新製品

『吸引力UP』がもたらしたモノ
日立掃除機「パワーブーストサイクロン」


「技は力の中にあり。」
昔、大山倍達という空手家がいった言葉です。実戦空手「極真会」の初代館長。海外では「神の手」と呼ばれ、マンガ、アニメ、映画にもなった人です。
新型の日立「パワーブーストサイクロン」は、そんな彼の言葉を思い出させるキャニスター型掃除機です。
日立はここ数年、使いやすさを追ってきました。
具体的にいえば「軽量化」です。

2011年 カーボンライト
2012年 スマートホース
2013年 スマートヘッド

ゆっくりした歩みですが、着実に進んでいます。

 
■真のユーザーニーズは?
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日立 パワーブーストサイクロン
CV-SA700(420Wモデル)
7月19日発売、オープン価格

メーカーは常に自分のポジションを確認するため、市場調査を行います。
購入重視のポイントですが、日立がサイクロン掃除機購入時の重視ポイントを調査したところ
「運びやすさ」が1位で、「ごみの取れやすさ」が2位だったそうです。
しかし更に分析を進めると、「運びやすさ」を強く支持しているのは、50〜60才台であることが分かりました。
どの年代にも共通して支持されたのは、「ごみの取れやすさ」です。

ちょっと唸りますよね。
といいますのは、ニーズを対応技術に置き換えると分かりやすいです。

「運びやすさ」は技術でいうと「小型軽量」を意味します。
「ごみの取れやすさは」は技術でいうと「強力モーター」を意味します。他の技術も貢献しますが、モーターは重要です。このモーターですが出力を上げると、基本的に「モーターサイズは大きく」なります。

要するに相反する事柄である訳です。

非常に開発は難しいですが・・・。

 
■新 小型・軽量ハイパワーファンモーター
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右の男性)CV-SY7000(2013年モデル)、
中の男性)CV-SA700(2014年発表品)、
左の女性)右側:CV-SY7000のモーター、
左側:CV-SA700のモーター
SA700の本体重さ:3.6kg。昨年より25%軽量。

日本の大型メーカーはやはりスゴいという技術に、解析技術とシミュレーション技術が上げられます。
今回、日立は流体解析をしながら、徹底してサイクロンの効率を求めています。

で、出来上がったのが、新 小型・軽量ハイパワーファンモーター。

大きな変更点の1つに、インペラが上げられています。インペラとは日本語でいうと回転翼(ファン)です。
掃除機はモーターによりインペラを回し、空気に流れを作り、風を起こします。その風が吸引力になるわけですので、インペラは極めて重要なパーツです。
では、何をしたかというと、空気をなるべくインペラの動きと合わさるように、羽根の形状を変更したのです。
合わさらないということは、空気がモタモタしているということで、要するに風速、風量共に足りていないということです。

日立は流体解析を駆使し、新しいインペラを設計。
流速の均一化を計ることにより、ハイパワー化させております。

 
また新モーターは、ハウシングが鋼板からアルミにされました。
こちらの方は軽量化ですね。なんと100g。

このモーター、吸引仕事率が2013モデルに比べ、20W上がって、420Wとなっています。
どれ位強力かというと、フローリングの目地の中まで吸引することが可能です。

POWER

左)目地の中の砂を吸い込む実験。200Wでは吸い込めない砂も、420Wならほとんど残らない。
右)420Wの場合、吸い付けた取っ手に人一人(55kg)ぶら下がっても問題ない。


 
■新サイクロン構造 パワーブーストサイクロン
掃除機に吸い上げられたゴミは集じん室に送られます。
まずサイクロンの特徴である「遠心分離気流」です。
この気流に求められるのは、強力、かつ均一な旋回流です。

ゴミは分離後、ダストケース下部に送られます。
下方気流で素早く下に移動させるのと、できる限り下向きに圧力をかけ、圧縮させることが望ましいです。

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CV-SA700のカットモデル。
上矢印)すそ広がりのダストケース、
下矢印)逆円錐状の内筒。蛍光イエローが目印。

日立はここでも流体解析を駆使。
集じん室の「流入口形状」「流出口形状」「ダストケース形状」「内筒形状」を見直しました。
これにより、ダストケースは「すそ広がり形状」、内筒は「円錐形状」という特徴ある形状となりました。

これが「吸じん力が99%以上維持」される、パワーブーストサイクロンです。

 
■4方向吸引スマートヘッド
2013年に日立が導入したスマートヘッドは、「引く時もキレイ」というヘッドの前後の動き双方ともゴミを取れる構造でした。
が、今回は左右も吸い込める、「4方向吸引ヘッド」です。

まず威力をご覧ください。


次は軽さです。


ヘッドのいろいろな方向からゴミを吸うことを可能にするには大きな吸引力が必要です。
理由は「空気ごとゴミを吸う」からです。
密閉された空間を吸う場合は、吸引力が弱くても吸い出すことができます。
しかし実際はヘッドは動かさないといけませんし、ゴミを取り入れる口から空気も吸い込まなければなりません。

IMG_0885このため大きな吸引力は、掃除機の重要な能力です。
また、ヘッドはそれの力を最大限に引き出す源といえます。
自走するヘッドの画をご覧頂きましたが、押す力は非常に軽いです。

ある女性記者が使ってみて「クイックル・ワイパーみたいに軽い。」といっていましたが、名文句。

 
ちなみに、ヘッド後方のローラーですが、前に進む時は回転しません。
ゴミを後方に逃さないストッパーとして働きます。
そして、ヘッドを戻す時はクルクル周り、後ろのゴミを中へ入れ込みます。
隅々まで、気を配った仕様です。

 
■こうすれば良かったんだ「こみダッシュ」
サイクロンは紙パックのように余りまとめてという気持ちになりません。
ダストボックスの中が見えるからだと思いますが、サイクロンはなにかとゴミを捨てたい気になります。

しかし、サイクロンのゴミ捨ては、あちら立てば、こちら立たずの感じが多く、片手でダストボックスのフタを開けられても、中にゴミが残る場合もあります。

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内筒の中にバネが仕込まれていることがわかる。

日立は、ここにも工夫。
「ごみダッシュ」という機能を付けました。
ゴミ捨てボタンを押すと、フタが開くと共に、蛍光イエローの内筒が下方向へ飛び出し、ゴミを排出します。

試してみると「なんて簡単な・・・」という感じです。

 
■捕集率:99.999%
パワーブーストサイクロンは、排気にも気を使っています。
当たり前といえば、当たり前なのですが、今の住宅は密閉度が高いですからね、じん埃が排気と共に出るようだと、大変です。
このため、サイクロンでゴミを分離した後、クリーンフィルター、アレルオフフィルター、高集じんフィルター、一般フィルターと4つのフィルターを通過します。

逆説的ないい方になりますが、4つのフィルターがあっても強靱な吸引力。
それが日立のパワーブーストサイクロンなのです。

 
■布団アダプター 他
キャニスター型掃除機の魅力は豊富なアダプターです。
隙間、天井、壁、布団など、いろいろあります。
大掃除の時など、ここ一番何でもできるのが魅力です。

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布団アダプター。青い部分が振動し、
布団からゴミ、その他を叩き出す。

今回紹介するのは別売の布団アダプターです。
今流行の振動叩き出し機能が付いています。
もともとパワルル型ですから、というわけでないでしょうが、叩きもパワフルです。

アレルゲンの原因であるチリダニは、70〜80℃で死にます。
このため布団乾燥機で殺してしまう。
しかるのち、強力な掃除機で吸い出してしまう。
それでも布団は目が細かいですから、掃除機はゆっくり掛ける必要があると思います。

 
書くのを忘れていましたが、この掃除機モーターケースが特製で、動作音は小さいです。54dB。
「普通の話し声」レベルです。

 
■第一印象
とにかくヘッドが軽い!
ただ軽いだけでなく、使いやすい重みがあるというべきでしょうね。
後、よく吸い込むのが印象的です。
しかも本体も小さいし。
力=吸引力により、掃除機の能力が遺憾なく発揮されていると思います。

実際にお手入れしてみて楽で、耐久性があれば、素晴らしいと思います。

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パワーブーストサイクロンは、吸込仕事率が異なる3種をラインナップ。
色は、それぞれディープレッド(R)、ディープシャンパン(N)を展開。


 
商品のより詳しい情報は、日立のホームページにてご確認ください。
http://kadenfan.hitachi.co.jp
 
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2014年7月5日

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