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パナソニック、高品位なコンサート体験を目指した技術開発の協業をベルリン・フィルと基本合意


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(以下、 ベルリン・フィル)とパナソニック(株)は、4K・HDR・ハイレゾ技術を用いて、 コンサートホールでのライブ体験を、高品位かつリアルにご家庭や車室内に届ける可能性を追求すべく、技術開発の協業を進めることで基本合意したことを発表。協業の詳細は、今後両者で検討するそうです。
パナソニックは、ベルリン・フィルのインターネット・コンサート映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」における、4K・HDR映像およびハイレゾ・オーディオへのアップグレードをサポートするそうです。
これにより、ベルリン・フィルの演奏がより高い解像度で再現され、全世界にストリームされます。

ベルリン・フィルは、以前より最先端の技術開発を積極的に取り入れ、録音・録画活動を行って70〜80年代のソニーと首席指揮者:へルベルト・フォン・カラヤンの親交は有名。きました。
今回それをさらに推し進め、次世代の4K・HDR、ハイレゾ、配信技術よるデジタル・コンサートホールの高品位化を実現します。 ベルリン・フィルハーモニー・ホール内の映像スタジオには、2017年より、パナソニックの最先端4K技術・機器が導入されます。

 
また、ベルリン・フィルは、パナソニックのハイエンド・オーディオ・ブランドであるテクニクスと協業します。

デジタル技術や将来的な音楽配信技術はもとより、テクニクスの伝統的な高品位アナログ技術の分野でも、共同プロジェクトが予定されています。

デジタル・コンサートホールに代表される高品位ストリーミング・サービスは、音と映像コンテンツの両面で、近年、車向けのエンタテイメントとしても重要性を増しています。ベルリン・フィルとパナソニックは、車室内空間を、最高のコンサートホールへと変身させる可能性を探っていきます。

伝統を有し、常に先進を追求する両者の協業により、世界の聴衆を魅了するベルリン・フィルのライブ体験を世界中の音楽愛好家にお届けし、本物の音楽を通じた映像・音響文化の更なる進展に貢献していきます。

 
●オラフ・マニンガー(ベルリン・フィル、 ソロ・チェロ奏者/ベルリン・フィル・メディア代表/ベルリン・フィル・メディア取締役)のコメント

「4Kスタジオの設置は、我々のメディア活動において、更なる重要な節目となるでしょう。パナソニックは、我々のヴィジョンを素晴らしい録画技術でサポートし、実現してくれます。ベルリン・フィルとパナソニックは、共に未来を見据え、ベルリン・フィルの演奏を可能な限り高いクオリティで、世界中のファンへと届けるのです」

 
●小川理子(パナソニック役員)のコメント

「テクニクスとベルリン・フィルは、 “リディスカバリー(再発見)”の精神を共有しています。オーケストラが過去の傑作を再生させ、新たに解釈するように、テクニクスも、アナログ・ターンテーブルをハイレゾ・デジタル時代の価値観に合わせて、新たに導入しました。ベルリン・フィルとの協業が、我々にとって新たな価値創造につながると確信しています」

 
●ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 とは

1882年創立のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、世界で最も重要なオーケストラに数えられる。
過去の首席指揮者は、伝説的巨匠指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド等。2002年には、サー・サイモン・ラトルが同ポストに就任し、教育プログラムを大々的に導入した。
ドイツ銀行がサポートするこのプロジェクトは、新しい聴衆の開拓に貢献している。
詳細は、 https://www.berliner-philharmoniker.de を参照。

 
●デジタル・コンサートホール とは

「デジタル・コンサートホール」は、ベルリン・フィルのコンサート映像をネット上で配信するストリーミング・サービスである(有料)。現在アーカイブには、400本以上のコンサート、1000曲を超える楽曲がアップされている。
この8月に開幕した2016/17年シーズンには、50回以上のライブ中継が予定され、世界中に中継される。これに加え、教育プログラムの映像、ベルリン・フィル関連のドキュメンタリー、250本を超えるアーティスト・インタビューが視聴可能となっている。
詳細は、 https://www.digitalconcerthall.com を参照。

2016年9月4日