フジ医療器のマッサージチェアの取材をしたのは、昨年12月。
第1回目「ショールームへ行こう」のレポートでした。
その時、試したのは2013年モデル：サイバーリラックス　AS-960。
その時の感想は、一言でいうと「かなり洗練されている。」でした。

1つ1つの動きが滑らかですし、コースも豊富。
確かに最高モデルです。

今年のモデル、サイバーリラックス　AS-970はそれに対して、どうなっているのでしょうか？


 
■サイバーリラックス　AS-970の特徴
昨年の同グレードモデル、AS-960との比較ですが、スペック表を見ると異なっている点は、やはりコースですね。

AS-960では、独自の心地よさを届ける「ソムリエコース」だけだった30分コースが、部位ごとにハードマッサージの「VIPコース」、じっくりと全身から部位を伸ばす「スローストレッチ」、全身をエアーマッサージでほぐす「エアーリラクゼーション」と、30分コースの充実しています。

そして7分間の部位集中マッサージも加えられています。
部位は、「首」「肩」「肩甲骨」「腰」「座骨」。

またストレッチも。
部位は「首すじ」「背すじ」「腰」。

 
現在のマッサージチェアは、もみ玉の動きも良くなり、エアーバッグも使うようになった結果、個々の動きは非常にスムーズになりました。
このため、コースの善し悪し、種類の多さが使い心地を決めることになります。
今回は、飛躍的な技術革新は入れていないのですが、充実が期待されます。

 
■体感記録
今回は「VIP」コースでお願いしました。
すぐに感じたのはタッチの良さです。

当日の私は、いろいろと仕事をした後だったので、肩がガチガチ。
力を込めて触られると、痛みがでるレベル。

が、AS-970のタッチはひたすら気持ちがイイです。
絶妙というべきでしょうね。

AS-960で時々感じられた、断続的な部分がなく、ひたすら「滑らか」。
気持ちのいい音楽に身をゆだねている感触です。

もむだけでなく、タイミングよく入れられるストレッチもほど良い刺激がイイです。
AS-970は、ストレッチの種類も増やしていますので、こちらも楽しむことができます

うかつな話ですが、最後の5分位「うつらうつら」してしまいました。

 
今までの主流、15分マッサージは、快感のためというより、体を楽にするためという感じでした。
そのためには、「多少ハードでもイイかなぁ」という感じだったのですが、30分だと時間を掛け、もみほぐすことができますので、体に対する負荷を下げることも可能です。

逆にいうと、30分間コースを主力とするAS-970は、同じようにコリをほぐすのでも、ソフトタッチ。
その結果が「気持ちがイイ。やさしい。」になっているのだと思います。

 
続いて「肩甲骨」の7分間集中マッサージを受けました。
こちらは30分コースより、グイグイ押される感じですね。
ただ物体として、もみ玉が感じられるかといえばそうではない。
仰向けなので、ちょっと可笑しな感じなのですが、マッサージ師さんに下から親指で押してもらっている感じです。

30分コースでかなりほぐれていますので、多少強いこちらもイイ感じです。

正直な話、AS-960と一線を画す位の出来です。
スペック上はほぼ同等の技術のですが、AS-970は技術の旨みを上手く引き出せたモデルという感じです。

 
■マッサージチェアの将来像が感じられるサイバーリラックス　AS-970
AS-970は、30分コースを充実させたモデルなのですが、今後、この長時間マッサージの機能は延びて行くと考えられます。
というのは、これから先、ストレスは増大する一方ですので、その癒やしとしての効果が期待できるからです。

AS-970の30分コースは、本当に気持ちがイイです。また体も楽になります。

 
そしてマッサージチェアに求められるのは、「痛いところを何とかしてくれ」ですね。
こちらは7分のやや強めのマッサージで答えているわけです。

価格は確かに高いモデルです。

が、お勧めするとしたらこのモデルですね。
しかし今後を見据えた作りですので、「10年後でも問題なく使える逸品」と言えます。

 
15分マッサージを主眼に置いた今までのマッサージチェアとは全く別物といえます。

 
商品のより詳しい情報は、フジ医療器のホームページにてご確認ください。
http://www.fujiiryoki.co.jp/
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