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ダイニチ工業、石油ファンヒーターによる浮遊ウイルス除去効果の確認。


ダイニチ工業(株)が、石油ファンヒーターによる浮遊ウイルスの除去性能評価試験を行いました。除去効果が確認されたとのことです。
ただし、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対しての除去性能評価試験ではないそうです。
ダイニチ工業は、(一財)北里環境科学センターにおいて、日本電機工業会規 JEM1467「浮遊ウイルスに対する除去性能評価試験」を参考に、石油ファンヒーター(ウイルス除去のための改造、装置追加等はしていない)を30分間運転した際のウイルス除去効果を確認しました。(試験協力:暮らしの科学研究所(株))

なお、試験結果は、特定条件下における試験空間での除去効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。実際の除去効果は換気条件や使用方法によって異なり、特定のウイルスや菌による疾病の予防効果は検証しておりません。

 
■試験概要
25m3の試験空間内で試験品を運転し、ウイルス噴霧器で試験ウイルスを浮遊させ、攪拌後、初発(0分)の浮遊ウイルスをインピンジャーで捕集した。その後、経時的に試験空間内の浮遊ウイルスを捕集し、インピンジャーの捕集液を適宜希釈し、ウイルス数を測定した。また、試験対照として、試験品を運転しない条件を同様に測定した。

 
■試験結果
25m3空間内の浮遊ウイルスを30分で99%除去できることを確認した。

 
■筆者コメント

まだ、試験をしましたと言うレベル。

製品で主張ができるようになるには、ウイルスが減少する明確な原因解析が必要。またウイルスに効くことをうたい文句にするためには薬機法をクリアすることが必要。しかし、クリアにはしなければならないことがすごく多いため、多くの空気清浄機は、ウイルス試験の結果を提示するだけに留まっています。またウイルスは特定の細胞で増殖しますので、細菌の様に増殖させ実験に使うのはとても難しく、新型コロナのように実験したくても、できないこともあります。
思ったらすぐできるわけではないのです。

 

 
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2020年12月3日

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