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日立の12kg 洗濯乾燥機、『ビートウォッシュ』 BW-DV120C(N)はどこがスゴいのか?【太鼓判認定】


2018年の洗濯機の市場は、一寸波風が立っています。というのは、今まで日立しか出していなかった12kgに全メーカーがモデルを出したからです。攻めるパナソニック、東芝に対し、日立はシェアを守るわけです。それを担うモデル、『ビートウォッシュ』 BW-DV120C(N)の魅力をレポートします。

■巨大家電に強い日立
日立の家電を見ると思うのは、「”大きい家電”に強い」ということです。ここで”大きい”と言うのは、文字通りサイズが大きいこと。大型の冷蔵庫などは、日立いいですね。とにかく、アメリカンサイズに強いです。
逆な言い方をすると、凝縮感を作ることに置いては、どちらかというと余り得意ではありません。ここら辺は、パナソニック、ソニーが得意です。

また日立の家電は歩みが遅いです。次々、新規技術を入れていくのではなく、持っている技術を段々リファインするのが得意です。腰を据えてじっくり取り組むんだ製品と言う感じです。

そんな日立は、洗濯機分野で、他社に先駆けて、12kgの洗濯機を出し、リファインしてきました。それの最新版が、『ビートウォッシュ』 BW-DV120C(N)です。どこに力を入れているのでしょうか?

『ビートウォッシュ』 BW-DV120C(N)。
65W×64.5D×106Hcm、約65kg。オーソドックスなスクェア型デザイン。



 

■洗浄力を決める要素

洗濯機の洗浄力は、大きく2つに分けられます。
1つは化学による洗浄力。単純に言うと、主には「洗剤の力」で汚れを落とそうというものと、あともう1つは物理的な洗浄。洗濯槽の周りに叩き付けてみたり、衣類と衣類が擦れてきれいになるというものです。

化学的な洗浄力を高めるのは、1)分量、2)温度、3)時間です。分量は衣類に対して適量、そしてそれを洗う水の量が適量かということ。温度は洗剤の溶解性と、洗剤の中に入っている酵素パワーがどこまで活性化できるかということです。酵素は基本生化学物質、人間の体内にもあります。これは、人の体温前後の温度が非常に働きやすいことを意味します。つまり沸かしたてのお風呂のお湯などはベリーナイスという感じです。
あと化学物質の効果は瞬時にはでません。洗濯の場合、洗濯物の隅から隅まで均一に洗剤成分があることがポイントになります。そして洗剤成分が活躍する時間が必要です。つけ置き洗いと同じ意味です。

さて物理的な洗浄は、いろいろな方法があります。
これでもかと洗濯物を擦る方法、強い水流で繊維の間からはじき出す方法、ミクロの泡をぶつけ泡が壊れる時のパワーで汚れをはじき出す方法、細かい振動ではじき出す方法もあります。

洗濯物は、一つ一つ素材が違いますし、汚れ具合も違います。ベストは、それぞれの素材と汚れにあった洗い方ですが、それでは対応しきれませんので、似たモノは洗濯機でまとめ洗います。

コンソール部分。誰にでも分かりやすい。



 

■日立は考えた「洗いを見直そう」「イロハのイは・・・」

洗濯は、それぞれの素材と汚れにあった洗い方と書きましたが、今回の日立の発想は、もう一度洗い方を見直すことでした。

一番目は、「粉末洗剤」と「液体洗剤」で洗い方を変えるというものです。
チェックは、電導度を見て行うのですが、「粉末洗剤」は発泡はいいのだが溶けにくい、「液体洗剤」は発泡はイマイチなんですが溶けた状態になっているという違いがあるからです。

洗濯機は、低水位で洗剤を溶かし、洗剤が高濃度の状態で、よく洗剤を洗濯物と混ぜ合わせますが、この時の動きを替えたのです。「粉末洗剤」の場合、時間をかけてしっかり溶かします。「液体洗剤」の場合、粉末洗剤より泡立ちが悪いので、パルセーターの回転数を上げ泡立ちをプラスします。

さらに、この低水位の時は、ある意味つけ置き洗いの意味を持ちます。
2017年でつけ置き:30秒で撹拌に移っていたモノをつけ置き:2分30秒にしています。
ここは2分の違いですが、結構、効くところです。

時短、時短と言いますが、時短は汚れが残ります。そして考えてください。洗濯でもっとも重要なのは、汚れを落とすことです。2分延びたわけですが、汚れを落とすことに関しては、プラスです。

槽内とパルセーター。



 

 

■洗いとすすぎは、自信あり

日立の洗濯機は洗浄時、「ナイアガラ洗浄」システムを使います。縦型洗濯機は、ドラム式に比べ水を使います。それは洗濯物を、上下左右に踊らせながら洗うからです。いろいろなところにふれあう時に擦れて浮いた汚れが落ちるわけですから、十分に踊らないと、きれいになりません。このため、ある程度の水量がいるが縦型洗濯機なのです。

しかし新しい水道水をザブザブ使うと電気代より高い、水道代がうなぎ登りになります。このため、洗濯機は下から吸って、上から出す、水を何度も使い回す方法を取ります。この時、日立がこだわったのは水量。ザバン、ドバンとかなりの勢いです。名付けて「ナイアガラ洗浄」。(うーん、やはり日立はアメリカン!)
ここは磨きをかけてきた技術でもあり、他社と一線を画します。



さらに2017年モデルから、「汚れセンサー」が付いていますので、汚れの量が多い場合は、10分プラスして洗浄します。

洗濯機=洗濯物の汚れをしっかり落とす。その点をじっくり考慮した家電です。

 

■温水ミストがもたらす余裕

冒頭、洗剤の成分、酵素を最も活性化させるのは人の体温位の温度と書きました。しかし日本の基本は「常温水」です。水で洗っても落ちるのは、日本が「軟水」に満ちた国であるからです。欧米では基本「硬水」。このため、海外洗濯機はお湯を多用します。これは実にきれいに落ちます。

『ビートウォッシュ』 BW-DV120Cは、「温水ミスト」という機能を持っています。これだと、常温水で難しい汚れもかなりの割合で落ちます。そこでお湯を沸かすわけですから、少々電気代がかかります。

普段は水、汚れがひどいモノは温水ミストと使い分けるのが、お得です。

汚れ落とし実験の結果
左)実験前、中)標準コース。ほとんど落ちているが、サインペンは落ちていない。
右)温水ミスト 180分コース。サインペンすら落とす。



落ちにくい黄ばみも落ちている。



 

■サイズもよく考えられている

洗濯が終わると取り出しです。
口は大きい方が、槽底が高いと取り出しやすいです。ここの塩梅は、12kgを作り続けて来たメーカーですから、よく心得たものです。

 

また、「ほぐし脱水」と言う、終了時にパルセーター(日立は「ビートウィング」と呼称)を小刻みに回転させます。ちょっとしたことですが、洗濯物がほぐれます。これは優れモノです。

 

また、小技のようですが、糸くずフィルターもスライドさせるだけでトラップした糸くずを捨てることができるようになりました。ちょっとイイ話です。


 

■今回の時短の目玉は「乾燥」

縦型洗濯機の乾燥もかなり使える時代になってきました。と言っても、ガスでガンガン乾燥させるわけではないので、どうしても時間がかかります。どちらかというと、毎回乾燥させると言うより、緊急の時に使うと言ったところでしょうか?

しかし、あるとないとでは大違い。前の日、夜11時に子どもが、給食作業用の服を恥ずかしそうに出し、「明日使うの。ごめんなさい。」と言った時でも、寝ている間に余裕で対応できます。

 

今回、日立が見直したのは、除湿効率です。今までは、過去のデーターから割り出した時間を元に、これだけの時間乾燥させたのだからOKとしたのですが、今回はセンサーを使用、槽内温度と連携させています。これで30分近く時間に差が出ています。

 

■地に足が付いた洗濯機

人間が衣類を着るようになって5000年以上経つのでしょうかね。その間、人間は、洗濯という重労働を繰り返してきました。洗濯は、1回数時間かかる大仕事。それを楽にしたのが洗濯機です。

特に今は、共稼ぎが当たり前の時代です。
家事は、週末まとめてが当たり前です。このため、各社、「自動」から始まり、「大容量」「時短」などを宣伝しています。

しかし「時短」は、先にも書きましたが「汚れが落ちない」方向です。
洗濯機は「汚れを落とす家電」ですから、ここばかりに注目しますと、作業は早いけど、余り汚れを落とすことができない洗濯機となります。

 

今回、全メーカーが一斉に12kg化してきました。
メーカー的には、「『他社にない××技術』でイイ」とかしたいのですが、洗濯はすでにかなり掘り下げられており、突拍子のないものは出てきません。

それを知る日立は、今ある素材をより使いこなす手に出たわけです。
今あるものをリファインしていくのは日立の得意分野ですから、今回のBW-DV120Cはメーカーの良さが前面に出た商品と言えます。

生活家電.comの「太鼓判」です。


商品のより詳しい情報は、日立のホームページにてご確認ください。
https://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/






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2018年7月21日

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