レポート

長年付き合えるロボット掃除機とは?
ミーレ:Scout RX1


ミーレ製品の特徴に、高耐久性が上げられます。
いろいろ聞いてみますと、「20年使えるように設計している」との話です。
今回、ミーレ初のロボット掃除機「Scout RX1」を使いながら、いろいろ考えてみました。
■家電の寿命は人が決める
はたして、日本人は、どの位家電を持っているのでしょうか?

照明から始まり、リビングにはTV、ビデオ、エアコン、空気清浄機、台所には、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、オーブントースター、洗面所には、洗濯乾燥機、アイロン、そして掃除機 等々。
これにPC、オーディオ、通信系の機器が加わります。
一人身で生活するとしても、最低;20〜30台の家電に囲まれていうわけです。

仮に、30台家に家電があり、1台10万円で、10年間使うとしましょう。
要するに、年間30万円位が家電代として使われることになります。

こう考えると、寿命が長いほどイイいえます。

 
しかし新製品で、性能アップ品が次々と出ますからね。
最たる例はエアコンで、省エネ性能を追求した結果、業界基準で定められた日数エアコンを作動させる場合は、7〜8年前のモノより圧倒的なコスト削減がなされていますので、10年より前ですが確実に「お得」です。

さらに、家電も人と同じです。
動力部がありますので、クルマと同じようにパーツが馴染んだ買った年の後半位が頂点で、後は衰えて行きます。
メンテナンスをする必要があります。

そう家電と上手く付き合うには、その家電をよく知ってやり、メンテナンスすることが重要なのです。
家庭円満のコツと同じですね。

 
■ロボット掃除機と耐久性?
ロボット掃除機は、他の家電と一番違う家電でしょうね。
一番の違いは「自ら動く」ということですね。

人間が邪魔なモノ(家具など)を避けながら、ゴミにアプローチするのをロボット掃除機は自らする必要があります。
このために、各種センサーを付け、いろいろなナビゲーションシステムを付け、あちらこちら走り回るわけです。

このシステムは日進月歩ですからね。

 
では、ロボット掃除機は短期で買い換えるべきでしょうか?

結論から言うと、私は、その時期を過ぎたと思います。
10年とはいいませんが、5年間は確実に使える。
イヤにならなければの話ですが。
そんな時代でしょうかね。

 
■ロボット掃除機の評価要素
ロボット掃除機は、掃除機ですので、「ゴミを吸いとる」ことが最も重要です。
もっというと、ロボット掃除機は、普段掃除ができない、時間がない人の代わりに掃除をするわけですので、「生活動線上のゴミを吸い取る」ことが最も重要です。

ナビの評価は、隅から隅というより、生活動線の周りをどうこなすかです。

しかも、人間が拾い忘れた大きなゴミを相手にすることもあります。
当然、それがあると気分が悪いですからね。
細かいゴミもそうですが、大きめのゴミを確実に取ることが重要です。

ロボット掃除機には、ベッドの下のように面倒臭いところを掃除する機能があります。
これは便利です。
しかし、あくまでもそれは2番目の機能だと思います。

 
次のポイントは、平日の5日間は、メンテナンスなしで頑張れることです。
掃除はしないけど、メンテナンスが必要だとなると、時間がかかりますからね。
本末転倒な機器ということにもなりかねません。

 
逆に、この2つをクリアしていれば、最低レベルはクリアしているロボット掃除機ともいえます。

 
■ミーレ ロボット掃除機:Scout RX1のデザイン
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ミーレ ロボット掃除機 RX1

ミーレの特徴に、高品質を感じさせるデザインがあります。
これは一つ重要なことです。

長年付きそうモノのデザインは、普遍的かつ高品質がセオリーです。

普遍的というのは、機能を形にしたものです。
デザインのためのデザインではなく、機能とデザインが融合した形です。

高品質というのは、基本素材感です。
モノにはあった素材、色というものがあります。

例えば、業務用の冷蔵庫の扉はステンレスです。
清潔感と重量感が感じられます。
冷蔵庫は言い換えると、食品の金庫ですから、ピッタリといえます。

 
形は平べったい円柱形。
これはルンバに代表されるロボット掃除機の標準形。

色は黒が基調と言ってもイイと思いますが、天面は、中央部に黒帯。そして左右に白でハニカム(六角形)が加えられています。
このため天面は遠くから見ると「濃い灰」に見えます。

まず、黒基調ですが、これは日本で言うところの「黒子」を示します。
人間がいない時に働くものですからね。

後、黒は機能感をもたらします。
特に高性能カメラなどボディは、素材が持つ金属光沢か、黒と相場が決まっております。

で、ハニカムです。
2つの意味が見て取れます。

1つは蜂の巣ですね。蜂は勤勉ですからね。
このロボット掃除機もそうだというイメージも伝わります。

そしてハニカム構造は、飛行機の翼に採用されているように、「軽さ」「丈夫」の象徴でもあります。
色の白も、軽さと清潔の象徴ですからね。
またカーボン繊維のイメージもあります。これも軽さと丈夫さを併せ持ちます。

黒の品質感と動くモノが持つべき軽さを併せ持った見事なデザインです。

 
■Scout RX1の動き
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システムナビゲーションによるRXの動き。
人間が掃除をするのに似ている。

RX1は、システムナビゲーションを使っています。
名前は、「スマートナビゲーション」。
人間がモップ掛けをするように、隅から隅まで掃除するわけです。

このため2つの技術を導入しています。
まず天面に付けた「デジタルシーリングカメラ」。
「部屋の形の把握」「自分の位置」を割り出します。

次は内部ジャイロセンサーです。
「どの位置にいたのか」「どう動いてきたのか」を検出します。

2つ合わせますと、部屋の中、RX1の掃除記録ができるわけです。
それを元に、まだ掃除していない場所を特定、掃除をすすめるわけです。

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左)天面にあるデジタルカメラのレンズ
右)ぶつかりを抑える超音波センサー


 
RX1の動きは、見ていると非常に「安心できる」動きです。
実は、これはランダム・ナビゲーションでは感じられなかった感じです。
人間が掃除しているところを、見ている感触といってイイかも知れません。

 
ランダムナビゲーションの元々の発想は、地雷探知機です。
オープンエリアで隅々まで地雷を見て回る。
ビデオを見ましたが、疾走している感じです。
でもそうでないと、踏んだ時必ず壊れますからね。

ランダムナビゲーション型の特徴は機動力です。
厳しい言い方をすると、無駄な動きもあります。人間的ではない部分もあります。
最終的には、全ての部分を走破して目的地雷を探す、もしくはゴミを取るを達しようというわけです。

 
システムナビゲーションの動きは、人間ですね。
掃除機を持って、隅から隅へと仕事をする人の動きです。
極めて人間らしい、次の動作が「予測できる」。

人間は割と合理的に動きますから、基本無駄がない。
つまり移動距離も最短ということです。

この場合のポイントは、取り損ねたゴミをいかに吸い取るかです。
人間は目で見ることができますので、ヘッドをバックさせますね。
この様なことができないまでも、ゴミを取り損ねない仕組みが重要となります。

 
ちなみにデジカメのピントの関係で、天井高さ:5mが限度だそうです。
我が家のリビングは天井を張っていませんので、最も高いところ屋根の傾斜そのままですからね。は5mを越しますが、問題ありませんでした。
少しなら頑張れるようです。

 
■RX1のゴミ取り
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掃除はブラシで行う。

ゴミ取り能力は、はっきり言うと「並上」です。
理由は簡単。

ブラシがメイン、サブに吸引だからです。
左右後ろにゴミストッパーが付いているとはいえ、主力は吸い込むのではなく、掻き上げるタイプです。

 
これが悪いかと問われると、「イイところついているなぁ」という感じです。
というのは、ブラシは大きなゴミに対してのトラブルが少ない。
ティッシュペーパーでも対応します。

またホコリもしっかり取ります。
少なくとも、普段の生活では問題ありません。

 
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左)ダストボックスのフィルター部。黄色いカバー付き。右)フィルター(汚れたら替える)


また、ダストボックスには、フィルターが付いています。
密閉された室内での掃除ですから、フィルターがないと吸ったホコリを舞い散らすことになります。
ここもぬかりなく設計されています。

 
■RX1のお手入れ
ロボット掃除機は週一ゴミを捨てますが、その時ブラシのお手入れをすることが必要です。
髪の毛がかなり絡みついています。
我が家の女性は、全員ロングですから、その髪量は半端ではありません。

見事に絡み尽きます。
掃除機の大敵、「乙女の黒髪」です。
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左)使用一週間のブラシ。髪の毛が絡みついている
右)かき集めブラシ取り付け部。黃矢印部分にも絡んでいる。


 
RX1はこれに対し、お手入れで対応します。

他のメーカーとの違いは、お手入れグッズの扱いです。
髪取りブラシは、しっかり作られていますし、台の中に専用の収納部を設けてあります。

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左)充電台上フタを取ると、専用ケア道具がある
充電台裏面を外した所。邪魔なACコンバーターが納められている。


当たり前の様ですが、これ割と楽です。
手でするより早いし、手も少しですが汚れにくい。

ドイツらしいのは「ケアは当たり前」という考え方です。

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RX1のマニュアルの「お手入れ」のページ。懇切丁寧な記載がイイ。


 
クルマもそうですが、いじれない機械は調子がわかりにくい。
「自動」、「自動」と盛んにいいますが、ケアはどんなものにも必要なのです。

人間もそうじゃないですか。
ケアが遅くて「鬱」になった例なんてゴマンとあります。

ロボット掃除機は「鬱」にはなりませんが、絡まり続けると本来の性能が発揮されない。

DSCF6956逆にメンテしてやると、調子は上々、本来の力を出し続けることができるわけです。

そして長く本来の性能を発揮。
結果「お得!」というわけです。

「ケア」を商売にしている会社だけあって、「ケア」の意味を熟知していますね。

簡単な道具ですが、キーパーツともいえます。
(映画「2001年宇宙の旅」で、人類が初めて手にした道具は「大腿骨」。重さのある単純な棒であったことを思い出してください。
単純形状の道具でもあると、ないとで、大きな差がでます。)

 
■結論
ずばり、ルンバの対抗馬になり得るロボット掃除機です。
ルンバがロボットらしさ、アメリカンで「進歩」を体現しているなら、こちらはヨーロピアンで「保守(安心)」を体現しているといえます。

安心、確実、そして気品を持ち合わせたロボット掃除機と言い換えてもイイです。
出しゃばった感じもしませんし、何より飽きがこなさそうな雰囲気がいいです。

ケアはしなければなりませんが、他のメーカーに比べ、それが充実している所はプラスですね。

5年以上使っても、飽きないで一緒にいられそうなロボット掃除機といえます。
物持ちのいい人なら、10年近く使えるかも知れません。

 
商品のより詳しい情報は、ミーレのホームページにてご確認ください。
http://www.miele.co.jp/jp/domestic/home.htm
 
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2014年12月21日

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