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コロナ禍下の3密モデル!??
あご下剃り残しに挑戦したブラウン100周年モデルの「シリーズ5、 6、7」。開発 6年の中間価格帯モデル。


ブラウンが100周年モデルとして、ビジネス的に最も重要な中間価格帯(1〜2万円)に新商品を3機種投入しました。それが新シリーズ5、シリーズ6、シリーズ7(以下、S5、S6、S7)です。
技術ポイントは「あご下の剃り残し」への対応。
今回、その対抗策として、360度全方向へヘッドが動き密着を「S7」を中心に、密着を高めた3モデル、いわゆる3密モデル(コロナ禍ですからね)を紹介します。

左から、S6、S7、S5。
密着3兄弟。もしくは3密シェーバー。
いずれにせよ、コロナ禍に相応しい!??


 
◾️ブラウンが中間価格帯の新商品を3モデル投入
日本の電動シェーバー市場は、フィリップス、ブラウン、パナソニックが3強。
それを、イズミマクセル、日立が追いかける形です。

トップ3は、それぞれ特徴があります。世界シェアトップのフィリップスは、円刃。当たる歯の面積が大きいため当たりが柔らかい剃り心地。パナソニックのラムダッシュ5枚刃も似た考えです。5枚も刃があると面積も大きいのであたりも柔らかい。そしてブラウンは、一度剃りの雄です。往復型でのシェアは世界No.1です。ブラウンは、刃は枚数より、切れ味が第一という感じです。その代わり、ずばり一度で見事に剃るという考え。往復しなくてもいいので、これも肌に優しい。全メーカー、大いに工夫を凝らしているわけです。

こういった高価格帯(トップモデル)の下に、中間価格帯(ミドルレンジモデル)という価格帯があります。1〜2万円。初心者以上、贅沢未満ということで、ほとんどの人が一度はお世話になったことのあるモデル。いわゆるボリュームゾーンで、ビジネス的には重要なエリアです。

多くの場合は、トップモデルでイメージを作り、トップモデルから幾つか技術を割り引いてミドルレンジモデルを作ります。中には、イメージを形作った技術が削られており、メーカーイメージが残っていない場合もあります。

 
そのゾーンに、ドイツのブラウンは、「新しく開発した100周年モデル」として投入したのが、「S5」「S6」「S7」の3モデル。一体どんなモデルなのでしょうか?

 
◾️ブラウンの「デザイン哲学」
背品の話をする前に、ちょっとブラウン自体の話をします。

ドイツのブラウンは、日常の身の回りの製品を作っています。シェーバーも有名ですが、電卓と旅行用の目覚まし時計、この2つも有名です。航空会社の通販カタログにはまず載っている代物です。なぜかというと「オシャレ」だからです。オシャレと言いましても、装飾がされているのではありません。削ぎ落としに、削ぎ落とした、無駄のないデザイン。シンプルこの上ないデザインがまた、洗練された高級感を醸し出しているのです。



ブラウンは、1950年に今でも使われている往復シェーバーの機構を作り電動シェーバーを世に送り出します。
そして1955年に「デザイン哲学」を固めます。海外でいうデザインは「設計」の意を含みますので、「商品哲学」と言い換えてもいいです。「シンプル」「実用的」「普遍的」の3カ条がそれです。

シンプルというのは、無駄がないということもそうですが、機能にも及びます。不要な機能はつけない。そうなると操作がシンプルになりますし、スィッチの押し間違えなどを極力少なくすることができます。
実用的というのは、人間工学的に使いやすいということです。
そして普遍的。これは、現在も、50年後もということです。人間の文明は劇的に変化していますが、料理にはまだ包丁を使っていますし、ガスも使っています。包丁もガスもシンプルなままですよね。ブラウンは、そんな「シンプルさ」というカッコよさを持ったブランドなのです。

 
◾️着目したのは「あご下の剃り残し」
男の人はわかると思いますが、「ヒゲを剃った時に、剃り残しやすい場所は?」と聞くと、まず「あご下」があげられます。漫画でもそう。野球漫画の「あぶさん」は、このあご下の剃り残しがありました。実は、私もしょっちゅう剃り残しています。

理由はいろいろあると思います。
まず、場所的に眼で追いにくい。次にあご下は、皮膚が柔らかくややたるみのある部分が多い。凸凹が多いのです。

実は、この中間価格帯に画期的な技術がもたらされたのは、10年くらい前、パナソニックによってでした。そう「お風呂剃り」です。以降、毎年のようにモデルチェンジをしていますが、画期的とまで言えるモデルは出ていません。結局、

今回この中間価格帯でブラウンが世に問うのは、「あご下剃り残しなし」への挑戦です。開発に6年かかったそうですが、その結果はどんなものでしょうか?

 
◾️ヘッドを動かす

いろいろ研究した結果、ブラウンが到達したのは「あご下でもきちんと刃が当たれば剃れる」ということでした。しかし、そうかといって強く押し付けると、肌も刃でやられてしまいます。軽い力でも確実に肌の凹凸をトレースすることができなければなりません。その課題に対し、ブラウンが採用したのは「首振り」技術です。

ブラウンは、この技術を3つに分け、S5、S6、S7に割り振ります。シリーズ5は「刃の浮き沈み」で追従します。シリーズ6は刃の浮き沈みに加え、「前後の動き」が加わります。シリーズ7は横、斜めにも対応し「360°」となります。

歯の浮き沈みによる密着。S5、S6、S7に採用。


ヘッドが前後に触れる、S 6、S7。(写真はS6)


ヘッドが左右に動き、360°の密着性を手に入れたS7。


「360°」というシンプルな刻印が、誇らしげ。


 
開発話で面白かったのは、S6。開発時、「前後」と「左右」どちらが効果的かということで、何度もテストしたそうです、結果は「前後」。なんと剃り上げる時間が、75秒(1月で37.5分、1年で7.6時間にもなる計算。うーん…)も違ったそうです。
3モデルだと、廉価、トップのみ売れる傾向が強いのですが、この話はS6に手を伸ばす理由としては、十分ですね。

 
◾️小回りが効く感じが第一印象
私もS7をテストしてみました。
今までのこの価格帯と違い、ヘッドが動きますので、持ち手をあちらこちらに動かす必要がありません。ヘッドが上手く追従するのが分かります。そう、小回りが効く感じ。あたりも柔らかめですね。しかし、力を入れ過ぎると「あたっ」という感じ。痛みがあります。あっさり肌を持って行かれます。刃の鋭さは今まで通りです。

ヘッドは前に15°ほど傾斜。持ち手の負担が少ないようにしている。


首振りヘッドの場合、ヘッドにモーターを埋め込むことが多く、重心がヘッドにあることが多い。
使い易くするために、重心を持ち手部分に集中してある。


ちなみにS7ですが、重心はボディのやや上にあるスイッチの裏側にあります。普通、ヘッドに工夫するとヘッドが重くなり、つい手に力が入り、押し付けてしまうものですが、バランスが良いのでそんなことはありません。親指と人差し指で軽くつまむ感じでOK。これもブラウンのデザイン哲学、人間工学に基づくを実践した結果ですが、実にいい。

◾️まとめ
ミドルクラスの製品は、フラッグシップモデルから、幾つかの技術を抜いて作り上げることが多いです。理由は分かりますよね。しかし、抜いていくのでバランスが取れていないモデルも多いのは事実。今回の、S5、S6、S7は、そう言ったところがしっかり作られており、100周年モデルにふさわしい感じを醸し出しています。

販売は8月下旬からと聞いていますが、予約は本日(7月21日)から。この価格帯でシェーバーを探していた人、あご下の剃り残しが気になる人におすすめです。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://www.braun.jp/ja-jp/male-grooming
 

 
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2020年7月26日

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