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発電効率:61%!!
東電、川崎火力発電所、世界最新鋭のMACC方式を採用した2号系列第3軸 発電機の営業運転開始


東京電力から、29日に川崎火力発電所2号系列第2軸(定格出力:71.0万kW、発電効率:約61%、燃料:LNG)の営業運転を開始した旨の連絡がありました。
川崎火力2号系列第3軸発電設備ニュースは、事実を紹介する枠であり、試運転が営業運転に変わっただけであり、事実としてはこれで終わりなのですが、ポイントが分かりにくいので、ちょっと解説を入れます。

このニュースのポイントは、「発電効率:61%。」の営業運転にあります。
この数字、どう思われますか?
高いと思いますか、それとも低いと思いますか?

実は、スゴく高いのです。

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東京電力のニュースレリースより転載。


人間の文明を威張ってみた所で、それは今まで地球が数十億年かけて蓄えてきた太陽エネルギーを、集中して使っているに過ぎません。
しかも、数学の方程式と異なり、実際は無駄、無駄、無駄の塊。

例えば、クルマ。
今、エネルギー効率最高のエンジンは、マツダのスカイアクティブ・エンジンです。
で、これで最大:37%。

実は、それまでのクルマは、10%を切るモノもあったと聞きます。

確かに便利とは言え、エネルギーの60%以上が、仕事をしていない!! これが人間の技術の現実です。

発電は、ガスを電気にするわけですが、そこでも、2000年より前は、よくて50%。
残りは熱などとなります。(それで温めた湯等を近くの工場などに廻しているのですが、その話は本日はしません。)

それが、61%。
60%以上、有効活用!
国家を安定させるには、食料(含 水、空気)とエネルギーが容易(安価)に手に入れられること、が基本中の基本。
ですが、日本は国内資源に乏しいが事実。
これは、それをサポートする技術の一つです。

個人的には、自然エネルギーを安価にすることが一番と考えていますが、その間の繋ぎとして、MACC IIなど、火力を極めることは非常に重要。
今回は、その認識をして頂く意味で、掲載致しました。

 
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2016年1月30日

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