レポート

シャープの超音波ウォッシャー『UW-S2』が目指したこと【UW-A1/2 太鼓判認定】


シャープの超音波ウォッシャー。洗濯小物家電としてとても優れています。汚れたところを水に「ひたし」、そこを「なぞれ」ば、汚れが落ちます。その後「すすぐ」とできあがりです。襟垢のように、特に汚れがひどい部分の予洗いで使うと本当にきれいになります。

シャープの説明資料より「超音波ウォッシャーの使い方」


洗浄原理は、超音波振動により水の中にできる小さな泡。この泡が弾け、汚れをはじきだすのです。繊維内に完全に染みついてしまった汚れ、化学的に変質した汚れは、繊維自体が変質した汚れになりますので、泡で取り除くことは無理ですが、そうなる前の汚れなら、全然OK。かなり使える一品です。

シャープの説明資料より「汚れが落ちる仕組み」


今回のモデルチェンジで、ラインナップに『UW-S2』が加わりました。今回は、そのモデルのお話しです。

2018年の新モデル。スリム型「UW-S2」シリーズ。


2018年のスタンダードモデル、「UW-A2」。基本スペックは、「UW-A1」と変わらない。


 
■コンセプト通りに作られた先代『UW-A1』
商品を作る時に、最も重要なことは実は技術ではありません。『コンセプト』です。どんな人が、どんなふうに使うのかを想定しながら、製品の特長、バランスを決め込む作業です。

超音波ウォッシャーは、洗濯でいうと『部分洗い』です。部分洗いは主に2つの場合に使われます。
1つめは、普通の洗濯では落ちにくい汚れの予洗いです。ワイシャツの襟垢、食べ物のシミなどがそれにあたります。
もう1つは、外出先で時たまある不意の汚れ。カレーうどんなどのハネなどです。緊急措置として、後でシミにならないように、その部分だけ押し洗いしますね。これも部分洗いです。

この2つのパターンの部分洗いを考慮したのが、シャープの『UW-A1』です。

部分洗いに対応する『UW-A1』は太め鉛筆のような形をしています。先が細いのはぺんてるのマジックインクのような形状になっているのは、汚れに広くあてながら、コントロールしやすくするためです。高さ:16cm、一辺:約4cm丸みを帯びた四角を伸ばした筒型で、小型のスプレー缶の様です。重さは200g。大型スマホ並みの重さで、持ち歩きにも問題ありません。私は普段は持ち歩きませんが、旅行の時は、トランクの片隅に入れて持って行きます。特に長期旅行などでの衣類の手入れには重宝します。

本当に、UW-A1はかなり使えるウォッシャーです。

「UW-A2」のカットモデル。非常に素直な構造であることがわかる。


「UW-S2」のカットモデル。構造はこちらもシンプル。


 
■持ち歩いてもらうために
旅行に持っていく私も、毎日外でカレーを食べるわけではありませんし、日常で持ち歩くことはしません。目立つ「ハネ」は、余りありませんし、目立つくらないなら、ユニクロで安いシャツを買って、一時的に対応します。

私なら、外出先で服は洗うことは稀であると言うことで、コンセプトの再考察をしますが、シャープの考えは違いました。仕様が足らないと考えたのです。

で完成したのが、『UW-S2』。高さ:16.5cmですが、幅:2.6×奥行:2.25cm。画期的なサイズです。ざっと容積比を算出しますと、大まかに6割減。同様に重さは約100gと、こちらも5割り減。100kgの女性が40kgまでダイエットしたような、すざまじい差があります。

超音波を作り出すこの製品の命ともいえるパーツ「先端ホーン」は新作。UW-A1では幅:12mmの厚みのある金属プレートが、径:5mmの丸東に変わりました。
それに伴い、あて方も少し変わり、UW-A1がやや斜めに寝かせて使うイメージなら、UW-S2は習字で筆を立てて使う感じです。

先端ホーン。上)UW-S2用、下)UW-A2用。


周波数は双方とも38kHz。1秒に約38,000回振動します。この周波数で、泡のサイズなどが決まってきます。シャープはこの周波数の泡が、最もよく汚れを落とせるとしており、開発時のこだわり部分でもあります。とにかくスリム化したために、汚れを落とせなくなったと言われたら、本末転倒ですからこのスペックは同じです。



こうして、UW-S2は、当て幅を12mmから5mmになりましたが、その分きれいな、いかにも携帯しやすい商品として生まれ変わったわけです。

 
■持ち物が多い今、超音波ウォッシャーは持ち歩かれるのか?
女性の「鞄と押し入れ」は覗いてはいけないと言うとはかなり多いです。
理由は「カオス(混沌)」だからと言われていますが、男と違い「化粧道具」「ブラシ」が加わりますし、「スマホ」に「予備電源」、「手帳」に「ティッシュ」などなど。まぁ、本当にいろいろと持っているなぁと思ってしまいます。

これに『UW-S2』の100g加わることは許されるのでしょうか? 次のビデオに示す通り、『UW-S2』が高スペックで、シャツに付いた汚れは、約1分でラクラク落とします。しかし私は、常時持ちは如何に『UW-S2』が高スペックとしても正直無理だと思います。理由は簡単。ハネでシミができる食事の多くは紙エプロンなどで防御されていますし、中々大きなシミは付かないからです。



が、しかし旅行に持って行く人は増えるのではと思います。海外のように連泊前提だと本当に助かります。とは言うモノの、個人的に旅行先で一番最初に欲しいのは、スチーマーでですね。シミはそんなにできませんが、バッグに入れて持ち運ぶと、いやなシワはできますから。

 
■衣類ケア家電としてシャープの超音波ウォッシャーは太鼓判
シャープの超音波ウォッシャーはシンプルながら、かなり簡便であり、予洗いも含め、使いこなせばかなりのものです。洗浄効果もさることながら、面倒出ないのがイイです。



 
新型のラインナップは、標準型の「UW-A2」とスリム型「UW-S2」この2つは仕様以外に、大きな差があります。それは価格です。「UW-A1」と「A2」は基本スペックは一緒ですので、かなり早い時期に、「A1」と同価格になると思います。ほぼ1万円です。それに対し、スリム型は、1万6千円前後です。

倍とまでは行きませんが、かなりの差があります。確かに、スリムの方がキレイです。しかし、持ち歩かないのなら、標準型でも十分。十分小さいですし、当たる面積も大きいので、仕事も速いです。また、持ち歩くのかどうかは、かなり未知数です。

このため、生活家電.comでは、標準型の「UW-A1」「UW-A2」を太鼓判商品としてお勧めします。

 
商品のより詳しい情報は、シャープのホームページにてご確認ください。
http://www.sharp.co.jp/sentaku/uw/
 
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2018年6月17日

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