レポート

Samsung Galaxy Note9だけで「お仕事」できるのか?
その1 スペック検証


スマホの取材を進めていると、つくづく「PCは最終的にいらなくなるなぁ」と思います。
その思いは、どの程度まで来ているのかを、Samsung(以下サムソン) の「Galaxy Note9(以下 Note9)」で検証して見たいと思います。

Samsung Galaxy Note9


■家電メディアの仕事
家電webメディアの仕事は、取材のアポ取りから始まります。
基本的には、メールで取材依頼、取材内容をメーカーの広報に提出。許可、取材先、日程などを調整してもらいます。

そして、取材先へ訪問。
インタビューと製品など実物チェックをさせて頂きます。

帰ってきて、資料の保存。
それから、レポートの作成。それをメールでweb編集部に入れます。
編集部との校正、チェックを行い、レポートが掲載されます。

これがワンサイクル。
新製品発表会の場合は、メーカー広報から情報がもたらされますが、取材先へ行く以降は同じ。

ちょっと違うのは、製品のテストレポートですが、これも、資料の読み込み、実物テストという意味で、取材現場以降の仕事と同じだと言えます。

 
■7+1の道具
多くの場合、次のものがあれば、取材が可能です。
1)カメラ
2)ムービー
3)ICレコーダー
4)ペン&メモ
5)スマホ
6)予備バッテリーなど、電源関連
7)ケーブルなど、接続関連

+1)ノートPC

 
何故、スマホだけで仕事をしたいのかというと、次のような理由が挙げられます。

1)小さい、軽い。 フットワークを軽くというのは取材の第一条件です。特に広い会場を歩かなければならない展示会などでの取材では重要です。疲れると、どうしても足ではなく、頭で取材しようとします。分かっているから、イイだろうと自分に甘くなるのです。そうした途端、臨場感が失せます。現場に行っていないのですから。
その様な状況に陥らないように、「小さく」、「軽く」が携帯品の大ポイントです。

2)どこでも仕事ができる この情報化社会、飛躍的に扱う情報量が増えました。これに対応するには、どこでも仕事ができる方が便利です。読んでもらえるレポートのネタは、いろいろなところに転がっていますが、それを捕まえるためには、今、××を持ち合わせていないは論外で、さっと対応しなければなりません。どこでも仕事ができると言うのは、そう言う意味でも大切です。

3)データーの管理 データーの管理も問題です。ベストなのは、いつでも、どこでも取り出せること。検索しやすいことです。ネットとの親和性は重要です。

 
■Note9のスペック実力 ~カメラ、ムービー編~
今、私がメインカメラとしているのは、フジフイルムの「X-T100」。
ミラーレスカメラのミドルクラスのモデルです。「軽さ」「画質」「価格」のバランスが良くかなりお買い得なデジカメです。
レンズは、素直にレンズキットの「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」(標準ズーム)、「XC50-230mm F4.5-6.7 OIS II」(望遠ズーム)を使っています。

サブに使うのは、「Apple iPhone SE」。
SEを選んだのは、小型だったから。小型ディスプレイは、目に優しくはないのですが、持ち歩くのを重視したためです。あと、スペック的にも、さほど悪くなく、早期買い換える羽目には陥らないと思い購入しました。不満は、メモリー容量が足らない(64GB少ない!)、バッテリーの減りが早くなった(6時間程度で要充電)、CPUの能力が足らないと感じられる時が、月に数回あると言ったところですが、廃番モデルだというのに、まだ使っています。

これらを比較しますと、以下の表のようになります。 スマホの写真の弱点は、望遠です。画素数はがんばっているのですが、如何せんレンズが小さすぎます。このため、Note9は、望遠には専用のレンズを入れ、光学2倍までがんばっています。レンズ一体型のデジカメ、5万円以上もするプレミアム・クラスでも光学ズームは3倍ですから、がんばっているなあという感じがします。

標準レンズ、望遠レンズが別々に付いている。
白枠内。


取材はともかく、発表会の場合、発表者とある程度距離ができます。この距離を埋めるのに、光学2倍は少々厳しいです。一番前の席に陣取った場合でも、登壇者をキレイに写すには3倍が欲しいのは事実です。

 

その他の所は、スマホの方でのサポートが頼り。


それと逆なのが、4Kムービー。X-T100は15フレーム/秒。ご存じの通り、映画などの動画は基本30フレーム/秒ですから、動きがどこかカクカクした感じです。対し30フレームですから、ナチュラルな動きです。ロボット掃除機など、動きがある家電を撮るとき上手くいくでしょう。

 
■Note9のスペック実力 ~録音編~
Note9には、ヘッドセット接続端子があります。最新のiPhoneなどは、この端子がないのですが、あると便利です。というのは、これがあるとミニマイクを使うことが出来ますから。これはプラスです。単純なことですが、端子は多い方が、手持ちアクセサリーもいろいろ使えて便利です。

 
■Note9のスペック実力 ~PEN & MEMO~
Note9の最大の特徴は「Sペン」でしょう。魅力と言ってもいいです。私もこれを見て、Note9なら、スマホだけで取材ができるのではと思った位です。

黄色いのがSペン。
使わない時は本体収納可能。


Sペンは、断面が長方形のスタイラスペンですが、リモコンとしても使えます。リモコン機能は、カメラ、ギャラリー(静止画アルバム)、ボイスレコーダー、メディア(動画アルバム)、パワーポイント(プレゼンアプリ)、Chrome(ブラウザー)で、1度押し、2度押しで、使える機能が変わります。

PC代わりに使うと言うことは、プレゼンもスマホで行うと言うこと。画像方はケーブル接続(Type-C対応hdmiケーブル)で対応できるとして、いちいち、スマホを見ながらのプレゼンだと、相手の興を削いでしまいます。これは使えると思いました。
 
次は入力です。
通常スマホは、ソフトキーボード、音声入力ですが、Note9はSペンも使えます。
カタログを読むと、手書きメモが優れています。特に気に入ったのは、画面オフメモ。オフの状態からSペンを抜くとソフトが瞬時に立ち上がり、メモできるというもの。
メモ=咄嗟と言うのが、メディア家業というか、メモのあるべき姿ですから、これは嬉しい。

また、複数の手書きメモの手書き文字を認識して、検索できる機能もあります。
これは結構便利です。

 
最後に胸をドギューンと射貫かれたのは、「pdfで送られた原稿にペンで朱をいれ、送り返すことができますよ!」という担当者の一言。
多くの場合、送られてきたpdf原稿を、印刷出力、赤ペンで修正。スキャーニングして送り返すことをしていた私にとって願ってもない能力を秘めていそうです。
 
カタログ上では、1台で取材できそうな、サムソンNote9のパフォーマンス。
次から、いよいよ、「スマホのみでメディア仕事」への挑戦が始まります。

⇒続き
その2 静止画検証
その3 録音検証
その4 入力検証

 
商品のより詳しい情報は、サムソンのホームページにてご確認ください。
https://www.galaxymobile.jp
 


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2019年2月11日

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