レポート

猛暑を乗り切れ 02
アイリスオーヤマの空調服「クールウェア」をテスト


一昨年位から徐々に動いてきた「空調服」。
服にファンを付け、強制的に服内で風を送り、汗を乾かすときの気化熱で体を冷やすことで涼しくします。一方、外見は長袖のウィンドブレーカー。真夏だと暑苦しく感じるルックスでもあります。実際にはどうなのか? 今年参入したアイリスオーヤマから空調服「クールウェア」を借り出して、テストしてみました。
◾️着る前に、まず組み立て
袋を開けると、背面に2つの穴が空いているウィンドブレーカー、ファン2つ、コントロール部を持ったバッテリー、そしてケーブルが出てきます。単純にバッテリーからケーブルでファンに電気を供給、ファンを回す仕組みです。

ファンをつける部分は補強されており、ファンを構成する「カバー」と「本体」で挟み込み固定する。そしてケーブルを這わせバッテリーに繋ぐと、準備完了。この間、5分とかからない。
ファンは、外ではなく、内に凸するように設定する。見た目よくすることも理由の一つですが、もう一つ、風を送る通路の確保もあると思います。空調服は風が通ってナンボの家電ですからね。

ウィンドブレーカーには、専用のポケットが用意され、そこに入れればいいのだが、バッテリーが少々重い。250gである。ケイタイグッズは軽ければ軽いほうが良いが、重さを0gにすることはできないので、携帯グッズを作るメーカーは多くの場合、200gを切るように設計される。要するに重いのだ。

 
◾️着ると長袖なのに涼しい
着て驚いたのは、その涼しさ。「ウヘェ」という感じ、予想以上に涼しいのだ。腰は直接風が当り続けるのでかなり涼しくなります。外気温によっては寒いくらい。また、背に風が入るので気持ちがいい。そして、風が脇の下を通る時は、「これだ。さすが。お金を出しただけある!」というほど涼しい。

脇に風が通ると、長袖でも実に涼しい。逆にいうと、それ以外は「まあまあ」です。それでも、外よりはかなりマシです。

キーポイントが脇の下、その他のところに風を通すこととすると、真っ当に着るだけがいいことではありません。ジッパーを半分下ろしたぐらいがベストな時もありました。要するに、頭ではなく、体でいいポジションを探すのがコツです。

 
◾️ディパックとの共存は無理?
さて、私は自転車に乗る時、長距離以外はディパックで済ませます。荷物バランスを気にする必要があるないので、とても便利です。しかし、これがちょっととんでもない。背面に風を通る隙間がないのです。最近のディパックは背に風を入れられるように色々アイディアを凝らしますが、これは背面の布が木綿、混紡などの時。ポリエステルのウィンドブレーカーを着るのは想定していません。

また脇はショルダーストラップが固めています。少しは風が通らないでもないのですが、とてもフリーの状態のように、涼しいねとは言えません。

これは困った。ディパックを夏だけ全部トートにすると言う手はありますが、なんか、本末転倒のような気がします。バッグは、生活スタイル、ファ吸込力っションにも大きく関わりますので、注意が必要です。

 
◾️UVカット、女子狙いが今からのポイントか?
空調服は、例えば工事現場、宅配の人(除自転車宅配及び自転車ウーバー)にもいいと思います。
が、もっと着て欲しいのが、紫外線を怖がっている女性。彼女たちはちょっとオーバーなほど、色々なものを巻きつけていますが、どうかすると、取り止めのない格好になりがちです。それなら、空調服の方がベターだと思います。

ただ、色、シルエットには、もっとこだわった方がベターと思います。クール・ウェアは、ベストもあるし、白迷彩もありますが、どちらかと言うと男性目線。

「難しい!??」ですって、今は男女同権。それどころか、ワークマンがファッションとしてもてはやされる時代ですよ。ここはファッション性をアップさせて欲しいです。

 
◾️バッテリーも含めて、今から完成度がアップする商品
アイリスオーヤマのクール・ウェアのバッテリーは実際、「強」で使っても5時間持ちます。確かに、最後まで頑張ってくれる感じで、それはいいものです。しかし、重い。まだ改良の余地ありです。

あと改良の余地は、服側でしょうね。大体、服の裁断は、中に風を通す前提でされていません。逆に言うと工夫の余地があるのです。今回、クール・ウェアは、ポリエステル一枚でウィンドブレーカー を作っています。外からの熱風、多少の雨風なら防いでくれますが、一度汗が出てしまうと肌に貼り付き気味になります。とても気持ち悪いです。出来たら、メッシュの裏地で、汗をとりつつ、風の流れも確保できたらと思いました。

 
◾️ベストならもっと涼しいか?(2020.8.5追記)
このシリーズ、長袖だけでなく、ベストもあります。Tシャツでいうと「ノースリーブ」。袖なしです。
ではこちらは涼しいのか?

答えは「微妙」。

というのは、ベストは、袖側に空気が流れないように、袖部分をゴムで潰してあります。つまり脇が見事にフィットするのです。先にも書きましたが、脇は涼しくすべきポイント。そこを、キューと絞られているのですから、気持ちのいいものではありません。

しかし、その分、首への冷やしを強化してあります。
気道を設けてあるのです。確かに、風通しがいい。

要するに、行って来いというか、プラスとマイナスが共存しているのです。
故に「微妙「なのです。

 
【結論】 空調服。初めは妙なものが出てきたなと思いましたが、色々なポテンシャルを持っていることがわかりました。私はディパック愛好者なので、今のままではちょっと規模しいのですが、宅配バイトなど、炎天下の肉体労働するなら、使ってみたいと思いますね。

しかもクール・ウェアは、安価で、値付けが良心的、と言うよりアイリスオーヤマの真骨頂価格。
空調服入門なら、アイリスオーヤマのクール・ウェアをお勧めします。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=091014efeel#range
 


 

 
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2020年7月8日

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