新製品

シャープのプラズマクラスター冷蔵庫『SJ-GA55E / 50E』『SJ-WA55E / 50E』は正統進化


2月14日に発表された、シャープのプラズマクラスター冷蔵庫『SJ-GA55E / 50E』『SJ-WA55E / 50E』。これは今までの技術を基に、きちんと作り込まれた正統進化というべき冷蔵庫でした。

プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GA55E
2月21日発売、オープン価格
導入時市場想定価格:35万円前後(税抜)


■ラインナップ 冷蔵庫は、多くの場合『××シリーズ』という言い方をされるラインナップを組みます。多くの場合、同じ機能を搭載させて、容量が違うという場合が多いです。

今回の『SJ-GA』もしくは『GA』シリーズは、幅:68.5cmで、電動フレンチドア、プラズマクラスター、COCORO KITCHIN(ココロキッチン。シャープの台所家電のAIoTサービスの総称)が共通項となります。
次の数字、55、50というのは容量を示します。551Lと502Lです。
ついでに言いますと、最後の『E』は追番。そのシリーズの何代目を示します。

これに対し『SJ-WA』もしくは『WA』シリーズは、幅:68.5cmで、電動どっちでもドア、プラズマクラスターが共通項となります。COCORO KITCHINは付いていないシリーズです。

『GA』シリーズは、シャープのフラッグシップシリーズ、『WA』シリーズは、それに準じるシリーズと言うわけです。
 
■「電動フレンチドア」、「どっちでもドア」、どちらがいい フレンチドアは両開き、どっちでもドアは好きな方向片開きです。これに関しては好き、嫌いの好みがありますが、次のような長所と欠点があります。

「フレンチドア」は、一つ一つのトビラが軽いため、大型冷蔵庫の基本になります。大型冷蔵庫の場合、片開きだとドアが重くなり開けにくいことと、ドアの長さ分以上、冷蔵庫の前にスペースが必要だからです。

フレンチドアは庫内をのぞき込む様に見ることができるいわゆるパノラマビュー。このため、庫内の食品への見落としが少なく、いわゆる食品ロスが出にくいメリットがあります。逆にデメリットはドアを2つに割ってしまうので、ドア収納が少なくなることです。

フレンチドアは庫内が見やすい。


「どっちでもドア」は片持ちですので、フレンチドアのメリットがデメリットに、デメリットがメリットになります。ただし「電動」ですので、重さに対するデメリットは考えなくても大丈夫です。また電動は、タッチすれば開くわけですから、手にモノを持っていても大丈夫です。

どっちでもドアは扉収納がメリット。


また、「どっちでもドア」は左右どちらからでも開くので、引っ越しなど、環境が変わっても大丈夫です。

 
■シャープ冷蔵庫最大の特徴は「メガフリーザー」 今の世の中、共働きがあたりまえです。深夜スーパーが増えていますが、会社に勤めていると、通勤ルートの途中になければ行けません。その上、加工した食品を買うことも多い。となると必然的に「冷凍」が多くなります。

このニーズにストレートに答えたのが「メガフリーザー」です。『SJ-GA55E』は、アイスルーム:23L(8L)、フリージングルーム:22L(13L)、冷凍室:144L(98L)。(()は食品収納スペースの目安。) 総計:189L(119L)。小型冷蔵庫1つ分、まるまる冷凍庫なので、これは確かに大きいです。

アイスルーム


フリージングルーム


メガフリーザー、一段目。四切り名人付き。


ただ、大きいだけだと、使い残しが出やすいので、メインの冷凍室は3段の引き出し付き、1段目は深さ:15cm。で四切り名人(「仕切り」の洒落)付き。市販の冷凍食品にもピッタリのサイズですから、一番重宝します。

二段目は、6cm深さ。タッパー、フリージングパックなどを入れるのに丁度イイ。
三段目は、22cm深さ。ここは大物ですね。

メガフリーザー、二、三段目。


これを支えるのが「フリージングルーム」。ここは-40℃の冷気で一気に冷やす「おいそぎ冷凍」ができます。しかも60℃以下なら対応できるので、料理が冷え切るまで待つ必要もありません。これは便利です。

 
■野菜室、チルド室も工夫がタップリ 冷蔵庫=野菜室とは言いませんが、各社が力を入れ設計するのが、野菜室とチルド室。冷凍室を大きく取ったため、野菜室はやや狭いですが、位置的には特等席。腰をかがめないで取ることが出来ます。

また、野菜収納で困るのは、ギチギチには入れられないこと。しかし、丸ごと冷蔵しておきたいことですが、シャープの野菜室は、深さ:28.5cm、奥行:58cmですから、丸ごと入れるのは超簡単。

野菜室。大根まるごと、白菜まるごとも問題なし。


その上、得意技が2つ。
1つは、「液晶」と共にシャープの代名詞である「プラズマクラスター」です。冷蔵庫内でも黴菌が繁殖するのは、ご存じだと思いますが、プラズマクラスターイオンは、これらをやっつけることができます。その上、ニオイもしなくなります。食品ですから清潔を旨とするのは当たり前ですが、それに対する強力な助っ人です。

2つめは、温度です。
「雪下野菜」。雪国では、雪が天然の冷蔵庫、というより冷凍庫に近く、野菜などは雪下に保存しました。こうして保存された野菜は、甘味が増し、より美味しく頂けます。シャープの巨大な冷凍庫は、野菜室を包み込むように配置されています。つまり、雪下野菜の保存法に近いわけです。雪下野菜のもう一つのポイントは湿度です。低温環境だと、温度が低いため、空気が許容できる水蒸気の絶対量が減ります。冬場、空気が感応したように感じられるのはそのためです。しかし雪は水の塊。当然雪下野菜は、低温多湿環境です。このためしなびません。
シャープも「うるおいガード」を設け、同様の環境を作っています。

 
ほぼ同じ事が言えるのが、冷蔵室内にあるチルド室。こちらもプラズマクラスター+湿度コントロールで対応(プラズマクラスターうるおいチルド)しています。

 
■AIoT いま盛んに言われている、「IoT」「コネクティド家電」。当然対応しています。シャープの場合は、IoTと言わず、AIを加えた「AIoT」と読んでいますが・・・。

シャープは「くらしの変化にフィットしたAIoT」を標榜しました。くらしの変化というのは、「少子高齢化」「省エネ」「食ロス」「共働き世帯増加」。「食ロス」はともかくあとの3項目は、もう元には戻らないと思います。

それはさておき、この4つに対しシャープは、下表のAIoTサービスを提案しました。全部で6種類。2018年モデルに、「食ロス」「共働き世帯増加」用に提案した4種類に加え、「少子高齢化」「省エネ」を加えたわけです。

 
シャープによると、2018年モデルでもっとも使われたのは、「ヘルシオ。ホットクックとの連携」は約50%のユーザーが使用したといいます。これは新メニューがらみですので、さもありなんという感じですね。

冷蔵庫の扉にあるコンソールは、スマホレイアウト。
通常メニュー。


COCORO KITCHIN接続時のメニュー
「クラウドメニュー」でなく
「COCORO KITCHIN」として欲しかった。


この様にサービスを増やしていくと、何時かは必要なサービスに当たるとは思いますが、懸念も。今回増やしたサーブスはネットサービスなので、バージョンアップにより、AIoTが付いた2018年モデルもその益を享受できるわけです。が、しかし、今回の「見守り」「省エネ」のサービスの内、「省エネ」はバージョンアップしても使えないそうです。

これは、設計の問題です。今回、バージョンアップできない理由に関しては、明確にされていませんが、多分、センサーが足らないか、その情報を吸い上げることができないのではないかと思います。

こちらの方は、完全に合った方がイイと言いきれるようになるのに、まだまだ時間が掛かりそうです。

 
しかし、今までの技術に磨きをかけたシャープの冷蔵庫。完成度は高く、お買い得の冷蔵庫と言うことができます。

 
商品のより詳しい情報は、シャープのホームページにてご確認ください。
http://www.sharp.co.jp
 

#調理家電 #台所家電 #シャープ #プラズマクラスター #冷蔵庫 #SJ-GA55E #SJ-GA50E #SJ-WA55E #SJ-WA50E #メガフリーザー #AIoT #雪下野菜 #しっとりうるおいチルド #四切り名人 #生活家電.com

2019年2月16日

タグ: , , , , , , , , , , , , ,