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【エアコン】富士通ゼネラル、「エアコン暖房・クリーニング」の意識調査を実施。
エアコン所有者のうち「暖房」を使用する人は半分以下と判明


富士通ゼネラルは、全国の20-60代の男女10,000人を対象に、日常におけるエアコン利用の意識調査を実施。さらに、その対象者の中から、「エアコン暖房」および「エアコンクリーニング」に関する利用実態をより深く知りたいと思い、家庭にエアコンを1台以上所有する1,000人を対象に追加調査を実施。今回、発表しました。
 
今回の調査では、エアコンの所有率は9割を超えて多くの生活者にとって必要不可欠な機器 であることがわかりました。その一方でエアコンをメインの暖房機器としての使用する割合は4割に留まり、エアコン暖房は「電気代が高い」「地球環境に悪影響」といったネガティブなイメージも根強くあることがわかりました。

 
 
■調査結果 トピックス
●エアコンは一家に一台以上が当たり前 所有率は9割越えの一方で、メインの暖房機器としての利用は4割に留まる結果に

●なぜエアコン暖房は使われないのか 「電気代が高い」「環境への影響」という2大マイナスイメージが明らかに

●エアコン暖房は「手軽」「安全」と認知されている 燃料補充の必要がないことが、手軽で安全なイメージに繋がっていると推測

●エアコン暖房を上手に使うには洗浄・クリーニングが必要 7割の人が年1回以上の実施を望むエアコン洗浄・クリーニング。自分で洗浄する際には注意が必要

●多くの人がエアコンにより室内の空気が汚れることを避けたいと考えている 自宅で簡単にできるお手入れと、専門業者による分解洗浄の併用がおすすめ!

 
 
■エアコンの所有率は9割越え! 一方でメインの暖房機器としての利用率は4割に留まる結果に

エアコンを1台以上所有する家庭が9割(93.2%)を超え、その利用は一般的となっています。しかし、家庭内で特に多くの時間を過ごすであろう「自宅のリビングで使用している暖房機器は何か」を尋ねたところ、エアコンと回答した人は全体の4割(44.5%)に留まりました。

 
 
また、リビングで使用する暖房機器について北海道・東北エリアに絞ると、石油ストーブ・ファンヒーターが4割(45.1%)、次いでエアコンが2割(22.9%)となり、寒冷地ではまだまだ化石燃料による暖房機器が主流であることが伺えます。

 
 
■なぜ6割の人はメインの暖房機器としてエアコンを使用しないのか――
その理由はエアコンに対するマイナスイメージにあると判明

昨今の物価上昇に伴い、家庭の電気代にも節約の目が向けられています。政府による電気料金補助が延長され影響緩和が期待される一方で、エアコンは電気代が高いという印象が生活者に根強くあることが伺えました。
「暖房費が高いと思う暖房機器は」と尋ねたところ、4割(44.9%)を超える人がエアコンと回答し、石油ストーブ・石油ファンヒーターの倍以上となりました。さらに近年地球環境への意識も高まる中、「地球温暖化への影響が大きいと思う暖房機器は」という質問に対し、石油ストーブ・ファンヒーターに次ぎ、3割(32.1%)の人がエアコンと回答しています。

 
 
 
■エアコンは手軽で安全な暖房機器として認知されていると明らかに
「暖房を運転するまでの手間が少ないと思う機器」を尋ねたところ、エアコンが最多となりました。また、「安全性に心配がある暖房機器」を尋ねたところ、石油ストーブ・石油ファンヒーターを除きおしなべて低い結果となりました。エアコンは、灯油やガスなど燃焼系の暖房機器と比較し、燃料の補充がなくボタン1つですぐに暖かい空気が出てくることが、手軽で安全なイメージにつながっていると推測されます。

 
 
 
■筆者独白
エアコンは、色々な暖房機器と比べても、安全性が高い家電です。
理由は、ヒートポンプにあります。
暖房機器の多くは、ヒーター、もしくは燃焼で、電気エネルギーなどを熱エネルギーに変えます。が、エアコンに採用されているヒートポンプは、周囲の熱を集め、それを増幅。熱を室内に移動させ、部屋を温めます。

冬の寒空の下、熱を集めると言ってもイメージしにくいと思いますが、室外機の熱を吸収する部位の温度が外気より低ければ、熱は高いところから低いところへ移動します。室外機と室内機を繋げたパイプは、冷媒(気体)で満たされており、熱はこの冷媒により伝えられます。冷媒が移動するわけではありません。熱のみが移動します。熱(ヒート)ポンプと言われる所以です。

増幅は、気体(冷媒ガス)の一般的な性質、圧縮すると温度が上がり、伸長させると温度が下がることを利用します。

このため正確な温度コントロールが、効率よくできます。が、他の暖房のように、余分な熱を出さないため、1980〜90年代エアコンの暖房は効かない。また、設定温度を高くした人からは、電気代がかかると言うレッテルを貼られました。加えて、当時のエアコンは、今と比べるとまだ非効率な部分があります。

なかなか実感しにくいのですが、理論的には、余分の熱を出さないエアコンは、他の暖房機器に比べると5〜7倍の効率を持ちます。(電気代が1/5〜1/7で済みます)

 
 
 
 
■ヒートポンプエアコン暖房は地球と家計にやさしい!ただし認知度はーーー
冬に使用する暖房機器を化石燃料による機器からヒートポンプエアコンに置き換えた場合、少ないエネルギーで大きな暖房効果を実現し、エネルギー使用量を抑えることができます。これにより温室効果ガスの排出量を減らし、地球環境に貢献することが期待できます。また、 ヒートポンプはすでにある熱を活用するため省エネ性に優れています 。 その結果、エネルギーコスト(電気代)を抑えることができる家計にもやさしい技術 です。
一方で認知度はまだ低く、「ヒートポンプ技術についてどの程度知っていますか」と尋ねたところ、「全く知らない」と回答した人が過半数に迫る結果となりました。

 
 
■この冬実践!エアコン暖房の節電につながる使い方
●運転を停止するより温度設定で調整
エアコンは運転を開始する際に多くの電力を消費するため、頻繁につけたり消したりする方が電力を使います。室内がじゅうぶん暖まったと感じたら、設定温度を調整して暖まり過ぎを防ぎましょう。暖房時は温度を1℃低めに設定すると約10%も節電になります。

 
●風量設定は「自動運転」に
弱風や微風で運転すると、室内が快適な温度に達するまでに多くの時間がかかるうえ、かえって電力をムダに消費してしまいます。室温を設定温度にするのに 最も効率的な運転をする「自動運転」を活用しましょう。

 
●風向きは「下向き」に
暖かい空気は天井近くにたまりがちです。風向を上手に調節して、足元からムラなく暖房しましょう。サーキュレーターなどを併用してお部屋の空気を循環させると、さらに効果的です。

 
さらに詳しい「エアコンの上手な使い方 節電のポイント」は下記WEBサイトよりご覧ください。
カーテンの開閉やサーキュレーター、加湿器の活用についても掲載しています。
https://www.fujitsu-general.com/jp/products/aircon/howtouse/index.html#winter
 
 
■エアコン暖房を上手に使うためには洗浄・クリーニングが必要
●自分で洗浄する場合には、必ず説明書に従って正しい方法で!
エアコンを効率的で快適に使用し続けるためには、定期的な洗浄・クリーニングが欠かせません。そこで、洗浄・クリーニングについて尋ねたところ、約4割の人が「洗浄(クリーニング)していない」(41.6%)ことが明らかになりました。また、約3割の人が「洗浄スプレーなどを使って自分で洗浄している(31.7%)」こともわかりました。

自分でエアコンを洗浄するには注意が必要です。洗浄剤や消臭剤の誤った使用は、樹脂部品の損傷、内部部品の劣化、排水経路の詰まりなどを引き起こす可能性があります。洗浄剤が電気部品やモーターにかかると、故障や感電、火災のリスクが高まります。取扱説明書に従って正しい方法でお手入れすることが重要です。室内機内部の洗浄は専門技術が必要なため、製品を購入した販売店またはメーカーのコールセンターにご相談ください。

 
■エアコンの洗浄・クリーニング、約7割が年に1回以上を理想とする一方で約4割が「2年以上していない」ことが判明!
さらに、エアコンの洗浄・クリーニングの実施頻度を聞いたところ、約7割の人が年に1回以上必要だと考える一方で、実際には約4割の人は2年から10年以上実施していないことが判明しました。このギャップの理由として約3割の人が費用の負担を感じていました。

 
 
■エアコン洗浄・クリーニングの効果とポイント
●エアコン内部に繁殖したカビ、暖房使用で空気中に分散させないために
冷房・除湿運転を行った後のエアコン内部は結露した水分が残った状態となり、カビの繁殖につながりやすいため、使用後は「送風運転」を行い、エアコンの内部を乾燥させることが大切です。2023年は、11月に入ってからも異例の暑さが続き、例年よりも長期間にわたってエアコンを使用している方が多い状況でした。これを機に一度エアコンの点検をしていただくことをおすすめします。

 
■お手入れと試運転で快適なエアコン暖房を
●まずは簡単なお手入れから
お手入れを行い、エアコンが本来の性能を発揮できる状態にすることで電気代の抑制にもつながります。フィルタ-が汚れている場合は、掃除機でほこりを吸い取るか、水洗いして日陰でよく乾かしてください。また、室内機や上下風向板の汚れは、水かぬるま湯を含ませた柔らかい布でふき、その後やわらかい布でからぶきしてください。

 
●室外機の周りは空気が通りやすい環境に
室外機は周りの外気を吸い込んで、吹き出すことで外気と冷媒の間で熱交換します。吸い込み口・吹出し口近くに障害物があると、暖房効果が弱まり、電気の浪費に繋がります。なるべく室外機の周りにはものを置かないようにしましょう。

 
●試運転での確認
暖房設定温度を30℃で10分程度運転し、暖まることを確認してください。さらに20分以上運転し、室内機に異音や異臭がないか、室外機に異音がないか確認いただくことも大切です。

 
さらに詳しい「エアコンのお手入れ方法」は、下記WEBサイトよりご覧ください。
お手入れの効果、シーズン前の試運転・お手入れ方法、日常のお手入れ、シーズン後のお手入れに関する情報などを掲載しています。

https://www.fujitsu-general.com/jp/support/how-to/as/index.html
 
 
■関連情報
●一般財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター「ヒートポンプ・蓄熱システムを学ぼう」 https://www.hptcj.or.jp/study/tabid/57/Default.aspx
●富士通ゼネラル ノクリア ブランドページ https://www.fujitsu-general.com/jp/brand/nocria/index.html
●富士通ゼネラル 「ゴク暖 ノクリア」特設ページ https://www.fujitsu-general.com/jp/products/aircon/pr/gokudan/index.html
●富士通ゼネラル nocria shop「エアコンクリーニング特設ページ」 https://shop.nocria.jp/products/cleaning_order
 



 

 
 
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2023年12月12日

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