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フィットビット、ビッグデータから見た新型コロナ(COVID-19)が与えた影響を発表。


日本では、ひと段落を向かえた感じがしないでもない新型コロナウイルス(COVID-19)は、世界的に見ると、猛威を振るっており、私たちの生活に大きな影響を与えています。日本でも、コロナ以前の生活に戻るまでにはまだ遠い状況と言えます。
 
フィットビットの目的は、「世界中の人々をより健康にする手助けをすること」ですが、それに威力を発揮するのが、ビッグデーター。世界中のユーザーの匿名データーの集まりです。今までは、健康理論との整合性をとってきましたが、今回、このパンデミックが人々の健康にどのような影響を与えるかについて分析したそうです。

 
◾️コロナ禍での健康傾向
その結果、地域を超えていくつかの傾向が見られました。
●安静時の心拍数が改善(低下)した。
また、特に若い世代で顕著な結果となった
●歩数は低下傾向、アクティブな心拍ゾーン時間は増加傾向が見られる国が多かった。(日本では歩数は低下したものの、アクティブな心拍ゾーン時間も低下した。)
●睡眠時間は増加
●就寝時間のブレは低下
●相乗効果が見られ、複数のよりよい行動をとったユーザーでは、さらに高い改善効果が見られた

 
より細かい分析は以下のとおり。

 
●安静時心拍数について
安静時の心拍数は、世界の多くの地域で改善しています。改善とは安静時心拍数の低下を意味します。以下はその変化を示したデータです。

 

RHR:安静時心拍数


 
日本でも同様の傾向が見られました。その他の結果は以下の通りです。
○スウェーデンでは外出制限が行われなかったため、安静時心拍数に変化が見られなかったものと思われます
○オーストラリアでは改善傾向が見られない、あるいは非常に小さな変化しか見られませんでした
○スペイン、インド、メキシコ、フランス、シンガポールで大幅な改善傾向が見られました
○先述の通り、どの国でも若い世代で特に顕著な改善が見られました

 
◾️アクティブな心拍ゾーン時間と歩数について
以下のグラフでは、アクティブな心拍ゾーン*と歩数のデータを示しています。

●アクティブな心拍ゾーン(分)
スペインでは大幅に減少したほか、日本とメキシコでは1日あたり5分以上の減少が見られました。その一方、ヨーロッパの多くの国とアメリカでは1日あたり5分以上の増加が見られました。
オーストラリア、ニュージーランド、インド、フランスでは大きな変化は見られませんでした。

●歩数
北アメリカとアジア太平洋諸国では歩数は減少していますが、ヨーロッパのいくつかの国(ドイツ、アイルランド、ノルウェー、スウェーデン)では増加するという結果となりました。

注)アクティブな心拍ゾーン(分)(Active Zone Minutes)について

アクティビティは人それぞれ異なるため、フィットビットは歩数を数えるだけに留まらず、アクティビティがどのように健康に寄与したかの把握を支援するアクティブな心拍ゾーン(分)(Active Zone Minutes)を開発しています。
フィットビットの「PurePulse 24/7心拍数トラッキング機能」と共に、アクティブな心拍ゾーン(分)はユーザーごとの心拍数ゾーンを使い、HIITワークアウト、パワーヨガ、あるいは屋外での高強度のウォーキングなど、心拍数を高めるアクティビティを追跡します。
脂肪燃焼ゾーンでの中程度のアクティビティに対しては1分ごとにポイントが、心肺機能およびピークゾーンでの高強度のアクティビティでは2倍のポイントが得られ、ユーザーが毎日あるいは毎週のゴール達成までにさらに必要とされるアクティビティの数がアクティブな心拍ゾーン(分)によって自動的に計算されます。
ワークアウトの効率を高めるために強度を引き上げる、あるいは引き下げるたびにリアルタイムでアラートが通知されます。ワークアウトを終えた後は、心拍数ゾーンのサマリーがゴールに向けた進捗状況を含めてFitbitアプリに表示されることによってユーザーのモチベーションを高めます。アクティブな心拍ゾーン(分)は世界保健機構(WHO)とアメリカ心臓協会(AHA)を含む著名機関からの推奨に基づいています。
これらの機関は健康状態改善、疾患防止、認知機能改善、不安感抑制、および睡眠の改善に繋がるとして、1週間に150分間の中程度のアクティビティ、または75分間の高強度のアクティビティを推奨しています。

 
◾️睡眠時間と就寝時間について
睡眠の長さの変化と、就寝時間のブレの大きさについて示したのが、以下のグラフです。

すべての国で睡眠時間の増加が見られました。ニュージーランド、オーストラリア、アイルランドでは特にその傾向が顕著で、逆にインド、日本、スウェーデンでは、変化は小さいものでした。

就寝時間のブレの改善が大きかったのはフランスとドイツで、小さかったのは日本です。より良い睡眠習慣のためには就寝時間を規則正しくすることが大切です。

 
◾️フィットビットから提唱しているコロナ対応策(参考情報)
●こまめに手を洗う。顔を触らない。

●健康的な食事を心がける。水を十分摂取する。

●適度に休憩をとる。

●よく眠る。就寝時間を変えない。

●適度な運動を行う。

 


 

 
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2020年6月18日

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