新製品

オムロン 歩行姿勢計 HJA-600T 新製品発表会


9月18日、オムロン 歩行姿勢計 HJA-600Tが発表されました。
歩行姿勢計には、iPhoneとの連携により歩行姿勢のレベルが分かり、どう改善すれば良いのかを示唆する改善プログラムが使えるユニークな機能が付いています。

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シンプル かつ 上質なイメージ。
実際に使ってもシンプル かつ 上質。


■イイ感じがする商品
商品化は幾人もの人が力を合わせないとなしえません。
しかし幾人もの人がかかわった結果、元の発想から大きくズレてしまい、ひどい時には、全く別の企画の商品になっているものも決して少なくありません。
イイ商品は、企画、特長、デザイン、品質、などの要素が、ぶれません。あたかも一人で作ったような感じを持ちます。

今回のオムロン 歩行姿勢計は、スッと入ってくる商品です。
良く出来た商品、特有の雰囲気をまとっています。本体、アプリケーション、使い勝手も含め、どれもが同じタッチ、同じ感触なのです。
ちょっと分かりにくい書き方になってしまいましたが、店頭で実物に触れて見て頂くと、お分かり頂けると思います。とてもイイ感じなのです。

 
■より良い生活のための姿勢&歩き方

オムロンでは、生き生きと健康的な、もっというと積極的に生きる女性を「オムロン式美人」と位置づけ、女性スタッフがその生き方をサポートする商品・サービスを企画・開発しています。

女性にとって「健康」と「美容」というのはとても重要なことです。しかも、興味津々で、飽きない話題でもある様です。特に美肌の話題は尽きませんね。

美肌と同じような位置づけの話題が、姿勢、歩き方です。
どんなに顔立ちが良くても、立ち居振る舞いが悪いと美人と言われません。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。」という言葉があります。大和撫子の理想の立ち居振る舞いを表した表現です。美人に付きものの定言でもありました。昔から重要だったのですね。

更に言えば、姿勢及び歩き方というのは、「肩こり」「腰痛」という健康上の問題、「体型のくずれ」「下半身太り」という体型の問題にも深く関わっています。

企画背景の説明 しかし、姿勢良く、きちんと歩くのが良いと言われても、傍から客観的に見れる訳ではありませんので、頭の中では分かっていても対応できない場合がほとんどです。

「これを分かるようにしよう!」 今回の歩行姿勢計は、その目的から作られました。
女性の、女性による、女性のための健康機器です。
美姿勢をウォークの動きを理論分析。 300人の日本人女性をの歩行を分析。加速度センサーで分類できるアルゴリズムを開発。

美姿勢をウォークの動きを理論分析。
300人の日本人女性をの歩行を分析。加速度センサーで分類できるアルゴリズムを開発。


■とっても簡単な使い方

コントロールは全て、iPhoneから行います。iPhoneにアプリをインストール。Biutoothで姿勢計と同期させるだけです。
アプリに示された通りに、腰骨、お尻の上にセットし10歩歩くだけで測定してくれます。指示の通りにすれば良いので簡単です。

Androidでなく、iPhoneで操作する理由は、「多くの女性が持っているから。」とのことでした。
日本の場合、iPhoneでの普及が50%を超える男女の総計。2013年9月 docomoがiPhoneの販売を始めたこともあり、よりiPhone比率は高まる見込み。そうです。

ただし、iPhone5までのアプリの動作検証は済んでいるが、5S/5Cの動作検証は済んでいないとのこと。(質問時、2013年9月18日現在)5S/5Cの購入者は、今しばらくお待ちください。
プレゼンはシンプル。使い方は簡単。

プレゼンはシンプル。使い方は簡単。


 
■6パターンに分類

姿勢は、「腰の位置」「膝の伸び」「後ろ足の蹴り」「歩幅」「左右のふらつき」により判断されます。「腰の位置」と「左右のふらつき」が重要だそうです。
背筋を伸ばして歩く、モデル歩きをイメージするのが最も早いかも知れません。

姿勢は鳥で示されます。ペンギン、アヒル、フラミンゴです。これに「ふらふら」と「きらきら」という形容詞が付きます。悪い方から、「ふらふらペンギン」「ペンギン」「ふらふらアヒル」「アヒル」「フラミンゴ」「きらきらフラミンゴ」の順ですね。
睡眠計でも、そうでしたが、動物に例えるのは分かりやすいです。聞いてみると、ペンギンは膝を曲げた状態で歩くペンギンの足で外から見えるのは人間で言えばすねから下の部分。膝は曲げられた形で体の中に納められている。極寒の地で生活するため肉の薄い部分を外に出さないためと聞いたことがあるが、真偽はは不明。、アヒルはちょっとタドタドしいイメージから、フラミンゴは綺麗なイメージから選択したとのことでした。
6種類の鳥03

6種類の分類基準と実際の判定画面。
厳しい判定も、どことなくユーモラス。


ちなみに、フィギュアスケーターの浅田真央ちゃんがトライした結果は「フラミンゴ」。きらきらではないことを考えると、かなりハードルは高いです。

ただ、日本文化ではスリ足が良いとされる場合が多いです。畳の上をドタドタ大股に歩くのは感心されませんし、能、柔道、相撲 他 日本文化のほとんどはスリ足です。和服で大股で歩くのもやはり変です。
そういう意味で、本当にこの形に集約していいのと感じたことも事実です。

 
■タイプ毎のエクササイズを提案

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「ふらふらペンギン」のエクササイズ。
お勧めには、OKの手サインが付く。


アプリは歩きをタイプ別に分けるだけではありません。それぞれにあった「美姿勢エクササイズ」が示されます。例えば「アヒル」と判断されると、対応エクササイズが6種類位でてきます。1つ 2分弱です。この中から幾つか選択しトライすればいいわけです。1日 5分位が目安だそうで、好きなのを選択すればイイわけです。

 
■活動量計としても使えます

この姿勢歩行計ですが、活動量計機能も付いています。
14日分の歩数と消費カロリー(含 基礎代謝)も自動的に測定されます。姿勢正すために持っている姿勢計でいろいろなことができるのも魅力です。
普段は活動力計として使い、時々姿勢計として使うという方がベターでしょうか。
いままで活動量計の特殊機能では、日本列島を歩く、地球を歩くなどが一般的でしたが、それとは一線を画します。

 
良い姿勢がもたらすもの
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トークセッションでの谷英子女史(右)。
素晴らしい姿勢で、リンとした感じです。


商品の説明が終了後、監修を務めた谷英子さんのトークがありました。
その中で印象的な言葉を。

「良い姿勢は、抗重力筋を使う。」という言葉です。

地球での生活で、重力は避けられません。いろいろな束縛の元です。特に年を取ると、階段の上り下りでもそう感じます。それだけ筋肉が衰えるわけですから。抗重力筋はそれに耐える筋肉です。これを保つと言うことは、年齢に抵抗することです。歌舞伎などでも見せ場は、皆、しゃんとした姿勢を取ります。それは自分を主張するためです。良い姿勢、良い歩き方は、自分はこうありたいという主張でもある訳です。深く頷きました。

先ほど、日本文化の話をしましたが、日本文化も姿勢の良さは必要としますし、姿勢、歩きを意識すべきということが腑に落ちました。

 
■装着してみました
Walk Scan Card

当日の測定結果を記載したWalk Scan Card。
裏面はネットアクセス用のパスワードが記載されている。


発表会の後、装着してもらい歩いてみました。
上でも書きましたが使い方は簡単です。何も考えずに歩いてみると「ふらふらペンギン」で得点は「40点」。
年を取り、歩き方がとても悪くなっていることが分かりました。
この秋、オムロンの歩行姿勢計と使い、修正に努めようと考えています。

皆様も、ご一緒にいかがですか?

2013年9月24日

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