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【メーカーの矜持】タイガー魔法瓶のメーカー決意が滲み出た、新型ステンレスボトル


2022年9月8日、虎が吠えました(タイガー魔法瓶が新製品発表をしたの意)。
タイガー魔法瓶(以下 タイガー)は、今後も社会に役立つメーカーであろうと、4つの約束を宣言しています。しかし、宣言するのは易いのですが、メーカーとしては、それを商品、もしくはサービスにすることにより初めて、ユーザーにフィードバックできます。
今回の新型ステンレスボトルは、その宣言が具現化されたモデルです。その名も「バイオガード」「バイオガード+」(バイオガード プラス)。どんなものなのでしょうか?
 
■タイガーの4つの約束とは何か?
タイガーが今履行している4つの約束は、「人権」「健康」「環境」を守るためのもの。以下の4つです。当たり前のように思われるかも知れませんが、企業は利を上げるのが目的な面があります。この4つを守ると言うことは、技術も必要ですが、なにより意志と智慧が必要です。
 
■バイオガードとは何か?
ペットボトルの登場は、とても衝撃的でした。ドリンク類を詰めることができ、軽くて丈夫。そして衛生的。特に衛生と言う意味では、飲み捨てですから、洗っていないコップなどでは太刀打ちできません。

しかし、それもそろそろ終わり。簡単に捨てられることが当たり前になった結果、捨ててはイケナイところで、ポイ捨て。おかげで、海洋環境などはボロボロ。マイクロプラスチックスの大きな原因にもなっています。

その代わりとして期待されているのが、ステンレスボトル。環境問題に、超真面目に取り組み、ユーザーへの影響力が強いカフェ、スターバックス・コーヒーなどは、マイ・ボトル持参を大いに進めている位です。

しかし、問題もあります。容器として使いまわすわけですから、洗いなどが甘いと菌が繁殖する可能性があります。

ユーザーに衛生的に使ってもらおうと作られたのが「バイオガード」です。

 
■具体的な仕様は?
今回発表された新製品は、2つ。バイオガードは、そのうちの1つ「MCS-A」に採用されています。

●ステンレス製ストロー採用
真空断熱ボトル MCS-A
2022年9月21日発売、想定売価;4,950円(税込)
色は、シェルホワイト(WR)、
マットブラック(KM)、
パシフィックピーチ(CZ)の3色
写真は、マットブラック、店頭用シール付き


 
●第1の特徴 ステンレス製ストロー
マスクが必需品の今、特に女性はストローが必要。しかし、今では、ファミレスですらストローを追放。私もこの夏、ストローでアイスコーヒーを飲んだことはありません。

これは廃棄プラスチックを少しでも少なくするためです。

でもストロー自体は必需品。で、出てきたのが「ステンレス製」です。

 

曲がりがない上に金属。口当たりがきつめかと予想したが全くそんなことはなかった。


化学機器のようにも見える。
ストロー内には、時々ブラシで洗うとよい。


 
マスク時代の必需ボトルですが、ストローで熱いものを飲むと火傷してしまう可能性が高く、「保冷専用」です。

 
●第2の特徴 フタのオープンサポート設計

●持つ方向がポイント。
開ける時は、オレンジ色のボタンを押す。


●ループをなぞるようにして開ける。
不慣れなうちは、親指サポートはありよりのあり。


●すぐ飲める。方向が重要なのはこのため。
慣れると超楽。


 
●第3の特徴 バイオガード
で、第3の特徴は、もちろんバイオガードです。

まず樹脂が使われる、フタ、せん、せんカバーは、抗菌加工されています。
抗菌加工には、表面に抗菌剤を塗布する方法と、樹脂中に抗菌剤を練り込む方法がありますが、タイガーが採用したのは、練り込み法ですね。少々高くつくのですが、効果は半永久とされています。

 
加えて胴部などで使われるステンレスには、「スーパークリーン加工」がほどこされています。スーパークリーン加工というのは、ステンレス表面のツルツルにすることにより、汚れ、ニオイのもとになるモノの付着を許しませんし、付いても容易に除去することができます。

この技術は、炭酸ボトルにも使用されています。炭酸を気化させないためには、核を作らせないこと。凹凸があると、小さな核となる気泡ができ、それが育ち炭酸が抜けます。ツルピカにすることで、それを許さないわけです。

●「スーパークリーンPlus」がほどこされた、ボトル内部。
とても美しい。


 
 
■普遍的 標準モデル MCT-K
MCS-Aがマスク時代の必需品なら、MCT-Kは今後の普遍的な標準モデルといえます。ワンプッシュで開けられるフタ仕様ですので、冷たいドリンク、温かいドリンクと、入れる飲み物を選びません。

 

●モデル MCT-K
容量:350、500、600ml の3種類
色:ニュアンス色 3色もしくは4色
2022年9月21日発売
市場想定売価(税込) 350ml:3630円、
500ml:3850円、600ml:4180円


 
 
■モデル MCT-Kの特徴
●第1の特徴 ワンプッシュオートロック
今の子どもはどうしているのかわかりませんが、私が幼少の昭和では、水筒はそtにたすきがけで持つものでした。理由は簡単。万が一、お茶が漏れてもリュックの中が濡れないようにと言う配慮からです。

今のステンレスボトルは、カバンの中。となると、間違えても漏れ出しは許されません。今のステンレスボトル漏れるとしたら2ヶ所。一つは、飲み口が付いているせんが、真っ当にハメられていないこと。もしくは飲み口のフタがきちんと閉まっていない場合です。

ワンプッシュオートロックは、簡単な動作で確実に止める(ロックする)ことができます。何たってコンセプトが、「ファーストワンプッシュ」。要するに初めてのボトルという意味です。要するに、誰でも、慣れる必要もなくです。

私はそれなりに、ステンレスボトル使っていますので、特別な感じは受けませんでしたが、その気持ちはよく分かります。

 

●フタ部
イイ仕事は、当たり前の仕事を丁寧にこなしてこそ。


 
●第2の特徴 バイオガード+
バイオガード+は、バイオガードの延長線上にあります。バイオガードの「センの抗菌加工」「ボトル内部のスーパークリーンPLUS」に加え、ボトル外側も抗菌加工したモデルです。

 
●第3の特徴 ニュアンスカラー
今回採用されている色の中で、「ライラック」系のくすんだ薄紫色、「ディープマリンブルー」は、下着、小物など、身に着けたり、常に持つにはポピュラーな色ながら、常に持って欲しいステンレスボトルへの展開はあまりなされませんでした。今回は、常に持っていて欲しいと言う意味もあり、この微妙なニュアンスカラーが採用されています。

また、セン部は、黒で統一。一目で、タイガーだと分かってもらうためです。

 
■最後に メーカーとしての矜持
SDG’sで「私はやりますよ!」という宣言は、いろいろのメーカーが出しています。前述もしましたが、メーカーがユーザーとコミュニケーションを取るのは、社長発言ではありません。「商品」と「サービス」です。しかし、今回は、ちょっとすごい。SDG’s用スペシャルモデルを作るのではなく、自社定番を寄せてきました。こうありたい、こうすべきという話はよくありますが、これほど明確な形も珍しいです。その分、タイガーの考えがひしひし伝わってきます。今回、ステンレスボトルをレポートする理由は、メーカーであるべき姿が貫かれているからです。

ただ、センは必ず「黒」というのは、ちょっと強すぎるような気もします。今はクルマも含め、家電でも黒がもてはやされています。しかし色は、流行でガンガン変わってきます。ここはもう少し、緩くてもよかったのではないでしょうか?

あと、MCS-A050のスィッチは黄色がよかったです。トラの縞模様は、黒と黄色ですので。

 
 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://www.tiger.jp/product/bottle/
 

*レポートのモデルではありません。

 
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2022年9月10日

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