レポート

買い換えの電気ケトルを求め、2018 春 ティファールの3機種を試す。
〜その3「ティファール セーフ・トゥ・タッチ 1.0L」と最終チョイス


最後に試すのは、「ティファール セーフ・トゥ・タッチ 1.0L(以下タッチ)」。
熱くならない電気ケトルです。
これを含め、3機種の位置づけも、レポートします。
■なるほど鍋掴みはいらないね
スッとした佇まいの「タッチ」は、これまで見てきた2機種(「アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L」(以下コントロール)と「ジャスティン プラス ロック 1.0L(以下ロック)」とは違います。

一線を画すと言う方がイイかも知れません。極めてスッキリしています。
病院で、何でもテキパキこなす看護師さんが似合うような、機能美を感じます。

それもそのはず、素材、構造が違います。
全部耐熱性プラスチックではなく、内側ステンレス、外側耐熱性プラスチックの2層構造です。
採用理由は、中に熱湯がある時、本体に触っても熱い思いをしなくてもよいようにするためです。

薬罐の延長線上である電気ケトル。取っ手以外を触る時は、熱いので鍋掴みが必要だった訳ですが、そんなモノ要りません。進化した電気ケトルです。

 
■ケトルを卓上に置く人に
私が電気ケトルを使っているのはキッチンだけです。
お茶も、キッチンで入れてしまいます。コーヒーは卓上で淹れるのですが、こちらはコーヒーメーカーがドリップをします。
要するに、ほとんど熱湯系のモノを卓上に持って来ません。キッチンでは、立ち姿勢が基本。電気ケトルは、きちんと取っ手を持って扱います。

卓上だと、そうは行きません。坐っています。取っ手を持とうにも、別な方向を向いていることがあります。となると本体を持って・・・、「熱っ!」となります。

電気ケトルは、薬罐と同じで耐熱素材で作ってありますが、それは熱くならないことを意味しません。沸きたての時の電気ケトル本体は、本当に熱いです。(試さないでくださいね。医療費、慰謝料は払いませんので。)それに対してのケアです。

実際使ってみると安定したフォルムは、卓上にピッタリです。
その上、触っても、やや温かい位で熱くはない。なかなかいいです。

 
■2杯目も温かく飲める
「簡単」「速い」は電気ケトルの持ち味ですが、喫茶も似ています。
一杯目をゆっくり飲み干した後、足らないと、すぐ二杯目が欲しくなります。雰囲気はまったりとくつろいでいても、早く欲しいモノです。
また、そんな時は、なるべく卓上で事を済ませたいものです。

タッチはそんな時に、実に便利です。
保温性が高いのです。
24℃の室内の場合、1.0L、100℃沸かして、30分放置で、80℃以上です。日本茶だとそのまま抽出してもOKレベルです。
紅茶だと、再沸騰させたいところです。再沸騰も速いです。

 
■沸かし速さ計測
0.5Lでは、全く同じ時間でしたが、0.8Lで約15秒の差が付きました。
が、目くじらを立てるレベルではないと考えています。
熱関係は、精度に関する問題が非常に制御しにくいからでもありますが、約5人分の飲み物用のお湯が、5分以内に沸かせるので、問題はないと判断したからです。

ちなみに日に2回使っても、電気代で年間で10円に達しないレベルの差です。

 
■端正なデザインの弱点

底面に対して取っ手は、完全に横に位置する。力で持つタイプ。


実は、端正なタッチのデザインですが、弱点もあります。同じ1.0Lのロックより持ちにくいのです。
理由はロックの取っ手の付け根が中よりにデザインされているのに対し、ほとんど内側に入っていないためです。このため、バランスが悪く、持ちにくいのです。

ロック。底面は、持ち手にかなり近い上、小指は本体に接触(桃矢印)。
力が巧みに分散されている。
この部分は、耐熱ゴムのため熱くならない。


ただ、1.0Lなので、実用上問題と感じられないのは幸いです。
あと、本体が熱くないので両手で持つことも可能です。こちらはご愛敬ということで・・・。

 
■特筆に値するメンテナンスのよさ
逆にデザインが大いにプラスに働いているのがメンテナンスです。
口が大きいので、手を入れやすい上、内部は滑らかなステンレスですから、極めて洗いやすい。
業務用は、民生用に比べ、メンテナンスし易いのが一般的ですが、それを地で行く感じです。
優れたポイントです。

 
■電気ケトルと電気ポットの中間に位置する魅力
お湯関係の家電は、「電気ケトル」と「電気ポット」の2つの家電があります。電気ケトルは「薬罐」、電気ポットは「魔法瓶」を電化したと考えて下さい。このため、電気ケトルは「沸かし」と「価格」で勝負です。このため作りもシンプル。ある種の軽妙さを持ちます。

逆に言うと、「2杯目適温」は、電気ケトルには荷が勝ちすぎ、魔法瓶の延長線上であるポットが受け持っていました。

タッチは、その簡便さを維持しながら、「それなり」の2杯目をいれられます。
これは今までの電気ケトルになかった新しい魅力です。

 
■どれに買い替えるのか?
買い替え候補の3機種は、どれもユニークで、「いいな」と思いました。
1)コントロールは、昔ながらの電気ケトルを温度コトンロールできるようにしたモデルで、常に適温での喫茶が楽しめます。
2)ロックは、安全性を重視する日本標準とも言うべきモデル。買って間違いのないモデルです。
3)タッチ。卓上で使うならこれですね。ゆったりした気持ちになれそうです。

個人使いは「コントロール」。
喫茶が好きなモノで・・・


さて、古くなった「アプレシア プラス 0.8L」の買い換えですが、「コントロール」にしたいと考えています。本来なら、職業柄「標準品」を長期に試す方がイイのですが、お茶ごとに適温を選べる魅力に屈しました。

日本人の嗜好に合う「ロック」。
「太鼓判」認定します。


 
そして、「ロック」は、現在の「電気ケトル」というカテゴリーの中で「日本標準」ということが可能で、誰に勧めても、間違いがないという意味で「太鼓判」に致します。

 
また、今使っている「アプレシア プラス 0.8L」も壊れたわけではありませんし、何より未だに世界中で販売されているベストセラーです。
発売後、6年経っています。入れ替わりの激しい家電で、これはスゴい!今後、どんなモデルが出ようが、最もシンプルな定番として残り続けるかも知れません。よって「定番」とさせていただきます。

電気ケトルは、数千円の家電ですが、いろいろな面白さがあります。

 
商品のより詳しい情報は、のホームページにてご確認ください。
http://www.club.t-fal.co.jp/products/
 
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2018年4月2日

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