【シェーバー】これでいいのか？　これがいいのだ！「手づかみ式」シェーバー　パナソニック「ラムダッシュ　パームインES-PV6A」を試す。

レポート

【シェーバー】これでいいのか？　これがいいのだ！
「手づかみ式」シェーバー　パナソニック「ラムダッシュ　パームインES-PV6A」を試す。

「手づかみ」で食べる。最近余りしなくなった行為ですが、「手づかみ」で食べると言うのは、人間にかなりプラスになるそうです。確かに、おにぎりを皿に乗せて箸で食べても余り美味しくはない。海苔を巻いて、手で持って食べると美味しい。もっと差が出るのはカレーだと言います。インドでは、スプーンが出ないことも多く、現地の人は右手で食べます。スプーンで食べるのより、よほど美味しいと彼らは言います。

●パナソニックの「ラムダッシュパームインES-PV6A」　2023年9月1日発売。41,500円（税込）（2024年1月3日　価格.com）

■手づかみは脳に刺激的
手を使うと言うのは、ダイレクトに脳を刺激、感覚を強調する機能がある様です。赤ちゃんも、口に入れてもらう次は「手づかみ食べ」。これが脳を活性化させるそうですね。口に入れては、吐き出しを繰り返しますが、こうして賢くなっていくそうです。

これに近い感触を、私はスマートホン（以下スマホ）に感じます。スマホのマウス、キーボードなどを使わない、指でコンピューターを操るダイレクト感はパソコンが持っていない爽快感があります。パソコンが客観的に操るとすると、スマホは直感的であり、遊ぶ感覚です。実際、予備知識のない子どもは、あっと言う間に、スマホが使えるようになります。このコンピューターと膨大な情報を持つインターネットと、ダイレクトに戯れる感じだからからこそスマホに、パソコンと違う魅力を感じたのかも知れません。

その「手を使う」ことをシェーバーでやってしまったのが、パナソニックの「ラムダッシュパームインES-PV6A」です。

●USB-Cの端子を剥き出しにしたところ。
　手のひらにすっぽり入るサイズ。

■人間の手はすごい！
何回も試してみました。結論から言うと、無茶苦茶いいです。

手づかみで使うので、シェーバー特有の持ち手となる大柄なボディはありません。肌への密着をつかさどる首回りのスライド機構もありません。刃の部分を握りしめて手で、肌に当てるのですが、これが実にしっくりくるのです。人間の手はすごいと言うことがよく分かります。

ラムダッシュ自体、刃が鋭いため、理屈では、肌に触れるか、触れないかのか優しいタッチで剃ることができるのですが、ボディがあると、それを押し当てて実現しようとします。ボディ鷲づかみですからね。押し当てるしか、選択肢にないわけです。

パームインES-PV6Aは手のひらで包むように持ちます。それを肌に当てるのは、「押し当てる」のではなく「触れさせる」感じ。自分のために特注したかのような「しっくりさ」があるのです。

●キャップを付けたところ。

とは言うものの、初日はちょっと剃り残しが出ました。鏡で見てわかると言う訳ではないのですが、触るとちょっと残ったかと言う感じです。見た目OKなので追剃りはしませんでした。
二日目。すごいと思ったのはこの時。手は生まれてからずっと使ってきていますので、二日目以降意識することなく難なく修正。以降、問題なく使えているというより、すごく気に入っています。

■その他雑感
ボディは、海水由来のミネラル成分から生まれた素材NAGORIを採用。陶器のような手触りはともかく、見た目ちょっと薄汚い感じがしないでもないです。ウミユリの化石が含まれた岩のようにも見えます。
グルーミング家電ですから、単に、袋から出したような、爽やかな、輝くような「白」だとダメだったのでしょうか？

●ケースには本体以外入れることができない。

刃の部分が独立した様なパームインES-PV6Aは、他の部分もシンプル。

まず電源がUSB-C。シェーバーは基本、特殊な形状の電源端子を使いますが、シンプルにUSB-C。これ筆者的には大歓迎。と言うのは、スマホの相棒として常に持っている電源キットで用が足りるからです。今までは旅行のために、バッテリー付きの重いケースを用意する。もしくは専用の電源ケーブルを持っていくなどが必要でしたが、パームインは小型の本体をケースに入れて放り込むだけ。今のシェーバーでは中々感じられない「手軽さ」が感じられます。
コンパクトで、スーツのポケットに入れていても目立ちません。髭が濃いため、夕方、追い剃りする人にもお勧めです。

●電源スィッチはお尻。持った時、親指で操作する感じ。

日常使いのシェーバーとして、外出用、出張用として、気負わず使えるシェーバーの原点として、お勧めできるモデルです。

■値付けはやや高いよう感じられる
ただ新製品でもあるので、少々割高感があります。（2024年1月3日、41,500円（税込）　価格.com）
個人的には、余分な機能がないシンプルモデルなので、もう少し安いのが望ましいと思うのですが・・・。

このモデルの良さは、使ってみてわかる感じ。高いと敬遠される可能性があり、使ってもらえないかも知れません。
どんなに良い仕様も、売れなければ次がありません。商品としての宿命ですね。