レポート

コーヒーをとことん楽しむ
3D回転焙煎機 Gene Cafe(ジェネカフェ) その1


ここ数年で、コーヒーが街中に溢れかえっています。
スターバックスのようなチェーンカフェは、メジャーな駅前には乱立していますし、ハンバーガー屋のコーヒーも美味しくなりました。その上コンビニでも質を上げてきました。
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人気のラテアート。
エスプレッソ
マシンが必要。


その中で、全力を挙げてとことんコーヒーを楽しむなら何でしょうか?

「エスプレッソとミルクのマッチング」をとことん楽しむ。
イイですね。
味意外にも、ラテアート、カプチーノアートがあります。
繊細な技術で女性にも受けそうです。

しかし私の一番のお勧めは「自家焙煎」。
香りと味を、とことん自分で決めるのです。

 
■焙煎で感動体験
logo日本にはSCJAという協会があります。
SPECIALTY COFFEE ASSOCIATION OF JAPAN。日本スペシャリティコーヒー協会です。

ここが毎年催し物を開きます。
今年は「SCJA2014」です。
9月24日〜26日、東京ビッグサイトで開かれます。

採点表01

裏が採点表になっている。


この中で、ジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ(JCRC)という催し物があります。
単純にいうなら、同じ豆を使って、どれだけ美味しいコーヒーが作れるのか、焙煎技術を競うわけです。

昨年、ここで、凄いのに当たったことがあります。
8種類位の香りが出ているコーヒーでした。
オレンジ、シナモン、バニラ等々、熱帯の自然がその場にあるかと言うような芳香です。
目をつぶるとコーヒーか、どうか、分からない位の濃厚さでした。
豆はブラジルです。

一番香りが立っていないのは、4種類位だった様に覚えています。
4種類の差は想像以上に大きいですよ。

瞬時にやってみたいと思いました。
焙煎でここまで差が出ると言うことを、強く意識した瞬間でした。

 
ちなみに、焙煎違いを色々飲める瞬間なんて、そうそうないですからね。
そういう意味でも、この催し物はお得です。

 
後、オレンジの香りで一言。
「コーヒーの香りにオレンジなんて」という女友達がいました。可笑しいというのです。
私は何回もオレンジの香りに出あっているのですが、必ず出してくれと言われると、特別に付けたモノではないので厳しいし、どうやって体験してもらえば良いか一寸悩んでしまいました。

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スターバックスのケーキ オレンジ。
柑橘類とコーヒーは想像以上に相性抜群。


思いついた手は、コーヒーにオレンジの香りがついたケーキを添えるという手です。
オレンジ系のケーキと深い焙煎のコーヒー(苦みが強い)の相性はとても良いです。
ポイントはケーキが口の中に入っている間に、コーヒーを口に含むと直ぐ分かります。

その女性も瞬時に納得してくれました。

ケーキの中の酸味が苦みとほどよくあう上に、甘さも加わりますからね、味が素晴らしく豊かになる。
はしたないと言う人もいますが、それを優雅に見せるのは大人のマナーですからね。

 
■楽してコーヒーとトコトン遊ぶには?
昔の話ですが、CD-Rを高音質化させるため、CDの音が良くなる都市伝説、180種類を自分の耳で検証したことがあります。
理論的にも、音的にもほとんどが嘘でした。
中には、CDを冷蔵庫で冷やす、カッターで切れ込みを入れるなどもあり、どんな考え方、経験でその結果に辿り着いたのか、まったく分からないものもありましたが、楽しかったです。

これができたのは、CD-Rが安かったことと、扱いが楽だったからですね。

さてコーヒーの焙煎で遊ぶのもそれと同じですね。
いろいろと試すのが面白い。
自分で体感、自分で発見が面白いのです。

このため、道具は、ある程度の値段で、扱いが楽なもの。
性能に癖がないものが、お勧めです。
オーディオと同じです。

 
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Genesis社の 3D回転焙煎機 Gene Cafe。
コーヒー通販 珈琲問屋で入手可能。


今回私がレポートするのは、Genesis社の 3D回転焙煎機 Gene Cafe。
特徴は2つですね。

1.動作している時、格好いい。
2.操作が楽。

ということです。

 
■電気だとコントロールし易い
焙煎は大きく3つに分かれます。
直火でじっくり豆を煎る「直火式」、高温の熱風で豆を煎る「熱風方式」、その中間の「半熱風式」です。
長所、短所は次表の通りです。
長所 短所
直火式 コーヒー豆の個性を引き出せる。このため直火式出ないと断言する人も多い。 煎りムラの発生。味を一定させるにはかなり経験が必要。焙煎に時間が掛かる。(熱風式の3倍)
半熱風式 安定したローストが可能。 微妙な味の差を出しにくい。
熱風式 短時間で、ムラなく焙煎が可能。 豆の芯まで煎るのに時間が掛かるため、時間を掛けて行う深い焙煎に向く。
家庭用3D回転焙煎機 Gene Cafeは、「熱風式」です。
しかも「焙煎の最高温度」「焙煎時間」をセット、スタートさせれば焙煎ができます。
とても簡単です。

 
■実際の動作
パーツも少ないこのマシン操作は簡単です。
200g/回。量は正確に!
また、今回の豆「コロンビア」に関しては、取扱説明書にある235℃、16分をが基準だそうです。
温度と時間をセットすれば、後は自動です。

臭いは、始め豆の青臭さが感じられるのですが、そのうちにコーヒー豆のイイ香りに変わります。
作業はリビングテーブルの上でしたのですが、家のリビングの天井が高いためか、換気なしでも匂いは気になるほどではなかったです。また煙は、ほとんど出ません。

専用マイクを設置していないので、クラック音豆がはぜる時に出す音。この音で焙煎の進み方が分かる。を上手く拾い出すことはできていませんが、操作感を動画でお楽しみください。



終了後は、しっかり保存してください。
焙煎後、エージング(保存時間)により味が変わります。
ここでも新しい発見があり、コーヒーを楽しめます。

焙煎したては、酸味が強いですが、それでも自分で焙煎したコーヒーは格別。
次はもっと上手く

 
■メリットとデメリット
最大のメリットは、操作が簡単なことだと思います。
それは前項で上げたことだけではありません。

メンテナンスも簡単なのです。

焙煎機で面倒なのは「チャフ」ですね。
レーダーを攪乱するため空気中に散布する小さい金属片もチャフと言いますが、コーヒー豆の外側の薄皮もチャフと言います。
このチャフ焙煎時に細かくなり、飛び散ります。
台所で、鉄鍋焙煎等すると大変。
台所の至るところに飛び散ります。

このチャフを集める構造になっています。これは楽です。

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左)端にある、チャフ収集機。熱風を利用する。 中)チャフ。1回分。
右)コーヒー豆を冷ます時に使った盆。チャフが少しくっついている。


 
フィルターの掃除も、ブラシだけですので、簡単です。

 
次はデメリットです。
実は、取り立てていうデメリットはないです。
消費電力は、これだけの温度にするのですから、高くても順当でしょう。

しいてあげれば、設定が最高温度と時間だけということでしょうか?
ただし、それでもいろいろなことができます。
初心者は、数年、Gene Cafeを使ってから、ステップ・アップしても問題ないと思います。

 
では、次回、Gene Cafeの使いこなしをレポートします。

2014年4月29日

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