新製品

頭がイイ!シャープの
新型ドラム洗濯乾燥機:ES-Z110


先日、新型ドラム洗濯乾燥機 ES-Z110の説明を受けました。その時のお話をレポートします。
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シャープのドラム型洗濯乾燥機ES-Z110。
洗濯:9kg、脱水:6kg。


「時短」「省エネ」が大きな課題としてあげられる洗濯機ですが、この2つを実現するためには洗濯の条件、状況を見ながら判断して行く必要があります。
まとめて書くと短いですが、「洗濯物の汚れ具合」「洗濯物の量」「衣類の種類」「洗剤種、量」「洗剤の溶け具合」「使用水温」「使用水量」「洗濯機の状況「乾燥時の温度」「乾燥時の状況」などの要素を考慮して進める必要があります。

 
■「7つのセンサー」が洗濯、乾燥状況を見張る
ES-Z110が搭載したセンサーは、新規の3つを含め、計7種となります。
新規分は、1)洗剤、2)汚れ、5)周囲温度のセンサーです。
1)洗剤 泡立ちや水の汚れから、洗剤の種類を判定。泡切れがよい濃縮洗剤なら自動的にすずぎを1回にします。
2)汚れ 洗濯水の透明度から水と衣類の汚れ具合を判定。軽い汚れの場合は運転時間を短縮。
3)衣類量 ドラム回転の負荷から衣類量を検知します。
4)布質 衣類の吸水率から洗濯物の布質を判定。洗いやすい化繊衣類の場合はすすぎ・脱水の時間を短縮。
5)周囲温度 ドラムの周囲温度を計測。洗剤の効果を発揮しやすい夏場などは、運転時間を短縮します。
6)乾燥 ドラム内の温度を見分けて乾かしすぎの無駄を検知します。
7)フィルター 糸くずフィルターや、乾燥フィルターの目詰まりを検知します。
こんなにもセンサーを入れて、どの位違うのかというと、次のようなデータがあります。

衣類の量 6kg、綿中心、合成粉末洗剤、汚れ広範囲という週末を想定したものと、衣類の量:2kg、化繊中心、濃縮液体洗剤、汚れ少ない(汗のみ)という平日を想定したものだと、時間にして19分。電気代で42.5Whも違うそうです。

大きくは、衣類の量、及び洗剤種類の違いによるとのことですが、ここまで違うと「チェック1分、節約100円」とかの標語を掲げたくなります。

また、これらセンサーにきめ細かい対応が可能ですので、定格機械の性能を測る上で、指定された条件における仕様、性能、使用限度などを示す。洗濯機の場合、衣類の量は6kg。量以外の、2kg、4kg等の量にも対応できます。現在売られている物の中には定格条件以外の場合、省エネ性能が落ちるものもありますが、一線を画すべき出来です。

 
■洗剤センサーとすすぎ

最近「節電」という言葉がちまたに溢れています。しかしそれだけでいいのでしょうか?

例えば、洗濯は水と電気双方使いますが、「水道代が高い」のが事実です。

日本の上下水道完備は他国から羨まれる技術でもありますが、お金が掛かっている技術でもあります。しかも当初想定した工場用は少なくなるばかり。その分も住民が支払うのですから、高くもなります。
洗濯で水道代がかかっているのは、何と言っても「すすぎ」です。ここが大きなポイントになります。

洗剤メーカーが濃縮液体洗剤を開発したのも、少ない洗剤で汚れを落とせる。しかも泡切れが良いことにあります。
洗濯の場合は、すすぎが1回少なくなるわけです。

シャープは、そこに着目。洗剤センサーを付けたわけです。

■温湿センサーと更に高効率化されたヒートポンプ空気中の熱を奪って、他の場所に移動することで冷却または加熱を行うシステム。電気を熱源として使った場合の数倍の効率で熱を取り出すことができる。エンジン

最近の傾向として「乾燥」のニーズが非常に高まってます。花粉、黄砂、 PM2.5と、洗濯物を外に干すのが嫌になる状態になるのではと言うわけです。

しかしここでの問題は電気代。現在の乾燥率は2割。低めです。
電気代が大きな壁です。

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新型のヒートポンプユニット


シャープは乾燥時のチェックを温度センサーで行ってきましたが、今回から温湿両方ともチェックします。
乾燥時間を短くし、電気代を下げるためです。

温度の感知だけだと、衣類が乾き、衣類が暖められた後のチェックになってしまうのですが、湿度併用だと温度が低くても、低湿になれば乾いたことが分かりますので、より的確な運転となります。

さらに今回以前より高効率化された「ヒートポンプ」、それを最大に活かす「小容量シリンダーコンプレッサーコンプレッサーのシリンダー量が小さく、冷媒循環量の調整ステップが多い方ががよい。EZ-S110には、シリンダー容量:5.86cc、調整ステップ:500ステップが搭載されている」、大風量送風システム「エアターボ風プレス乾燥」を搭載していますので、仕上がりがかなりイイ感じの仕上がりです。

「エアターボ風プレス乾燥」は、低くめ50℃の温風を大風量2009年にシャープが発売していた同ランクのドラム型洗濯乾燥機に比べると、約2.1倍。で吹き付ける方式で、急激な乾燥にある衣類の「ゴワゴワ」感をできる限り抑えます。

定格6kg〜乾燥時 消費電力量 590Wh、目安時間 150分です。
(2012年発売のES-Z100は、同条件で 消費電力量 610Wh、目安時間 155分)

 
■プラズマクラスター&Ag+水の活躍で、
 除菌、消臭(防臭)、かび防止

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プラズマクラスター同様、以前から採用
されているひまわりガラス。
胴だけでなく、ドア、ドラムの背面でも
洗浄力を持つ。


空気清浄機で評価・支持されているプラズマクラスターと、Ag+イオン水製造器を内部に持つためにいろいろなことができます。

1つ目は、水で洗えないものをプラズマクラスターで除菌・消臭することができるというです。
ブーツ、ぬいぐるみ、クッション、スカーフ、それに夏場活躍します帽子など、汚れ物の臭いをとることが可能です。

2つ目は、Ag+イオン水を使うので、お洗濯するたびに除菌・防臭ができます。
乾きが遅い洗濯物は臭います。それは干している間に繁殖した雑菌の臭いです。イオンは雑菌の繁殖を防ぐ力があります。

3つ目は、上2つの合わせ技で、洗濯槽のカビ発生防止です。乾燥機能とあわせるとかなり効果があります。

 
■シャープの目指す「ともだち家電」

シャープは自社の家電に「ココロエンジン」を搭載していますが、これも例外でなくしゃべります。
かなりしっかりした内容なのです。

「すすぎが一回でよい洗剤と判断しました。」とか、「ちょっと洗剤量が多いです」とかです。
一人暮らしの男性の家に、家事が得意なともだちの女の子がやってきて、どしどし用事をすませる。で、洗濯くらいは自分もできるということで、やっていると、ちょっと注意されてしまった。そんな感じです。
声質も可愛いし、聴き方によってはツンデレ時間軸で変化して行く恋した女性の状況を示す言葉。始めツンツン、後はデレデレ。そんな行動をとる女の子を示す言葉でもある。を感じさせるところもあります。
萌える人もいるかも知れません。よくできています。

ただスタンドアローンですので、インプットされた以上の情報はありません。

今回のCEATECで、シャープはHEMSのデモでNETとつながった「ココロエンジン」を見てびっくりしました。
毎日、新しい状況に応じた話をしてくれるのです。
なんか明るい感じで良い気持ちです。シャープの「ともだち家電」に大いに期待したいです。

 
■縦型:ES-TX930は、強力水流

シャープの縦型洗濯機も独自技術に溢れています。特に「穴なし洗濯槽」は節水、黒カビ防止に高い評価を得ています。

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スパイラルに凹凸の付いた、
穴なし洗濯槽


シャープが今回こだわったのは、強い水流です。

1つめは、槽にスパイラル(らせん)状の凹凸。
2つめには、Wウイングドルフィンパル。今まで2つだった凹凸を4つし、実現しています。

強い水流の利点は、槽壁に沿って水が高く上がることです。縦型の場合、洗濯物同士、もしくは洗濯物と壁がこすれることにより、汚れが落ちるのでこれはメリットです。
特に有利なのは、2kg、4kgという少量洗いです。
定格データだけで、洗濯機を語る時代はそろそろ終わりかも知れません。


 
より詳しい情報はシャープのホームページでご確認ください。
http://www.sharp.co.jp

2013年10月9日

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