レポート

BONECO(ボネコ) サーキュレーター F120
イケメン家電は、超硬派だった。


昔の日本の家屋と異なり、今の日本の家は密閉度が高い。北欧並です。なんたって、各部屋にエアコンが当たり前の昨今の日本。逆な言い方をすると、換気しにくい建物がとても多い。また、コロナ対策で換気をすることが求められています。そんな時お役立ちなのが、サーキュレーターです。
サーキュレーターでよく言われるのは、部屋内に気流を起こし、部屋の上下で空気の入れ替えができるというものです。しかし、サーキュレーターは汚れた空気を外に追い出すのもお得意です。そう、今こそサーキュレーターが活躍する時といえます。

海外では、部屋が広いのでサーキュレーターを使う感じですが、日本では手取り早く済ませるために、サーキュレーターを使うそんな感じです。

 
◾️海外製はカッコいい
サーキュレーターは海外で生まれ、用いられてきました。このためでしょうか? 日本のさーきゅれーたーと海外のサーキュレーターはデザインが違います。私の印象深いデザインは、ボルネード。プロペラに足を付けたようなモデルですが、これがとても迫力ありました。風を直線的に飛ばすなんて、ヒーローの必殺技のように思えたわけです。小さいくせに妙に迫力があるデザインでした。

著者私物は、とうの昔に廃品に。写真はボルネードの最新モデル。


後年、買いましたが、残念なことに、首の部分がすぐ壊れました。このため方向が定まらない。しかし、すてるには惜しいデザインと手元に置いていたのを覚えています。

今回のボネコもいいデザインです。こちらは品と意外性が組み合わさっています。風を起こす空調機器、扇風機、サーキュレーターは、ファン(プロペラ)で風を起こします。このプロペラはモーターに直結しています。で、このためモーターの位置が高い。重いものが高い位置にあるので安定が悪いのです。このためシンメトリーが王道です。シンメトリーは基本的には美しいのですが、デザインは特徴がないものになります。例えば扇風機、パナソニック、東芝、日立、シャープなどありますが、個性的ではありません。

その点、今回のBONECOの「AIR SHOWER FUN」はアシンメトリー。実に独特です。見ただけで魅かれるところがあります。こんなサーキュレーターを作ったBonecoとは何でしょうか?

 

BNECO サーキュレーター F120


 
◾️BONECOとは?
実は、BONECOはメーカー名ではありません。ブランド名です。スイス Plaston社が持つブランドなのです。

製品に付けられた「BONECO」。
合成ラバーへの記載は珍しい。


1956年に創設されたスイスのPlaston社は、当初業務用のプラスティック製品の製造を行っていましたが、1963年に、最初の民生用加湿器をBONECOブランドで発売を開始しました。

何故、空気がきれいなスイスで加湿器とは言え、空調製品を上市したのでしょうか?

創業者であるハンス・フライの息子、ローランド・フライは「空気がきれいなスイスでも、屋内の空気は、湿度や有害物質の含有により決して最適ではない」ことに着目して、「室内空気の質を上げるための方法」をAachen応用科学大学に論文として提出しました。前述の最初の加湿器は、彼の研究に沿った形で、商品開発されたものです。

スイスは寒いところですから、家の密閉性が高い。意識して換気をしない限り、室内の空気は悪くなりますね。特に閉めっぱなしの部屋で暖炉を一晩中炊くと頭が痛くなると言います。スウェーデンは、冬の夜は窓を開け、換気ができる様にして寝ると言いますが、それと同じ理由です。屋外と室内では事情が違うのです。むしろスイスなどは空気がきれいな分だけ、室内の空気の悪さは気になるのかも知れませんね。

台座。on/off スィッチすらない。
見事なまでに美しい。


 
◾️サーキュレーター「AIR SHOWER FUN」F120は硬派
日本の場合、サーキュレーターは余り重視されていません。これはエアコン効率=窓を開けない=換気しないのが当たり前になったためと思います。しかも、それ
以外の時でも、外に花粉が充満したり、PM2.5、黄砂などもあり、昔のように朝一番で窓を開けてという感じではありません。

このためでしょうか、サーキュレーター単独の商品は極めて少ない。同じファンを持つ扇風機との複合が当たり前です。しかし部屋の広い海外では逆。部屋の空気環境を均質にするためにサーキュレーターを使います。このためサーキュレーターはサーキュレーターで、常に部屋隅に置き、必要に応じブーンと回します。

ヘッドは如何様にもセットできる。
この状態から、前後:140°セット可能。


どれ位違うのかというと、サーキュレーターは基本首をふりません。というのは、サーキュレーターの直進する風が周りの空気を巻き込み、空気気流を作るので、首をふる必要がないからです。このため、サーキュレーターを扇風機代わりにしようとすると大変です。まず、弱でも、それなりのパワーですから、風が強すぎる。首も降らない。細かな設定はできない。

しかし専用機ですから、小型、パワフル、カッコよく、しかもシンプルなので使いやすい。

 
F120は、その通りの出来です。
コンセントにつなぐと、後は、ヘッドの方向を決め、風の強さを合わせるだけです。これだけです。「リモコン」すらありません。が、ヘッドは、手で回すとその位置で確実に止まります。手を離すとちょっと動くというようなことはありません。当たり前のようなことですが、これ結構気持ちがいいです。

風量は、ここで調整する。
リモコンなし。


必要なときに、的確に使えるという感じで、実に気持ちがいいです。

 
◾️BONECOの代理店になったシロカ
このAIR SHOWER FUN を、日本で販売しているのは家電メーカーのシロカです。

シロカは中堅の家電メーカーですが、得意なのは調理家電。そして今、次のステップとして空調家電に力を入れています。以前レポートした様に、携帯扇風機などはアイディアをいろいろ盛り込んでいます。そしてBONECOの扱いも始めたわけで、エアシャワーファンはその第一弾です。

BONECOは、今回のサーキュレーター以外に、定評ある加湿器、空気清浄機、ハイブリット加湿空気清浄機を持っています。これらも順次市場導入されることでしょう。

また今まで、調理家電中心にやってきたシロカですが、今後は空調家電にも力を入れいくというそうです。安心して購入できますね。

 
商品のより詳しい情報は、以下のURLでご確認ください。
http://www.siroca.co.jp/other/index.html#a-02
 


 

 
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2020年6月21日

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