新製品

ツインバード、春夏新製品説明会


2月26日にツインバードの新製品説明会に参加しました。
好調の扇風機「コアンダエア」の新ラインナップを中心にお伝えします。メーカーにはいろいろなタイプがあります。

例えば作りたい人が作ったメーカーです。
これは分かりやすい。
意志で作ったメーカーですからね。
パワフルでどんどん前に出てくるメーカーです。
が、良くも悪くも、その人次第といえます。

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地元 新潟のビックカメラの、「新潟家電」コーナー。
地元が支えてくれるのは、何よりありがといことです。


しかし、広い世の中、それだけではありません。他にもあります。
取りあえず作ってみたらモノが作れて、その内、それを生業とすることになったメーカーもあります。

世の中には、こちらの方が多い位です。
人の話を聞きながら進めるタイプというわけです。

ただし、トップを目指せという感覚はないので、規模も小さいメーカーが多い。
しかも商品点数はかなり多い。全部得手ではないので、出来不出来もある。
ツインバードは、どちらかと言うとこちらのメーカーです。

 
■今年は「ブランディング元年」
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代表取締役社長 野水重明 氏

説明会は、代表取締役社長 野水重明 氏の挨拶から始まりました。
穏やかな雰囲気の方で、実直な口調で説明をされました。

今回上げられたのは、攻める3方向です。

1.顧客志向に徹した商品による「ブランディング元年」
2.その土地に合った商品による海外展開拡大
3.スターリング・クーラー事業の推進

 
■「ブランド」という言葉に一言
上げられた3つの方向は、それぞれ素晴らしい方向性だと思いますが、1に関しては表現が上手くないと思います。

実は「ブランド」というのは、顧客志向ではありません。 独自の世界観と考えるべきです。
それは「ツインバード好み」と呼ばれるべき、「独自の」考え(コンセプト)、「独自の」技術、「独自の」デザインを盛り込んだ製品で描かれるものです。
顧客志向は前提なのですが、顧客の意見が全て反映されるモノでもありません。
ブランドを強調するなら、独自の世界観を述べて欲しかったです。

 
■宇宙船で使う冷蔵庫を作った、スターリングクーラー(SC)技術
現在、日本の小学生ので、JAXAを知らない子供は少ないと思います。

私の時代はアポロ計画を担ったNASA。
時代は変わりました。日本で、新しいモノに挑戦している部門があるのは嬉しいことです。

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いろいろなメディアで取り上げられた。

で、ツインバードはJAXAから、実験試料を入れるための、冷蔵庫開発の依頼を受けたそうです。
パナソニックでも、東芝でもなく、何故ツインバードなのか?

それは、その冷蔵庫が「スターリングクーラー技術」を使ったものだったからです。

エネルギーは色々な形態を取ります。
「位置」「運動」「熱」等々・・・。
形態はいろいろでも、エネルギーということでは同じです。
つまりやり方によっては、運動エネルギー用いて「冷い」状態の熱エネルギーに変えることが可能なのです。

通常のガソリンエンジンは、エンジン内のシリンダーにガソリンと空気の混合気体を入れ、爆発燃焼させることによりピストンを上下させ、運動エネルギーを得ます。
スターリングエンジンは、エンジン内のケーシングにあるガスツインバードはヘリウムを使用を加熱・冷却することによるガスの膨張・収縮を使い、ピストンを上下させます。
無駄が非常に少なく、現在最も効率的なエンジンです。

スターリングクーラーは、この逆です。
ケーシング内のピストンを自由に往復運動させるこのため、ツインバードではこの技術を、フリーピストン・スターリング方式冷凍機(FPSC)と呼称します。ことにより、ガスの膨張・収縮させます。このエネルギーで冷却させるのです。
ツインバードが、2002年に世に先駆けて量産化に成功したのが、このSC技術なのです。

⇒詳しくは、ツインバードのホームページをご覧下さい。
http://fpsc.twinbird.jp/about_fpsc.html
 
ツインバードで開発された宇宙用の冷蔵庫とアイス・ボックスは、2013年8月10日に、宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」に到着。
現在も、元気だそうです。

具体的な内容は不明ですが、こちらの事業も頑張られるということです。どんな未来が夢見られるのか、今からとても楽しみです。
もしかしたら、キャンプ地でのBBQの食材セットは宇宙で使うアイスボックスに入れられる日が来るかも知れません。

 
■ヒット扇風機「コアンダエア」は、確実に一歩前へ
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左)コアンダエアEF-D969W、中)EF-D968W、
右)コアンダエア Jr EF-D967W
全て2014年4月発売、オープン価格

春夏のメインは、やはり扇風機「コアンダエア」シリーズです。

第一印象は、「やや小ぶりになったかなぁ」ということと、「爽やかなイメージ」の2つです。

印象は誤ってなく、実際羽根径を2cm 小さく、したそうです。
コアンダエアは、弱い風は絶妙だが、強い風が出ないと評される場合がありました。

しかし、昨年モデルEF-D9595W(羽根径:35cm)と比較すると、同ランクモデル:EF-D969W(羽根径:33cm)は風速で 120m/min⇒160m/minと33%風量で 50m3⇒55m3と10%のパワーアップが図られています。

ユーザーの意見が反映されていますね。

 
デザインは爽やかと書きましたが、2つの特徴があります。

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黃矢印)ブルーリング

1つは「ブルーリング」です。
もともとリングの中央部に羽はありませんということで、今までもリングは用いられていました、ブルーを意識的に使ったデザインです。
アイコン的な覚えも良いので、ブルーリング=ツインバードのイメージが誕生するかも知れません。

2つめは羽を半透明にしたことです。
風を作る家電ですからね。
重くない方が良いです。

全体から、軽やかさがにじみ出ます。

 
■モデル「Jr」にはサーキュレーター機能も
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天井方向に向けられたEF-D967W

個人的な話になりますが、サーキュレーターが嫌いです。
何故かというと、「五月蠅い」からです。
特にパワフルモードだと、話が聞こえないこともママあります。

何故でしょう。
答えは「モーターの種類」と「羽の形状」です。
サーキュレーターは通常ACモーターですからね。パワー追求型のモーターです。
それに遠くまで風をということで、プロペラの形状。
つまり空気を巻き込む形状です。
飛行機でも分かると思いますが、これでは五月蠅くて当たり前ですね。

DC扇風機のサーキュレーション機能は、これと異なります。
DCモーターと、風を考慮した羽根。
買うならこっちでしょうね。

サーキュレーターは冷房より暖房時に効果を発揮します。
が、扇風機は夏ですからね、そんな時に、大きいのがデーンと鎮座ましますと、ちょっと重い。
そんな場合、小型だと便利ですね。

 
■発売済ですが・・・
会場には、発売済の製品も色々。
中でも、人感センサーを搭載したLEDディスクライト、お風呂AV はお勧めです。

 
商品のより詳しい情報は、ツインバードのホームページにてご確認ください。
http://www.twinbird.jp
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2014年2月27日

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