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“IFA2014″ ショールームへ行こう!
ミーレ@ベルリン、ウンダー・デン・リンデン通り


以前、パナソニックセンター@有明で、海外の訪問が多いとレポートしました。
面白いからを筆頭に、無料という極めて現実的な理由まであるとは思うのですが、私、日本人ですからね。
何故海外に来てショールームに行くのかは感覚的に、分からないところがあります。
それも踏まえ、折角、高い渡航費を払ってまで、ドイツはベルリンまで行くのですから、自分でもショールーム体験をしてみることにしました。(お上りさん気分ですね)

でもその前に、簡単にベルリン自体で感じたことからレポートします。

 
■ベルリンという街
ベルリンは、日本で言えば東京駅にあたるベルリン中央駅を中心に、半径10kmの円をイメージして頂ければ、メジャーな施設は入ります。
ヨーロッパの都市は、中世からの都市機構を中心に据えますので、歩くと分かりますが、そんなに大きくはありません。
ベルリンはどちらかというと大きい方に属しますが、日本でいえば地方都市の規模ですね。
いろいろな所に行くと、東京が如何に異常なエリアであるかが分かります。

緯度は択捉島の中央おりやや北寄り。
気候は、札幌より北をイメージして頂ければよい。

ベルリンの特徴は、緑が多いことです。
とにかく公園が多い。
また、中庭が綺麗に作られ、そこには緑が豊富ですから、気持ちもイイ。

 
廃墟「タヘレス」 - 04

泊まったホテルの右斜め前には、ベルリンでも
有名な「廃墟」タヘレスがあった。

ところが、市内を歩きますと、「混沌」という言葉が身に染む都市でもあります。
ドイツは、第一次世界大戦、第二次世界大戦と戦争をしてきました。
1945年の第二次世界大戦終了時には、街はかなりのエリアが焦土となりました。
その上、ベルリンは色々な国に分割統治されてしまいます。

今度は、欧米の資本主義と当時ソ連だったロシアの共産主義が、覇権を争う「市」となったわけです。

そして1961年8月。
東側の人を、西側に行かせないために、一つの市でありながら壁が築かれます。
歴史に名高い「ベルリンの壁」です。

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ベルリンの象徴、ブランデンブルグ門。

それから1989年。
民主化の流れに逆らえず、ベルリンの壁は崩壊しました。
スゴかったですね。
壁崩壊の象徴として、ブランデンブルグ門が何度となく、TVに映りましたからね。

ところで、クラシック・ファンは良くご承知だと思いますが、こんな時に演奏されるのがベートーヴェン 交響曲第九番ニ短調作品125「合唱」ですね。
第二次世界大戦の終了後、1951年 フルトベングラーがバイロイト祝祭管弦楽団を振った盤を愛聴されている人も多いと思います。
壁崩壊時は、レナード・バースタインが東西ドイツとベルリンを分割した連合国(アメリカ・イギリス・フランス・ソ連)のオーケストラメンバーによる混成オーケストラを指揮しています。
この時は、第4楽章の詩(シラーの「歓喜に寄す」)の”Freude(歓喜)”をあえて”Freiheit(自由)”に替えて歌われました。

で、今は東西が一緒になったベルリンに行けるのですが、古いいかにもドイツを思わせる建造物のほとんどは、東ベルリンエリアです。
ブランデンブルグ門ですら、東側にあり、壁がある時は見れませんでしたからね。

ベルリンの中でも、美しい通りと言われる「ウンダー・デン・リンデンウンダーは英語のアンダーで、下の意味。「菩提樹の下」ということ。(菩提樹通り)」も東側です。

 
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宿泊したホテルの近く、ユダヤ人墓地にある彫像。

ベルリンは、「混沌」「交錯」という言葉が似合います。
地理的な良さではなく、人間の歴史「過去」「現在」「未来」が混じり合う地なのです。

東京も似た雰囲気を持つ部分はありますが、日本が明治時代に「洋」を取り入れ生活が変わった様なことはないですからね。しかも日本は木造建築が多かったので、後に残っていないモノも多いですからね。
残っているモノが重厚なだけに、混沌をより強く感じます。

 
■行き方
ベルリンは鉄道より、Sバーンと呼ばれる近郊列車の使い勝手がとても良いです。
日本でいうと山手線みたいなものです。

「ベルリン中央駅」の東隣に「フリードリッヒ通り駅」があります。
ベルリンの壁で分断されていた時の、国境駅です。
Sバーンには高架、地下がありますが、「フリードリッヒ通り駅」は高架。
下に南北に、フリードリッヒ通りが走ります。

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左)Sバーン、フリードリッヒ通り駅、
右)通りの看板。フリードリッヒ通り、ウンター・デン・リンデンの文字が見える。


そのフリードリッヒ通りを駅から南に2ブロック、約200m程行くと、ウンター・テン・リンデン通りに突き当たります。そこを30mに右に進むとミーレのショールームがあります。east_berlin1985map01a  
■ギャラリーの佇まい
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左)ミーレ・ギャラリーの外観、ウンダー・デン・リンデンの名の通り、街路樹は菩提樹。
右)中に入って直ぐ、右側。ビルトイン家電が並ぶ。正面はロボット掃除機


ベルリンのミーレのショールームは、ギャラリーと呼ばれています。
かなりイメージが違いますね。
見世物と、魅せるモノとのイメージと言いましょうかね。

入って一番手前右のコーナーはビルトイン。
そして正面奥側には先日、日本でも発表されたロボット掃除機です。

直ぐ思ったのは、建物が、ちょっと手狭かなということです。

が、その認識は正しくありませんでした。
単純にいえば、間口より奥行きがあるタイプなのです。
日本でいえば、老舗の店舗に多い感じですね。

日本だと、表参道のショールームに感じが近いです。
もっとも表参道の場合、奥ではなく上下ですがね。

 
案内は、お二人のFrauen。無駄のない動作がプロを感じさせます。

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左)ギャラリーの支配人:Frau. Madlen Sandner、右)商品説明スタッフ:Frau. Verena Koehler


 
さて商品チェックです。
なにげに、オーブンの扉を開けてみてビックリ。

大きい!

幅:90cmだそうです。
ドイツでは、60、75、90cmが販売されているそうです。

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実は、このオーブンの売りはタッチパネル。(右写真)、
ところが日本出見たことのない大きさの方にビックリ!(左写真)


多用するオーブン。
そしてパーティを催すことも多いですから、これがドイツの実情なのですね。
日本で見るミーレと、やはり違います。

DSCF5226その左手には、洗濯機、そして掃除機。
こちらは、シンプルな展示ですね。

そして受付カウンターと続きます。

日本で有名な食洗機は、写真を撮っていません。
日本でも9月から最新型の取り扱いが始まっていますので、ここ省略します。
最新型食洗機の詳しくは、来週アップします。

 
■奥にあったのは
この奥は、その場で調理体験ができるキッチンスタジオです。

が、そこの手前にあったの、スペシャル・グッズの数々。
どれもこれもセンスがいいのですが、ミニチュアが可愛いですね。

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左)ヌイグルミとミニチュア家電、右)ミーレのエンブレムが付いた食器など
地方からベルリンに来た時に買って帰る人が多いとか


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アイロン台にスチーム機能を搭載させているため、
アイロンシステムとして販売することが多い。


そして洗剤がずらり。

 
そこに、アイロンもありました。

スチームタンクが別にある欧米仕様です。
カッコイイ!

 
その奥がキッチンスタジオ。

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左)キッチンスタジオ全景。この裏側も展示コーナーになっている。
モノトーンであるが、イタリアンモダンのような冷めた感じはしない。
右)調理器具は当然ミーレのビルトイン型。


まぁ色々なモノが並べてあります。

中でも面白かったのは、換気扇(排気装置)。
日本の様に、大型フードが常にムキ出しのものがドデーンと構えているタイプだけではありません。
収納型がいろいろ展示されています。

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左)スィッチを押すと壁から出てくる排気装置、右)こちらは動かないが、形が独特。
両方とも欲しい!


考えてみれば、使わない時には壁になる「ビルトイン型」が好きなお国ですからね、換気扇(排気装置)などは仕舞えるなら、しまいたいモノの代表でしょう。
しかし、この格好良さはスゴい。煙突と付き合って来たために生まれた文化でしょうか!

しかも冷蔵庫もありました。

 
■そのまた奥には、Cafe!
そのまた奥のスペースがあります。
ここはCafeスペース。

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左)外から見たミーレCafe、右)Cafe内部。凝ってはいないが、清潔感溢れるところが、ドイツを感じさせる。


欧州では建物は、通りギリギリまで建てられています。
その代わり中庭を持つのですね。
このCafeも、中庭から入り、コーヒーを楽しんだり、食事を楽しむことができます。
また他の飲食店と同じ様に、中庭のミーレサイドには、テーブル、イス、日よけの3点セットがあり、雰囲気も非常にイイ。

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左)建物から中庭への出入口、右)ミーレよりの中庭


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改めてミーレの入り口を見ると、Cafeメニュー、
中庭へ通じる入り口があることが分かる。


ベルリンのほとんどの飲食店は、自分の店の道に、テーブル、イスを並べるのは当たり前の習慣で、10時にもなれば、カフェのテーブルは一杯、レストランでも11時位から席が埋まって行きます。

 
訪問したのが、昼時でもあったので、調理の講師も務めるシェフのMax Jensen氏の作った料理を頂きました。
初めはドイツの家庭料理という触れ込みでしたが、本格的なコース料理となりました。
とても美味しかったです。

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左)シェフ Max Jensen氏。日本で料理番組を持てば、人気でそう!
右)その日のメインディッシュ。


味も美味しかったのですが、つくづく感心したのは「雰囲気」ですね。

光の当たり具合、インテリアの置き方のセンスが抜群なのです。
特に古い家電がさりげなく、置かれているのですが、それがカッコイイ。

 
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テーブルから見える古い家電。地方のそば屋で見られる過去に使っていましたという雰囲気は微塵もなく、現在も現役で使えそうな雰囲気を漂わせている。


DSCF5204また創業者の像も置かれていましたが、これも嫌みではありません。
心から、敬意を払われてるのでしょうね。

 
ミーレのショールームは、製品を見せることもしておりますが、生活に即した使いこなしイベントも含め、生活を楽しもうと呼びかけています。
それがヒシヒシと伝わって来ます。

この基本姿勢は、ほとんどのメーカーに共通しますが、その訴え方は××(自分の製品名)があるからとなっています。

特に日本はそうですね。
ショールームでも、秋葉原駅前の実技販売を見ているようなイベントをする場合もある位ですから。

ミーレは、製品よりも、彼らが目指す豊かな生活を見せようとしているのが感じられます。
一味違うメーカーです。

 
■IFA2014でのミーレの展示より
IFAは地元ですから、大きなスペースに、洗濯機、食洗機、各種ビルトインの調理家電、そして先日発表したばかりのロボット掃除機が展示されていました。

嬉しかったのは、昨年もあった「太陽熱」を利用する省エネ型ヒートポンプ。

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左)太陽熱を利用するヒートポンプシステム、右)そのカタログ。
表紙のひまわりが、太陽の恵みと今後の方向性を象徴している。


日本の場合、ほとんどのメーカーは太陽電池一色ですが、太陽のエネルギーは、「光」もありますが、「熱」もあります。
屋根の構造を考え直す必要もありますが、太陽電池と、太陽熱を利用するシステムは、共存できる可能性が高いと考えています。そうすると、水と湯(お風呂の湯)は同じ値段になりますので、洗濯、食器洗い、調理、掃除に重宝します。

「まだ太陽電池が普及していない。」「太陽電池+エコキュートで十分」とかの意見もあると思います。
が、個人的にはエネルギーは多ければ多いほど、生活は楽だと思います。
そのエネルギーを地球全体に恵みをもたらしてくれる太陽から頂こうという考えです。
今まで無駄とされてきたエネルギーですからね。

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掃除機のカットモデルもありました。


もし、エネルギー問題が解決すると、資源の再利用はやり易くなりますし、食料の問題も解決の方向へ向かいます。
少なくとも「エネルギー」「食料」の問題がないとなると、最低の生活を保障しやすくなります。
私は重要なポイントだと思います。

そんな中、制御はし難いのですが、「熱」を味方に付けなければならないと思います。

さりげない展示ではありますが、私はこれ、エネルギーの未来を語る上で欠かせないと思っております。

 
最後に、一言。
観光スポットに行くのも一つですが、今回のミーレ・ギャラリーを訪問して、ドイツ文化の片鱗を見た思いがします。
異国で、メーカー・ショールームを訪ねるのは、予想以上に面白い!

この面白い体験をさせて頂いたミーレの皆様方に、御礼を述べ、この稿をしめさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。

 
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2014年9月29日

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