レポート

「速い」「使いやすい」「イケメン」!
衣類スチーマー2019 パナソニック NI-FS750


衣類スチーマー、6モデルの使用レポートしていきたいと思います。
まずは、パナソニック 。中々のイケメン モデルです。
■モデルのポジショニング パナソニックは、衣類スチーマーを「サブ」として考えている節があります。要するに、アイロンを持っていて、それに付け加えて使用するという位置づけです。

ただスタイルは、アイロン兼用型を取っています。これは、いろいろなところで使える様にと考えての結果だと思います。

これを一番よく表しているのが、デザインでしょう。カテロリーの中でもイケメンです。

パナソニック 衣類スチーマー NI-FS750
本体。電源コードは2.5m。まとめるとかなりのサイズ。
前の白いフタの下に注水口とがある。


実は、衣類スチーマーはイケメンであることが望ましい。というのは、衣類スチーマーは「すぐケア」になることが多いためです。つまり出しっぱなしが最もよいことになります。多分、コンセプトの1つは出しっぱなしにしても可笑しくないということです。(実は、電源ケーブルを持っている小型家電にとってこの命題は至難の技。と言うのは、電源ケーブルが見えただけで生活感があふれ出すからです。)

後、これは二代目モデルであることです。
市場の意見をかなり取り入れ、リファインモデルということです。

 
■同梱品

動向品の「スタンド」及び「専用カップ」と共に。


箱を明都と入っているのは、本体、スタンド、専用カップ、取扱説明書。実にシンプルです。さて、気を付けたいのは専用カップ。これは本体に、水を入れるためのカップなのですが、目盛りは2つあるだけです。「MAX」と「HALF」。それぞれ120mlと60ml、計ることができます。水を入れるだけでしたら、他の計量カップでもOKなのですが、何分にも量が半端。炊飯器と同様に、全てのモデルにこのカップは付いています。

 
■水を入れる 注水口は、アイロンとして使う時に、前になる位置にあります。
要するに、立てた状態で入れなければなりません。入れること自体に問題はないのですが、入れる最中、水位は分かりません。水位計は、本体の右側ですから、右手でアイロンを持つと見えませんし、第一、アイロンと同じようにかけ面をベッタリ付けたときしか、正確な水位は分からないようになっています。

本体裏側(右側)。
「電源スィッチ」と「水位窓」がある。
水位窓が機能するのは、この方向だけ。


このため、一番最初、本体水タンクが全く空の状態では、専用カップのMAXで入れるしかありません。その後の付け足しは、水量をチェックし、目分量になりますが、それに合わせて水を量り、入れていきます。

ちょっと面倒です。

 
■衣類スチーマーとして使ってみた 次に衣類スチーマーとして使ってみました。
まず、コンソールですが、「パワフルスチーム」「瞬間3倍パワフルスチーム」とあります。「瞬間3倍パワフルスチーム」は、パワフルスチーム:平均11g/分に対し、3倍のスチームを少しの間だけ噴霧できるシステムで、要するに、スチーム量を一瞬上げられる機能です。

それはいいのですが、「高」「中」「低」の温度表記は見当たりません。
これは、NI-FS750が、温度「高」のみのシンプル設計だからです。

洗濯マーク。
中のポチ3つは、温度「高」でアイロンを掛ける


何故、こんなことができるのかというと、日本で使われる衣類の場合、ほとんどが、木綿、麻と混紡だからです。これは洗濯機の標準コースと同じ考え方です。

 
では一つかけて見ましょう。
衣類スチーマーは服の裾を軽く引っ張りながら、シワを伸ばします。そしてスチーマーのかけ面を衣類に触れさせ、スチーマーを出します。アイロンの場合は、スチームでほぐし、熱とプレスでシワを伸ばしますが、スチーマーの場合は、スチームでほぐして、伸ばします。その時、手による引っ張りもシワ伸ばしをサポートします。

このため、シワも伸びるのですが、アイロンと違い、どこかナチュラルな感じがします。日本人は、どちらかというと、この自然な感じを好みますので、この風合いも、スチーマー人気に一役買っていると思います。

さて、NI-FS750の場合、本体のスィッチをONにすると、約30秒後にスチームが出ます。
平均スチーム量:約11g/分で、約8分使えます。シャツ、ジャケット、パンツの3点セットで、約5分ですから、十分と言えます。

実際にかけるのは、接触させながら、約3cm/秒が基本となります。かなり遅めです。しかし、タップリとスチームを浴びた衣類は、慈雨に降られた植物のように、息を吹き返す感じです。アイロンよりイイのは、ある柔らかさを持っていることです。ジャケットなどは、袖に手を通した瞬間に気持ち良さが伝わって来ます。

また、気になる所があれば、瞬間3倍スチームで。

かけながら「スゴい」と思ったのは、縦でも、横でも、斜めでもかけられる「360°スチーム」。スチームをかける場合、よく取説にあるのが、縦に持ってそのままの方向を維持してかけて欲しいというもの。しかし、NI-FS750のように幅のないモデルでは、不利です。何度も往復させる必要が出てきます。このため、特に袖のように細長いものは、横向きで処理したいモノ。これが自在にできるのです。実に使いやすい。

取説より抜粋。


前のモデルは、タンクが小さく50mlだったそうです。さきほど、通勤三点セットを、スチーム3分としましたが、人によっては足が出ると思います。その意味でも、NI-FS750は実に使いやすく仕上げられていると言えます。

 
■アイロンとして使ってみた スチーマーのところでも記載しましたが、「中」「低」温度がありません。このため、「中」「低」衣類にアイロンをかける場合は、当て布をした上で、さっと済ませることが必要です。

かけ面。
セラミック系。縦に比べ、横幅が狭いのが分かる。


それはさておき、洗濯は3日分のシャツ、ハンカチをかけて見ました。実は、結構時間が掛かりました。理由は簡単です。スチーマーの時は、横にしてかけることにより面積を稼ぐことができたのですが、アイロンの場合は、縦、斜めが主で、横は余り使いません。つまり、面積を稼ぐことができないのです。このため、時間がかかるのです。

 
■保管は考えられていない さて、衣類ケアのサブ家電として、NI-FS750はかなりイイできであることが分かりました。しかし、片付ける段になって、困ったことが分かりました。

それは、出しっぱなしにすることが前提になっていることです。
アイロンの場合は、出しっぱなしにすることはしません。多くの場合は、付属ケースに収め、棚などに置きます。しかし、身軽さが売りのスチーマー、出しっぱなしにできる方がイイに決まっています。イケメンである理由も分かりますね。出していても恥ずかしくないデザインと言うわけです。

が、2.5mにもおよぶ、電源コードがあります。私見ですが、コードがあると、余り見栄えはよくないです。

まぁ、本体はイイとしても、専用カップもあります。前述したように、これがなくなると、計量カップで量り入れる必要もあります。どこに、どうやって片付けるのかは、結構大切な課題です。

確かに、売価:1万円を切る家電には、保管ケースまで付けると、コストが合わない様な気もしますが、最終的に取って変わるとすると、NI-FS750の次世代、次次世代モデルで考えて欲しいと思います。

 
■まとめ NI-FS750の長所で、私が感じたのは、
1)シンプルさ
2)スチーマーも、アイロンも、数枚掛ける場合、実用上は問題ないレベル。
3)スチーマーとして扱うとき、360°いずれの方向でも使うことができる。
4)イケメンデザイン

短所は、
1)「中」「低」の温度が付いていない。
このため、ベルベット、ウール、カシミヤ、アクリル、シルクなど、デリケートな衣類、洗濯に手間がかかる衣類ほど、スチーマーで対応したいができない。
2)保管は剥き出し前提。

短所は、スチームは衣類ケアのサブシステムであり、速く、簡単が売りで、大量の衣類(シャツ5枚以上)ケアに向かないことで、これは衣類ケアの中でのスチーマーの位置づけがそうだからです。
そう考えると、NI-FS750は、その考え方に基づき、キチンと設計されていることが分かります。

 
使い勝手のいい、シンプルなイケメン スチーマーなのですが、これ一台で全部やってしまおうというのは一寸荷が重いかも、と思います。通常のスチームアイロンに加えて使うという人には、とてもイイと思います。

 
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商品のより詳しい情報は、パナソニックのホームページにてご確認ください。
https://panasonic.jp
 


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が、ユーザー的には、ベルベット、ウール、カシミヤ、アクリル、シルクなど、デリケートな衣類、洗濯に手間がかかる衣類ほど、スチーマーで対応したいのが本音だと思います。

これらは、

2019年8月14日

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