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借金しても欲しい炊飯器!長谷園×Siroca の土鍋電気炊飯器『かまどさん 電気』


女性には失礼ですが、江戸の言葉に「女房を質に置いても」という言葉があります。
「何としても!」という意味ですが、江戸の男女比は。男子がはるかに上。適当な扱いをすると三行半を突きつけられ、他の男とイチャイチャされてしまう可能性大なので、言葉の綾ですが・・・。
しかし、そうしてもちょっと欲しい一品がでました。長谷園(ながたにえん)×Siroca の土鍋電気炊飯器『かまどさん電気』です。

■伊賀焼

「『伊賀焼』という焼き物をご存じですか?」というと大半の人は、「知りません!」といいます。
伊賀と言えば忍者の里ですが、伊賀市観光公式サイトを見ると、名産物産が10種。
内、国指定伝統工芸品と言うのに指定されているのが、「伊賀組紐」と「伊賀焼」。
伊賀は、筒井定次、小堀遠州、藤堂高次ら、戦国大名でも茶の心得がある人たちの指導を受けており、渋好みの茶器などを排出しました。よく言われる抹茶好みの「一楽・ニ萩・三唐津」とは違い、本当に「渋い」。ただこちらの方は、安土桃山で節目を迎え、その後、下火に。


しかし、その後、復興します。茶の湯用ではなく、日常的に使われる焼き物として。
特に特徴的なのは、関東としては馴染みが薄いですが、関西では「まる鍋」に使われる土鍋。まず。間違いなく伊賀焼。まる鍋とは「スッポン鍋」のこと。スッポンが他の鍋素材と違うのは、美味く食べるには短時間で煮込むこと。このため、火力を最大にします。火元は「コークス」!

コークスはいろいろな意味がありますが、純粋な炭素に近い石炭と考えてもらえれば誤りありません。結果だけ単純な言い方をしますと、メチャメチャ熱い、高温になります。このため、普通の土鍋では割れてしまう。それに最も堪えるのが「伊賀焼」なのです。(伊賀焼でも、時には割れます)

その理由は「土」。焼き物は、土と火の芸術と言いますが、土がイイのです。遥か400万年前、古琵琶湖の時代に花崗岩が風化し湖底に堆積してできた亜炭等を含んだ陶土です。今、琵琶湖は丸ごと滋賀県ですが、昔、伊賀が琵琶湖の底。琵琶湖は三重県から滋賀県へ移動したそうです。近くには鈴鹿山脈。短いくせに「山脈」と名が付くだけ険しい。山は木という形で、火を恵んでくれます。近くには信楽があります。焼き物にいい土地です。

それはさておき、土の続きです。湖の底の土ですから、生物や植物の遺骸が多く含まれます。高温で焼成すると遺骸の部分が燃え尽きて細かな気孔ができます。気孔ができた多孔質な生地は“呼吸をする土”と言われるほどの粗土で、遠赤外線効果が高く食材の芯までじっくり熱を伝えます。また蓄熱力が高いのでなかなか冷めず、火から下ろしたあともトロ火で煮込むのと同じ温度帯を保ち、食材の旨みを引き出します。これがまる鍋に最適と言われる理由です。


 

この、伊賀の粗土のさまざまな性質を活かしたのが、長谷園の「かまどさん」。火加減いらずで美味しいごはんが炊けます。私は2合炊きのかまどくんを使っていますが、とにかくメシが美味しい。江戸、明治などは、白飯をおかずにご飯を食べると言ったそうですが、まさにそれ!美味いです。

ただ難点もあります。予約が効かないことと、保温が効かないこと。そして、ガスコンロを一口必ず塞ぐことです。ま、保温に関しては、ご飯は炊きたてが美味しいですから。基本食べられるだけ炊く。そして保温は、きちんと冷凍しておき、その度にチンすることで解決できます。しかし問題は、予約と一口ふさぎは、どうにもなりません。

 

■長谷園×Siroca の「かまどさん電気」

かなり落ち着いてきましたが、電気釜で「内釜戦争」とでも称する開発競争がありました。今は、多少収まりましたが、この間、炊飯器の技術はスゴく発達しました。
土鍋系は、タイガー魔法瓶が使っていますが、南部鉄器の象印マホービンとトップ2をはっています。そうなると、「かまどくん」をそのまま、使ってしまおうという発想が出てきます。


発想は単純ですが、長谷園の全面協力が必要になってきます。

実は、コラボは、双方のメーカーが、双方の製品、考え方に対し尊敬し合うことが大切です。簡単に見えて、これは大変なことです。また、味という「アナログ」な価値に対し、どう数字を代表とするデーターで肉薄できるかも問題です。

大手メーカーの様な、「まず最初に秘密保持契約を結びまして」というわけには行きません。いろいろなメーカーが長谷園に提案、開発までしたらしいのですが、最終パートナーとして開発に成功したのは、シロカでした。

 

まず、かまどさん電化をIH化した時の味が、NG。直火に及ばなかったそうです。
このため、直火炊きの味にこだわったことだそうです。

これは、家電メーカーとしては、最も強い武器(技術) IHヒーターが通じなかったわけで、これは正直、開発納期が見えない開発に乗り出すも同じ。余程のことがない限り、大手メーカーではOKがでません。
今回、これを認めた両メーカーのトップ判断もスゴいですが、やり遂げたスタッフも立派です。

ちなみに、『開発4年、試作500個、米3t』だそうだが、3合:450gで、6000回以上炊いたことになります。

 

■ユニークな長谷園 七代目 長谷優磁氏

発表会で壇上に上がられていましたが、非常にユニークな老師という感じの方。ただモノを作っているからでしょうか。陽気な人です。作品は「娘」だそうで、また増えたと言っていらっしゃいました。

左が長谷氏、右は子どものように可愛がられている
シロカの開発担当者



が、仕事には筋金入り。
一つの筋金は、『作り手は真の使い手であれ!』。これは、他のモノにも言えます。作っているものの中身が分からないと完全に使いこなすことはできません。技術が細分化された今ですが、自分の作った技術を自分で十二分に使って味わってみるのは、作り手がすべきこと。理由は簡単。弱点、欠点がすぐ分かりますので。


もう一つの筋金は、『食卓は遊びの広場』。美味しいモノを食べた時は、笑いしかでないと言いますが、美味いモノに携わる人の感覚でしょうね。

 

■ご飯のお供で試食

私の興味は、ガスより火力の弱い電気で、きちんと炊けているのかでした。結果は「美味い!」です。
ご飯のお供は、あさりの佃煮、じゃこのししとうの甘辛煮、きゅうりと長芋の梅あえ、日野菜漬、など。
これに味噌汁があれば、三膳位は軽くいけます。グルメではなく、美味しい日本の食事です!

 

■仕様

「かまどさん」は、単純に言うと土鍋炊きです。で、一、ニ、三合のラインナップです。
対し「かまどさん電気」は電気ヒーターが使いやすいように、平底土鍋の三合のみ。

上から見たところ、手火鉢(あぶり)に土鍋を入れた感じである。



そして、5kg近い土台(全体で約7.6kg)でできています。土鍋がある程度の重さを持っていますので、台が軽いと扱い難い。と言うか、落下したりして危ないからです。

土鍋の底



土鍋を取った時の土台(本体)。



メニューは以下の通り。

●炊飯メニュー
・白 米(炊飯、おこげ)1〜3合、(おかゆ)0.5〜1合
・玄 米(炊飯)    1〜2合、(おかゆ)0.5〜1合
・雑穀米(炊飯、おこげ)1〜3合、(おかゆ)0.5〜1合
●仕上がり
・炊 飯(かため、ふつう、やわらか)
・おこげ(こいめ、ふつう、うすめ)
・おかゆ(ふつう、やわらか)


当然予約できます。
そして、土鍋を乾燥させるための乾燥モード。土鍋は乾燥保存が必要。


写真を見てもらえば分かりますが、シンプルな仕様です。
メーカーはいろいろな機能を付けてくれますが、私はやはり基本がキチンとしているモノをお勧めしたい。
価格は、79,800円(税抜)。発売は、2018年3月9日。現在、予約承り中。

この「かまどさん電気」は、それだけのお値打ちモノといえます。

 

商品のより詳しい情報は、シロカ、長谷園のホームページにてご確認ください。
http://www.siroca.co.jp
https://www.igamono.co.jp

 

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2018年1月2日

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