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東芝からの提案。エアコン第6のトレンドは「無風感冷房」。
大清快「DXシリーズ」


今年から東芝正確には、東芝ブランド。これを扱う東芝ライフスタイル(株)は中国 美白グループの傘下。のエアコンには、「省エネ」「快適」「清潔」「空気洗浄」「遠隔操作」の5つの機能に加え、第6の機能を追加します。それは風を感じさせない「無風感冷房」です。
今回は、この「無風感」冷房のレポートです。

東芝のいう、エアコン 5つの機能。
中でも「省エネ」は世界でもトップレベル。


東芝 エアコン 大清快「DXシリーズ」


 
◼️微風の気持ち良さ
新緑の5月。「爽やかな風」と言う表現が、多々使われます。本当にこの季節は気持ちが良い。暑くもなく、寒くもなく、四季の中でも最も気持ちの良い季節じゃないでしょうか。それを演出するのは、風です。そよそよと、ゆったりとした風。本当に気持ちいいです。

これはどうしてなのでしょう。答は「全身で、ゆったり浴びているから」です。

全身で浴びる、周期的でない風は本当に気持ちがいい。扇風機の風に飽きるのは、局部的、周期的であり、ともすれば強いということが挙げられます。扇風機のラインナップもDC扇風機が大勢をしめましたが、これは微風に強いDC扇風機だと、やや遠めにおいて、全身に「微風」を感じることができるからではないでしょうか?人は自分の気持ち良さに正直ですから。

しかし、エアコンの風は、余り評判が良くありません。特に女性受けが悪いです。

理由は「冷えすぎる」からです。夏でもオフィスでは薄手のカーディガンを着ているOLの何と多いこと。エアコンをかけるのが、むなしくなるほどです。今の省エネ時代、夏は27〜28℃設定を相場が決まっています。それに風を加えると、もう3℃下げられるので、24〜25℃。この温度は、OLだって嫌いではないはずです。

しかし、エアコンの風は嫌われます。第一、エアコンが部屋の中を均一に涼しくするためには、その涼しさを送り届けるためにも風は必須です。ですが、嫌われているのも事実です。

この矛盾した話に対し、東芝の技術陣は、どうアプローチしようというのでしょうか?

 
◼️「冷気の塊」を砕く
繰り返すようですが、風がないエアコンは、この世に存在しません。空気の動き=風。空調が部屋内の温度を均一に保つために行っていることは、空気の撹拌、つまり空気を動かすことです。当然、風が起こります。このため、無風のエアコンというのはあり得ません。

これに対し、東芝の技術陣が考え出したのが、人に風を感じさせない方法です。
人が風を感じるのは主に2つ。「風圧」と「違和感」です。風圧はいいですよね。違和感とは何でしょうか?

違和感とは、その周りと著しく状態が異なることを言います。
首筋に、冷たい空気が触れた。顔に高湿の空気が触れた。これが違和感です。だから体が分かってしまう。この違和感がなければ、空気の動き=風を感じずにすむはず。東芝の技術陣は、そう考えたのです。

ではどうするか、エアコンから出る冷気の塊を砕いてやり、周囲に馴染ませるのです。冷気の塊をドーンと当てられると、誰だって分かります。しかし、これがホンの少しだとどうでしょう。これは微風に近い。周りと違和感がなく、気持ちイイことにならないでしょうか。

 
そう、これは、ある意味、微風を追求することでもあります。

 
■「風カットルーバー」と「温冷熱センサー」
東芝はここで2つの新技術を採用しました。

1つめは「風カットルーバー」。
風を上下2つにわけ、上に「風カットルーバー」を装着しました。「風カットルーバー」は、小さい穴がいっぱい開いたルーバーです。ここを通ることにより、風は、普通の時より速度を増します。すると周りの風、空気を巻き込みます。これで冷気の塊を壊してやろうという寸法です。

「感じない風」は、冷気をドンと人にぶつけないことで出来上がりました。

 
実際、人が居る場所では、ゴッホの名画「星月夜」のような渦になり、ドンと人に当たっていないことがわかります。

スモークとレーザー光線を利用した空気の流れを見たところ。
エアコンから、2〜3m離れたところでは、小さな渦が出来ている。


ゴッホの名画「星月夜」。独特の色彩と渦が観る人を引き込む。


しかし、「感じない風」は基本「微風」技術。室内が暑いときは、まずガンガン冷やす必要があります。
そして、ある程度快適になったら初めて作動させるモノです。その切替を行うのが、新たに付け加えられた「温冷熱センサー」です。

 

大清快「DXシリーズ」を前から見る。
(1)温冷熱センサー、(2)風カットルーバー付き吹出口、(3)通常の吹出口


こうして出来た「無風感冷房」では、手足の冷えを防止することができることが、東芝の実験結果としてあげられています。

私も体感してみましたが、かなり『そよそよ』という感じです。

 
■エアコンの「空気清浄」
今後の空調を考えるとき、一番重要なのは「空気清浄」かも知れません。

思うが様に、自然破壊を繰り返し、経済、物質的に豊かな生活を追い求めてきた結果、人は生物として住みにくい環境を作り出してきました。大気汚染などは典型例です。

まあ、人類が居てもいなくても、大気汚染は存在します。火山の噴火と山火事がそうです。これが発生すると、周りの動物はそのエリアから逃げ出すか、死にます。しかし、天地を作ったとされる神様ならいざ知らず、人が同じ事をしてはいけませんね。

それは置いておくとしても、今の空気が人に余りよろしくないのは、その通りです。しかし日本は、世界の中ではまともな性でしょうか? 暑い、寒い以外の空気に対する認識が甘いですし、対策も打てていません。

このため、エアコンは一部屋一台の時代なのに、空気清浄機 他の空調家電のカバー率は、約1/3だそうです。これは、日本の人口の1/3が、花粉症を患っているのと奇妙にも合います。日本人は、のど元過ぎれば熱さ忘れるところが多い民族(そうでなければ、こんな天災が多い国に住めないスよ!)ですから、困っている人以外は、空気清浄など意識しないのかも知れませんね。

 
それはさておき、イイ家電を紹介する「生活家電.com」でも空調家電は困っていることがあります。それは、空調はいろいろファクターをよくしなければならないのですが、全部をクリアするとなると、家電だけで部屋がいっぱいになってしまうからです。エアコン、加湿機、除湿器、空気清浄機、扇風機、暖房器具等々。全部床置きだと人がいるスペースがなくなります。

このため、複合機が望まれています。

特に、各部屋1台となったエアコンへは期待したいところです。

 
そんな中、エアコンに、空気清浄機の機能を取り入れたのが東芝です。
方法は、フィルター式でなく、吸着方式。エアコンが吸い込む空気を、プラズマ放電により「+電荷」を与えます。それを「ー」帯電させた熱交換器に吸着させる方法です。

付着した汚れ(花粉、カビ胞子、ウイルスなど)は、熱交換器の結露水と共に野外へ放出されます。このため、メンテナンスフリー。フィルター式のように能力が下がることはありません。また吸着式は、フィルターの目を通過してしまうようなウイルスレベルのモノにも効果があるのが魅力です。

スマホ対応、内部自動洗浄、フィルターダストを掃除機で吸い出す独自機構など、充実した基本性能が盛りだくさん。この夏、注目すべきエアコンといえます。

フィルター掃除のダストボックスは、下から掃除機で清掃できる様設計されている。アタッチメントはエアコンに同梱される。


 
商品のより詳しい情報は、東芝ライフスタイルのホームページにてご確認ください。
https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/living/index_j.htm
 


 

 
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2019年5月6日

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