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【新カテゴリー】シャープ、プラズマクラスター「シューズクローゼット」 DY-B01を発売。


あのシャープが、プラズマクラスターNEXTを搭載した「シューズクローゼット(二足用)」を発売します。
プラズマクラスターはシャープの十八番の技術。大袈裟に言うと、シャープ製品を買うともれなく付いてくる感じがすることがあります。しかし「『シューズクローゼット』とはね。」という思いもあります。オープン価格とはいえ、市場導入時の場合は、ほぼ10万円。オイオイという感じです。シャープは、どこに勝機を見出そうとしているのでしょうか?
 

●白いシャープのシューズクローゼット。
ちょっと早産感がある。


 
■日本の下駄箱の環境
日本は、靴を玄関で脱ぎ、室内では裸足というのが当たり前の文化。このため、シューズボックスは玄関に巨大なモノを置き、家族全員で使います。一方、海外では靴を履いたまま室内へ。ベッドに入るまで靴を履いている人もいれば、クローゼットでスリッパに履き替える人もいます。場所が、リビング、キッチンなどの人もいます。

そして、使っていると靴は臭います。これは菌が繁殖しているからです。
汗、皮脂などの食べ物があり、密閉空間。これで水分があれば、菌はたちまち繁殖します。梅雨のように湿度が高いとちょっと高ければ、黴(かび)まで生えます。

靴はおしゃれの要の一つ。ホテルマンは、人物を判断する時、靴を見るとも言います。幾らぐらいか、汚れはどうか、などなど。欧米の場合、これに軍隊生活が加わりますから、ワークブーツでも、きちんと手入れをします。が、そのあとは、放置します。欧米は大陸型かつ北の気候。湿度は少ないです。

しかし日本は島国。湿度は高いです。加えて、温暖化の影響を受け、温帯から亜熱帯へ。ゲリラ豪雨、台風など、雨にも事欠きません。要するに、欧米と同じ手入れだけでは不十分なこともあるわけです。

このためゆっくりとですが、下駄箱の環境改善がされてきました。一番いいいのは、扉を目の開いた鎧戸にすることです。こうすると、外気がすぐ入ってきますので、下駄箱内の湿度は上がりません。が、デザインが限られる、製造コストがかかるという感じで、あまり採用されていません。

こんな時どうするのかというと、箱内に入れる除湿剤をドラッグストアから買ってきます。入れておくと、信じられないほどの水が取れます。日本の場合、玄関を室内とはあまり考えません。このため火の気はありません。要するに寒暖の気温差が激しいのです。割と簡単に結露します。そして下駄箱の場合、その水分が外へ逃げない。よく見ると下駄箱壁面が濡れていれていることもあります。木製だからと考える人もいますが、ニスをたっぷり塗られては、アウトです。

湿度が高く、閉め切り、そして靴の内側の掃除はほとんどしませんよね。結構、悪辣な環境といえます。

 
■需要はあるのか?
しかし、今まで、なんとか回してきたのも事実。
また今の日本、あまり革靴に拘泥することも少なくなりました。クールビズの時は、スニーカーでもいいわけです。また、ソールも黒のスニーカーなら、スーツでも使えます。

その上、2足用だと、ワンルームの靴好き位しか需要がないのでは? という感じです。
ただ、「靴好き」は執着する傾向が強いと言います。靴屋にあった状態に常に直そうとするとか。そうなると、出番は多いにあると思うのですが、ぜったい人数的には少ないでしょう。

そんなことを思いながら、発表を聞いていると話が出てきたのが、日本、台湾で同じ仕様のモデルを出すというのです。

台湾は、部屋には靴で入ります。その上、日本より南。ならアリかなぁと思いました。
これは、シャープが鴻海精密工業グループの一員であることも関係あると思いますが、新カテゴリー家電を試すとき、二箇所、色々な市場で試せるのはいいことです。

 
■どんな構造になっているのか?
さて構造ですが、言葉で説明するより、写真で見てもらう方が早いとお思います。

●扉は横開き。靴は、片方一段で収納する。


●靴をセットした状態。(靴は中が見えるようにカットしてあります)


●靴の中では、靴先、下敷きに対してイオンが吹き付けられる。


●プラズマクラスーNEXT
(イオン濃度 50,000/cm3以上)を使用。
最も蒸れる爪先には、UV-C も照射できる。


 
まだ、試してはいませんが、この狭さで、プラズマクラスターNEXTだと確実に効きます。

 
■シャープの挑戦
シャープは、自社技術を上手く隙間に入れ込みヒットさせることがある。
液晶を売らんがために作りヒットしたのが、「液晶ビューカム」と「ザウルス」。
特にファインダーを使わず、大きな画面を見ながら撮影するのは、今のスマホと同じ。ソニーも思い付かなかった妙手です。
ザウルスも液晶を使うために作られたものの、手書きと組み合わせ。当時、とっても重宝しました。

それぞれ、それまで日本にないものを成功させている。

今回は、それより細い隙間に捩じ込もうとしている感じがします。台数を見込んでないからかもしれませんが、聞いた導入時の市場価格が高すぎるのです。

ワンルーム・マンションを狙うなら、個人でスッと買える5万円以下が相場でしょう。今の若者は、体臭を気にしますので、安いと道が開けると思います。
その上、ウクライナ侵略戦争で、エネルギーの明日が見えないので、家電の追加には、明確な理由が必要です。そう見ると、ちょっと厳しいかもしれません。

 
あと靴の最大非常時は、「濡れた」時でしょう。特に、出先宿泊な時に、靴が濡れると下がりますね。今回モデルは、靴の素材を考慮し、ヒーター機能は設けていませんが、人肌より高い温度の強風で乾かし、嫌な臭いもしないというのは、どうでしょうか?

 
それはともかく、今やディスクはケーブルを見えないように這わせるのが当たり前です。状況が変わると、色々対応する必要が出てきます。一方、オーディオでの進化が一番遅かったのが、インストールする必要があるカーオーディオであったように、一種、家具との融合になると、すぐには結論が出ないように思います。

さて、さて、皆さんは、このシューズクローゼットの感想はどうでしょうか?

 
 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://jp.sharp/shoescloset/products/dyb01/
 


 

 
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2023年3月24日

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