新製品

時計も不要、スマホも不要??
単独で使える24時間活動量計 fitbit「charge」


今、私は24時間活動量計の標準器として、毎日JAWBONE「UP24」を使っています。
不満の少ないモデルですが、ほぼ無表示に近いので、時計をはめるか、スマホを必ず携帯する必要があります。
冬場はまだいいのですが、ポケットの少ない上、モノに接触していると汗蒸れがする夏場は大変です。
そんな中、fitbitが日本上陸させるモデルは、「charge」。
「UP24」で、ちょっと弱点と思うところがフォローされている進化版です。

 
■使用時、一番困ること・・・
「手首に何を付けますか?」と質問したとします。

多い答えは「何も付けない(付けたくない)」「時計」「アクセサリー」だと思います。
考えようによっては、この3つは同じ答えで、「アクセサリー」と言えます。

 
「何も付けない」というのは、付けることの面倒同臭さ、及び時間という足(手?)枷からの開放で、それだけでスタイルとしてカッコイイ。

特に若い世代、白いTシャツにブルージーンだけで、ファッションとして成り立つ世代だと、何もない方がキレイです。
手は脂肪が付きにくいですからね。
ラインが非常に美しい。

つまり、何も付けないこと自体がアクセサリーを付けることと同意語なわけです。

 
時計も同じですね。
社会生活で、時間は非常に重要です。
「遅刻」で会社を辞めることになった人もいます。会社を辞めるのは極端な例ですが、少なくともイイ印象は持たれませんね。
しかし時計は機械です。
剥き出しでは、無骨なことこの上ない。
このため、腕時計は、その人を象徴するアクセサリーとして多岐に渡る、機能とデザイン進化を遂げます。

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時計機能がないガジェットは、
時計と併用することになる

良い例がSWATCH、G-SHOCKですね。
手軽に買える価格という設定もありますが、機能とデザインを変え、年間40以上のモデルを出します。

しかしそこまでファッション性を上げても、時間がわかる機能は欲しいわけです。

 
実際、腕時計なしでトレッキングすると、ペース配分が掴みにくいです。
また、現代病と言えば、現代病なのでしょうが、仕事の合間などだと、次の予定が気になってしようがない。
「仕様がないやつ」、といわれるとその通りですが、時計は必要です。

 
■fitbit「charge」の機能
fitbitは、スタンダードユーザーモデルとして、「charge」を入れ4機種ラインナップしています。
「zip」「one」「flex」「charge」の4機種です。
製品群

左から、zip、one、flex、charge


機能を下表にまとめて見ました。
機種名 機能 装着法 店頭売価(税抜)
zip 歩数、距離、消費カロリー、時計 フック 4,400円
one 歩数、距離、消費カロリー、段数、睡眠記録、アラーム、時計 フック 9,400円
flex 歩数、距離、消費カロリー、アクティブな時間、睡眠記録、アラーム 手首 11,960円
charge 歩数、距離、消費カロリー、段数、アクティブな時間、睡眠記録、アラーム、着信通知、時計 手首 未定
(参考)
UP24
歩数、距離、消費カロリー、アクティブな時間、睡眠記録、アラーム 手首 14,800円
見てお分かりの通り、「zip」「one」は装着がフックです。
フック使用の場合の利点は、形状を好きに作れることです。
つまり、大きなディスプレイを付けることができる。つまり時計機能も付けられるわけです。

欠点は、24時間ずっと装着するのはいささか面倒臭いことです。
1年以上付けると、はっきり分かるのですが、手首に巻くか、ペンダントしか24時間付けるのには向きません。

今回の「charge」の魅力は、手首巻きで「時計」機能が付いていることです。

 
つまり、暑い夏の運動時にでも、「charge」を付けていれば、腕時計、スマホ等を持って行くこともなく、悠々使えるわけです。

 
■「flex」との違い
fitbitの手首装着モデル「flex」との差を確認しましょう。

時計表示など、機能以外で、見ると直ぐ分かる差が、3つあります。
「幅」「色」「模様」です。

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左側)G-SHOCKのベルト:20mm幅、右側)flex:15mm幅

幅は、15mmから21mmに広くなっています。
ゴツさで定評のあるカシオのG SHOCKの腕巻き部の幅が、20mmですから、時計により近くなったといえますが、女性にはちょっと幅広いかも知れません。

色も、flexに比較するとやや渋めの4色です。
「ブラック」「スレート」「ブルー」「バーガンディ」。

そして、flexではプレーンだったベルト部分に、細かな溝が斜めに掘ってあります。
シンプルながら、他のモノに触れた時の設置面積を減らすのは、イイ対応だと思います。

ただ少々懸念しているのは、裏面です。
完全プレーンなのです。
幅も拡がっているので、汗が溜まったり、蒸れたりする可能性があります。
ここは改良して欲しい部分です。

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fitbitは、本体を取り出し、別のベルトなどに入れることが可能
写真は、米国で人気の「トリーバーチ」モデル


 
■スマートウォッチとの比較
iWatchはまだ発売されませんが、スマートウォッチが世に出始めました。
現在、スマートウォッチはスマホのサポート機能、それに24時間の活動量計を入れたモノが多いです。

欠点は、スマホ並みに接続していなければなりませんので、充電を頻繁にしなければならないことです。
約90〜120分でフル充電が一般的で、短いと思われるかも知れませんが、これがなかなか面倒臭い。

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スマート・ウォッチ:My Kronoz
左)節電のため表示なし、右)左下のボタンを押し、時間表示させたところ


24時間の活動量計は、24時間身につけるのが原則。
生活防水なので、風呂にはして入らないとしても、風呂上がりには着けるわけです。
そうだから忘れない。

一度忘れると、探してはめるのが、すごく面倒。

chargeは、7-10日間は充電しなくても大丈夫とのことで、それならば問題ありません。

 
DSCF8366ではスマホとの連動はどうかというと、電話です。
スマホを使っていて、何にが不便というと電話です。
メールは時差があっても問題ないですが、電話はリアルタイムです。

私は基本バイブレーター(振動)で使いますが、電話が分からないことも何度もあります。
電話だけでも分かるようにできないかと思っていましたが、chargeはその使用になっています。
スマートウォッチからいうと「連動にはほど遠い」といわれるかも知れませんが、これさえあれば何とかなるのも事実です。
私は、fitbitの「charge」はバランスがよい製品だと思います。

 
■拡張性を視野に入れた販売施策
24時間活動量計は、いまや先進国で多くの人が着けています。
今は高価ですが、心拍計、体温計を装備したモノが標準になるでしょう。

 
そして、体重計(体脂肪計)、血圧計とも連動します。
これらの機器を出している日本のタニタ、オムロン、パナソニックは、非常に真面目な会社です。
正確度が要求されるこれらの機器を安価に作るため、他の機器との連動はして来ませんでした。

実際、PCの中のホームページでデーター管理することは可能ですが、それにはWiFiで接続したり、Bluetoothで接続したりと接続が大変です。
また、対応機器も少なく、使いたい機能を持っている製品だとつなげないことも多いです。

まだ、最低でもスマホ接続ができ、日々得られる活動量計とリンクが出来なければと思います。

 
別稿で書きますが、例えば歩数。
fitbitとJAWBONEでは、同じ距離を歩いても異なります。
日本メーカーは、この当たり非常に大切にします。

しかし24時間の活動量計は、「どう自分は健康的な活動」を行い、その結果、「どうなった」がわかればよいわけで、例えば、歩数が500歩違ったり、睡眠時間が5分違うのを責めても始まりません。

むしろ、体重計、血圧計がリンクし、全体を見回せことが出来た方がいいわけです。

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中央の白いモデルが体重計(発売未定)。
Bluetoothで接続可能


 
そんな中、「charge」の発表時、fitbitはリンク可能な体重計を発表会場に展示してありました。
海外では発売済のモデルですので、追々発売されることでしょう。

 
商品のより詳しい情報は、fitbitのホームページにてご確認ください。
http://www.fitbit.com/jp/home
 
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