レポート

リラックスしたキレイさが売り。
ティファール 電気ケトル「マチネ」1L


ティファールは、ヨーロッパ出自の、「みんなの家電」のブランド

一番有名なのは、フライパンを含む鍋。元祖「汚れを落としやすい表面加工」を施したのは、ティファールです。汚れを落としやすいフライパンは世界で大ヒットしましたが、引き金を引いたのは時の大統領夫人、ファーストレディ、ジャックリーヌ・ケネディ。
「いいのが出たわ」と自らデパートへ。しかし周りもびっくりしたでしょうね。モード服ならともかく、大統領夫人自らフライパンを買いに行ったわけですから。

これがニュースで流れ、大宣伝となり、ティファールの売り上げは跳ね上がり、ブランドも確立されました。ま、どこぞの国のファースト・レディの様に、経済を回すと言いながら失笑を買うニュースが流れるのと、ジャックリーンの様にブランドを立ち上げてしまうニュースとでは、やはり格が違いすぎるとしか言えないでしょう。

 
◾️ブランドイメージがいい
それはともかく、ティファールブランドで面白いのは「嫌い」と言う女性がいないことでしょう。ファンが多いのもさることながら、私は「嫌い」「イヤだ」と言う人に出会ったことがありません。

語感もさることながら、なんだかふんわりした温かみを持つ感じです。コーポレーションカラーの「赤」を多用しますが、これは食欲をそそる方の赤ですね。柔らかい感じのブランドで、新婚さんが持つといい感じです。

また、このいい雰囲気の理由の一つに、ティファールは高価格モデルを持たないことが挙げられます。ティファールのフライパンがホームセンターにも置かれているのはご存知の人が多いと思いますが、家電も庶民派なのです。

家電もいろいろ作っていますが、日本だと「アイロン」「衣類スチーマー」「電気ケトル」「電気圧力鍋」がメジャーどころ。これらは、まず確実にお勧めできます。

 
◾️ティファールの電気ケトル
ティファールの電気ケトルは、4つのタイプに分類されています。
「軽量・シンプル」「温度コントロール」「あんしん」「デザイン」です。

この中で、他社が真似が出来ないのが「軽量・シンプル」。
安いだけなら、中国メーカー他もできるのでしょうが、ユーザーを世界に持つティファールには、中々太刀打ちできません。ブランドが強いこともありますが、デザインがシンプルでいいのです。変な癖がないのです。もともとフランスは、イタリアと並んでデザインが強い国ですからね。

 
「温度コントロール」は、一昨年の大ヒットモデル。ほぼ全メーカーが真似をしました。

 
逆に、ティファールのラインナップで日本で苦しいのは「あんしん」。ここは日本の技術が活きるところ。子どもが触ってもいいようにします。一方、ティファールは、そこまでではないです。これはティファールが電気ケトルをケトル、ヤカンの延長として見ているからだと思います。湯が入ったヤカンは当然取っ手しか持てませんし、触れれば火傷します。それが基本です。その延長ということです。それに対し日本は水を嫌う家電の延長。安全に妥協しませんから、全く別物に仕上がります。このため、日本市場ではちょっと不利ですね。

しかし、昨年「ウォッシャブル」(丸洗い可能)を投入するなど巻き返しています。また、日本メーカーは、コストパフォーマンスでは、ティファールに及日ません。

さて「デザイン」シリーズは、見ていい感じであること。今回の「マチネ」は、「デザイン」シリーズに属します。

ちなみに、ティファールは、ユーザーニーズがあったものは、商品化するとか。面白いのは、いいものにプラスではなく、基本モデルに、機能を一つプラスすると言う考え方です。私がこれで思い出したのは、カシオ Gショックです。Gショックもタフネスという基本機能に、機能を一つ追加し、デザイン展開しまあす。このため、Gショックはものすごいラインナップを持つことになりました。毎月10種類くらいでます。時計は、ファッションなので、人と同じものはあまり持ちたくありません。そのためにこういう方法を取ったのでしょう。ティファールも一ブランドが持つ電気ケトルとしては、非常に種類が多い。これができるのは、ティファールが、多くの国で製品展開しているためです。

 
◾️「マチネ」の特長

2色展開。


「マチネ」のデザイン的な特徴は三つあります。

一つ目は、フタのつまみです。ティファールの電気ケトルは、基本フタにつまみはありません。しかし窪みがあり、その中にロックを外す機構があります。しかし、マチネには「ポッチ」、要するにつまみがあるのです。これを強引に引っ張り、ロックを外すのです。ちょっと力が必要です。この簡便さが、「道具」「実用品」という感じを醸し出しています。

「古くからの佇まい」を出す「マチネ」。
天使の輪ができるギミックも。


 
二つ目は、「on スィッチ」です。取手の下、LEDを内蔵した出っ張りがそれです。onにすると光ります。ポットで言うとお尻の部分が光りますので、ほとんど「ホタル」。日本なら間違いなく「ホタル」という名になるのでしょうが、残念ながら名前は「マチネ」です。オーケストラなどの昼公演のことです。フランス語では「午前中」と言う意味だそうです。ホタルが目立つのは夜ですから、かなり差があります。ちなみに、フランスにもホタルはいます。

面白いギミックだが、使い勝手敵には疑問なところも。


 
三つ目は、注ぎ口にフタがないことです。好みにもよりますが、フタがあると、自分の思う通りにお湯を注ぎにくいので、個人的にはすごく好みです。ちなみにコーヒードリップもし易いです。

注ぎ口は丸見え。使い勝手良し。


 
しかし、グドグド書きましたが、「マチネ」の魅力は見た目。尻尾が出てますが、それなりの美人です。色白は十難隠すと言いますが、美しさもそうですね、最近はミスコンを否定する感じですが、美しいのは才能の一つ。やはり最大の機能は、魅力的な美しさかもしれません。

 
◾️ちょっとした感じが自分流
電気ケトル。実に単純な家電と言えます。しかし、一番手元にある家電とも言えます。手元にあるというのは、自分に合ったというわけで、時計と同じように量販品でありながら、自分専用に思えるのがベストです。それは、実は、性能ではなく、フィーリングでもあります。

そういう眼で電気ケトルを見た時、ティファールの「デザイン」シリーズの意義が見えてくるように思います。フランスらしいエスプリの効いた実用家電、ティファール「
マチネ」いかがでしょうか?

 
製品の詳しい情報は、以下のURLから
https://www.t-fal.co.jp/
 


 

 
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2020年10月9日

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