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X’mas プレゼントに温ったかくて、甘いドリンクはいかが? ホテルショコラのチョコレートドリンクメーカー「Velvetiser(ベルベタイザー)」


チョコレート。私の中では、お菓子の女王です。品がある上に美味しい。
特に、海外の高級品も時たま食べると、ますますその感じが強まります。実に奥深いお菓子です。
それは皆、カカオ豆から来ています。某社のガーナチョコレートで、アフリカ産と思われている人もいるかもしれませんが、カカオは中南米原産の常緑樹です。学名は Theobroma cacao。意は神の食べ物。スィーツの中のチョコレートの立ち位置を考えると、何だかうなずける気もします。
 

本日のレポートはチョコレートドリンク。
泡立ちの細かさも高ポイント。


 
そのチョコレートの楽しみの一つがドリンク。しかし現状、家庭で楽しめるのは、せいぜいインスタントココア位。ところが、11月5日、ホテルショコラが、チョコレートドリンクメーカー「Velvetiser(ベルベタイザー)」を発表しました。これがすごいワクワクもの。どんなものか、ご紹介しますね。

 
◾️チョコレートはドリンクから始まった
初めてヨーロッパ人でカカオの実を見たのは、コロンブスだそうです。最後の航海に記録されています。しかし、それをチョコレートとしてヨーロッパに伝えたのはマヤ族。友好使節としてスペインの皇太子フィリペ(のちのフィリペ二世)に献上されたそうです。

当時のアメリカでは、カカオを粉にして、唐辛子、バニラビーンズと一緒に飲んでいたそうです。イエズス会の宣教師の記録によると、「飲み慣れると、この飲み物が欲しくてたまらなくなる。飲むと暑さ寒さなどが和らぐ。胃腸にもいい。」とありますので、習慣性、薬効成分が強い飲み物であったことが伺えます。コーヒーに似ていると思います。

 
このドリンクを、皇太子は多いに気に入ったらしく、スペイン王室に広まります。
当然、ヨーロッパ向け改良されます。日本人は何でも改良してしまうと言われますが、それは日本に限ったことではありません。ただし改良されるのは、改良できるだけの力を持った人が気に入った場合です。

西洋ですから西洋菓子の4大成分『牛乳、砂糖、卵、小麦粉)の内、牛乳と砂糖で、洗練させて行きます。この時の呼び名が、「チョコラテ」。チョコレートの語源になります。

そして、王族同士の婚姻、付き合いで、各国の貴族階級に広がっていきます。その後、産業革命で、強い力が出るミルでカカオを処理することができるようになります。カカオ豆を超細かくすり潰し、ペースト状にしたカカオマスを作れるようになったわけです。このカカオマスに、カカオバター(カカオ豆の油脂成分)、砂糖、ミルクと合わせた板チョコが作られるようになります。板チョコの栄冠は、産業革命の元祖イギリスなのです。

ちなみに、チョコレート消費国は、2018年のデーターで、ルーマニア、ドイツ、イギリス、スイス、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、フランス、スウェーデン、アメリカ。チョコレートで有名なベルギーはランクインしていません。しかし、顔ぶれを見ると、欧米のみです。やはり西洋菓子ですね。そしてイギリスは、第3位です。

 
◾️チョコレートドリンクメーカー「Velvetiser(ベルベタイザー)」
さて、前置きはこれくらいにして、今回本題のチョコレートドリンクメーカー Velvetiser(ベルベタイザー。以下 ベルベと略)の話をしましょう。イギリスで3年前に発売され、バカ売れした大ヒット商品です。日本での販売は12月中頃。お値段は1万円(税抜)ポッキリ。正直、お買い得感があります。

特徴はいくつかありますが、その一つは見た目です。古風なポッドの形を継承しています。が、優美で、実に美しい。ベルベの色は、白、コッパー、チャコールグレーの3色展開ですが、中でも美しいのはコッパーですね。キッチンに馴染まない分、スペシャルドリンクにふさわしい空間を作り出します。

コッパー。実に綺麗。


商品は3色展開。コッパー、チャコールグレー、白。


しかし、基本設計は電気ケトルに酷似しています。そりゃ、温度を上げて作るわけですから、当たり前といえば当たり前ですが、違うところもあります。それが、温度設定と撹拌機能です。

ヴァレンタインディでチョコレートの湯煎に苦労した人は案外多いのではと思います。直接鍋で溶かしにトライした人は、焦がさないようにするのに苦労だったと思います。チョコレートは、料理に比べるとかなり微妙なコントロールを必要とするのです。火で温度コントロールが大変です。基本の火加減も、トロ火、弱火、中火、強火の4種類。あとは経験となります。しかし、電気だと簡単です。温度制御は大得意です。

また、撹拌ですが、こちらはちょっと凝っています。磁石を使っています。化学実験器具にマグネットスターラーという撹拌用具があります。撹拌する溶液を入れたビーカー、フラスコに、撹拌子と呼ばれるテフロンで包まれた小さい棒状の磁石を入れ、専用台に載せます。専用台の中にはモーターがあり、軸には棒磁石がついています。要するにモーターを回すと、その軸に付いた棒磁石が回る。その磁力で撹拌子も回るわけです。結果、人間が手でかき混ぜる代わりとなるわけです。

 

ベルベから撹拌パーツを取り出したところ。
底が平らなことがわかる。
撹拌パーツは食洗機で洗える。


 
ベルベは専用の撹拌パーツを持ち、その原理でクルクル回します。違うのは、化学実験器具は汎用性を考え、台でしたが、こちらは専用家電ですから、ポットに組み込まれています。なぜ、この方式を取ったかというと底をフラットにできるからです。電気ポットですから、外は洗えませんが、中は洗えます。特にチョコレートドリンクの材料の一つはミルクです。放っておくと臭います。このため洗うのですが、そこに凸凹があるとどうでしょうか? 洗いにくいですよね。その上、底が凸凹だったらどうでしょうか? ますます洗いにくい・・・。そこを磁石を使って打破したわけです。

 

くるくるしてるところ。フタを外して撮影。


 
また、海外製品にありがちなのは、大人が使うもの製品に対する安全性の低さが挙げられます。電気ポットの多くも、熱さが外にだだ漏れるのを止めたりはしません。しかし、ベルベは、底にメカを入れているためか、二重構造を取っており、あまり熱くなりません。これも大きなプラス点です。

ちなみに、ベルベのデザイン、エンジニアリング・パートナーは、イギリスの老舗家電、デュアリット。トースターで有名な家電メーカーです。

 
◾️フレーバーは15種類。応用は無限?!
今回、このために用意されたフレーバーは15種類。フレーバーは溶けやすいチョコチップで、牛乳と一緒にベルベに入れられます。一回分毎、アルミパックされています。

15種類は、「ミルキー 50%」「クラシック 70%」「ソフトキャラメル」「ベーゼルナッツ プラリネ」「ダーク 100%」「ミント」「ダーク85%」「オレンジ」「アステカ」「ジンジャー」「バニラ&ホワイト」「45% ナッツミルク(ビーガン対応)」「カフェラテ」「ヘーゼルナッツラテ」「チョコレートラテ」。

 

ソフトキャラメル。
中央カップにあるものが実際に袋詰めされる。


 
聞き慣れない「アステカ」は、70% ダークチョコレートにハバネロを加えたもの。冒頭紹介したマヤの飲み方です。美味しい、美味しくないという次元の話ではなく、体験してみたいです。

 

アステカ。赤いのがハバネロ。
筆者が一番試してみたいお味です。


 
チョコレートドリンクは、そのまま楽しむのもありですが、他のドリンク、エスプレッソコーヒー、お酒とと合わせて楽しむのもありです。会場では、リキュールと合わせたカクテルが出されました。甘さが勝った、いかにも南国的な味で瞬時に幸せに。他にもチョコレートソースにしたりと、応用は無限に出てきそうです。

 

会場で試飲したカクテル。甘く美味しい。
お酒に弱い女性にもお勧め。


 
また、ホットミルクにするのも簡単です。ミルクは温めすぎると、タンパク質が変化します。膜などはってしまうのはそのためです。そういうことなしに温められます。また、アイスチョコレートドリンクも可能です。さらにいうと、冷やして固めてしまえはプリン、ムースなども楽しめます。

笑えるほど多用途です。

 
◾️ホテルショコラの考え方 〜サスティナビリティと高品質〜
1993年、Windows95が世に出る2年前。ホテルショコラは、オンラインショップとして産声を上げています。そして順調に拡大していきます。

 
 
転機になったのは、2005年。彼がココア農園を持ってからです。コーヒーでもそうですが、カカオもプランテーションで大きくなりました。それを支えるのは、現地の安い労働力です。植民地統治とも相まって、過酷だったと思います。そして今は「量」も求められていますが、重視されるのが「質」です。コーヒーもそうですが、真に美味しいモノを味わうためには、履歴が追えなければなりません。農場での生産、管理はすこぶる重要な問題なのです。

これを実現させるためには、農場を持つことも重要ですが、労働者の質を上げる必要があります。賃金を上げ、いい人を集めることはもちろんですが、実現させたいことを共有化すること、その人が働きやすい環境を整えること、自分がしている仕事が、ただ単にお金儲けのためでなく、次の礎になっていて誇れることなどがあります。そうして初めて、良質のカカオが育つのです。

 

代表のサールウェル氏。
逆パンダで野外労働もしっかりされていることがわかる。


 
今、スペシャリティコーヒーを作る農園は、そうしています。ホテルショコラは、そのカカオ版です。

今年のマスク騒動で、「量」の中国と、「質」の日本の差を、改めて感じた人は多かったのではないでしょうか?

そんな、ホテルショコラのホットチョコレート。試飲するとカカオ豆の感じがググッときます。人工的ではなく、神の食べ物とまで言われた、妙なる、トローリとした甘味が口一杯に広がります。この贅沢極まりない瞬間は、邪魔されたくないと思いますね。

 
◾️220ml、250円の贅沢
最後に値段の話をしましょう。

チョコレートドリンクのフレーバーは、250円/袋です。

確かに贅沢。それなりに高い。3人家族で飲むと750円。
が、この質なら余り贅沢だとは思いません。それほど美味しい。また、子どもたちにはミルクで薄めればいいので、量を求めない限り、一杯、220mlで、かなり楽しめます。
重要なのは本物であること。カカオマスが、たっぷり入っており、その分、不要な添加物はなし。砂糖もできる限り抑えたチョコレートです。

例えば、あるメーカーのミルクチョコレート(工業生産品)ですが、成分を見ると、砂糖、カカオマス、全粉乳、ココアバター、レシチン(大豆由来)、香料。特に、レシチン、香料はおかしいですね。前述の不要添加物に当たります。これはカカオマスの量が十分でないからとも言えます。良質のカカオは高いのです。
それとは一線を画すわけです。

 
 
ちゃんとしたショップのチョコは高いです。ちょっと食べるのにも500円、1000円が飛んでいきます。ホテルショコラ のチョコは、量産品と高級品の間の、庶民にも手が出せるちょっとした本物の贅沢品と言えます。

しかも、固形のチョコレート比べて、こちらのチョコレートドリンクは、それなりの量があります。実は、220ccという量は、実にちょっとした量です。元々嗜好ドリンクはガブ飲みするものではありません。そう考えると、安いと言えます。しかもよくテレビなどで取り上げられる、チョコレートの健康成分は、カカオマスに含まれているものが多いのです。

このベルベの発売は、12月中頃とのことですが、蔦谷家電などの一部ショップでは、展示も始まっています。

今年のクリスマスは、チョコレートドリンクで甘く過ごすのはいかがですか。
フワフワ、ほっこりしますよ。
ちなみにクルスマスプレゼントとしても、一級品です。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://hotelchocolat.co.jp
 

 
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2020年11月6日

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