ」とかができると困るわけです。

しかし実物を見て、納得。
ドラムが「斜め」に設置されているのです。

 
■洗濯機とは思えない端正なスタイル
まずこのデザインを見てください。

DSCF2806 見事ですよね。縦横比と差し色と言うと大過ぎますが、「赤」「青」「金」の色を上手く配置して、手前の膨らみにかけています。

この手前の膨らみこそ、ドラムが斜めに設置されているためなのですが、下手な処理をすると「邪魔」と言われる膨らみを、魅力的に見せる様にしています。

天面もスィッチは2つのすっきり型。
世界的にスィッチが少ないデザインが流行していますからね、海外の展示会でも高い評価を受けることができるデザインだと思います。

操作パネルは内側右サイドにありますが、中も端正で、よく錬られた一品であることが分かります。 DSCF2792  
■斜めの利点 その1:使いやすい
20150602 AQUA 洗濯機 スラッシュ NR_002今年の洗濯機のトレンドは、適正サイズによる使いやすさにあります。
成人女性の平均身長:約155cmに合わせ、洗濯槽の深さ(浅くする)、口径(大きくする)、設置位置(手前にする)、洗濯機の高さ(低くする)などを見直してるわけです。

スラッシュは、サイズの最適化に加えて、少しだけですが、斜めに傾いているので、やはり槽の底まで手を届かせやすいですね。

 
■斜めの利点 その2:洗浄力
今回採用されたパルは、手のひら形状の「スラッシュ・ウィング」。

今までのパルは、円の中点を基本に点対称にデザインされるのが基本でした。
が、「スラッシュ・ウィング」は異形とも言えます。

DSCF2794 この異形さは、斜めに設置されたスラッシュ・ドラムに対応されたモノです。

通常左右に動くもみ洗いできれいにするのですが、スラッシュはそのもみ洗いに、衣類をもち上げて入れ替える複雑な上下水流をうむことができるそうです。
布がらみ、洗いムラを抑えるため、洗浄効果も高いそうです。

 
通常、標準コースは1つなのですが、今回の標準コースは3つ。

布の傷みを気にする人のための「標準やさしくコース」
節水性を高めた「標準節水コース」
汚れ物が多い時の「標準おまかせコース」

 
新しい動きが感じられる洗濯機です。

尚、会場には、別色のスラッシュが参考出品されていました。
生活臭が、皆無の洗濯機です。

DSCF2823置いておくだけで、空間演出ができる洗濯機だけでもスゴいのですが、洗浄力と使い勝手も並みではありません。

 
□衣類エアウォッシュ AHW-SR1「ラクーン」
■オゾンでウォッシュ
DSCF2788

衣類エアウォッシャー AHW-SR1
「ラクーン」
オープン価格、6月下旬発売


エアウォッシュは、AQUAがドラム式洗濯乾燥機:AQW-DJ7000に搭載された技術です。
オゾンの強酸化力を利用して、有機系の汚れを分解する技術です。
このため、泥汚れのような無機系の汚れには効きません。

が、洗濯物の汚れで多いのは、汗シミ、食べ物のシミ、そして皮脂汚れです。
汗に含まれる塩分のような無機分以外は、ほぼ有機系の汚れですからね。

また、ニオイの元も有機系ですね。

オゾンはこれらに襲いかかり、分解してしまいます。

 
元々この技術は『もっと「和服」を着てもらうにはどうしたらイイのか?』から、考案されたモノです。
和服のイイモノは手作業の集まりとも言えるモノで、染、織りの技術は、世界の高級布の中でもトップクラスですからね、汚れるとへこみますよね。

手洗いでも落ちにくいし、クリーニングに出すとかなり高い。
和服がなかなか生活に入ってこない理由でもあります。

これをどうにかしたいと作られたわけです。

 
実際に何度も試させて頂きましたが、かなりの実力です。
1回60分で、かなり満足の行くところまでキレイになります。

 
ただし、これはAQW-DJ7000だからこそとも言えます。
洗濯乾燥機の密閉性はかなりのモノですからね。
オゾンの濃度も高くできるわけです。

 
■汚れを分解すると書いていない理由
今回の衣類エアウォッシュ AHW-SR1「ラクーン」でオゾンを使う部分もかなりの密閉性があります。

DSCF2791 正直いうと、去年幕張で展示されていた宇宙服を思い出した位です。
しかし、ユーザーは予想もしない使い方をしますからね。
製造物責任では、都市伝説ともいえる「電子レンジの猫」が未だに教材に載っている程です。

「電子レンジの猫」は、アメリカ人のおばあさんが、洗ってやった猫を乾かすのに電子レンジを使ったという話です。
当然、猫は死んでしまったわけです。(電子レンジは、電磁波で温めるモノの分子を振動させ発熱させる技術ですからね。イメージを膨らませない方がベターです。)

なんたって、アメリカは訴訟大国。
おばあさんは、「電子レンジが悪い」と訴えたわけです。
言い分は「猫を入れるなと書いてなかった。」
伝説によると、この訴訟でおばあさんが勝った・・・。

以降、取扱説明書は分厚くなる一方、二重三重のトラブル回避の手段をこうじています。

 
今回もそうですね。
有機物を分解するわけですから、濃度が高い場合は、人間に対して毒として働きます。

このためやや薄い濃度で、長時間(8時間)使うのを前提にしました。

効果として分かるのは、消臭、除菌ですね。

ただ、私見ですが、有機汚れの場合、汚れは育って行きます。
核となる汚れが繊維に付着、その汚れに汚れが付着して行くわけです。
ですが、核になる汚れは目に見えない小さい汚れですからね。

多分これは分解されると思います。

毎日繰り返すと、汚れ具合が全然違ってくると思います。

 
■新しい魅力、フレグランスモード
また、前回のプロトタイプ展示の時に、なかったフレグランスモードが加わっています。
服に香りを付けるのに、クローゼットにアロマや匂い袋を入れている人がいると思います。

ラクーンは、香水の香りを袋の中に充満させます。
それまでに消臭していますし、袋の密閉度は高い、そして香水の香りは強いですからね。
10分で香りが付きます。

 
今まで衣類ケアは、洗濯機とアイロンでしたが、洗えないモノを洗いにくいモノをケアするということだと、先日発売された「コトン」と「ラクーン」は有ると圧倒的に便利です。

特に洋服好きの独身者には、お勧めです。

 
商品のより詳しい情報は、AQUAのホームページにてご確認ください。
http://aqua-has.com/
 
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