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パナソニックの次亜塩素酸を使った空間清浄機「ジアイーノ」


人類最強、最小の敵は間違いなく「ウィルス」でしょうね。
人間の体が弱っている時は、もっと大変です。
異なるウィルスに一度に感染し、合併症を引き起こすことすらあります。そうなると本当に大変です。
20150700 PA 空間清浄機 チラシ_001-2 ■通常イオン式と大きく考えが異なる
全部を一度にまな板の上にのせると、眼がウロウロしてしまいますので、話をウイルス、細菌、カビに絞ります。
この3つに共通するのは概して、人に悪影響を及ぼすということです。

この際、青カビがペニシリンの材料になるなんてことは忘れてください。
少なくとも、青カビが生えた蜜柑をそのまま口に放り込むことはしませんから。

これらは、単独だと極めて弱いです。
しかし小さいですからね、いつの間にか自分の居場所を見つけて数を増やしてしまう。
それが人体ですから堪りません。
かくして、その人は病気になるわけです。

このため、「やっつけろ!」となるわけですが、細菌は単細胞。ウイルスは細胞膜すらなく、タンパク質がほぼ剥き出しの状態(人間で言うと皮膚がない状態)ですから、ちょっと化学的にいじってやると死んでしまいます。
(ウイルスは、生物と無生物の間の存在ですので、「死という概念を当てはめてもイイのか?」と言う話は置いときましょう。)

このため、ウイルス、細菌、カビへの対応の仕方として、ちょっと刺激的な物質、シャープの言う「プラズマクラスターイオン」、パナソニックの「ナノイー」、そして大鵬薬品&ドウシシャが先日発表した加湿器に付いている「二酸化塩素」などを、空気中に放出し、ウイルス、細菌、カビを表面から侵し、死滅させる方法があります。

 
■イオンなどを部屋に出すのか、それともウイルス、細菌、カビを装置の中に引っ張り込むのか?
今の主流は、ある程度の濃さでイオンなどを外に出すやり方です。
ポイントは、「ある程度の濃度で」ということです。

どんなモノでもそうですが、毒と薬は同じモノが多いです。
濃度が高いと「毒」、薄いと「薬」というわけです。

濃度を的確にコントロールするのは重要なポイントです。

 
パナソニックが、空間清浄機「ジアイーノ」で採用しているのは、その逆です。
気流でウイルス等を、本体内に取り込みます。
そして、そこにある次亜塩素酸で死滅させてしまうわけです。

20150700 PA 空間清浄機 チラシ_002

通常の空気清浄機のフィルターと違い円筒形、しかも湿式。


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左)電解水を作る特殊電極(矢印)。
右)電極を電解水の中に入れ、次亜塩素酸をを作る。
それを含む電解水が、横の槽にある円形フィルターへと送られる。


 
■「ジアイーノ」方式のメリット
これには、2つのメリットがあります。

1つは漂白剤、消毒薬にも用いられる次亜塩素酸という、物質に対する人へのケアです。
使う場所が、健常者のみいる場所とは限りませんですから、空気は少しでも楽な方がイイわけです。

2つめは、かなり強い濃度で使うことができるということです。
次亜塩素酸の漂白剤を使われる人は多いと思いますが、必ず換気をしてくださいとあります。
人によっては、大丈夫ですが、弱い人は頭が痛くなりますからね。

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さすが、次亜塩素酸の効果を活かす構造。


■これを必要とする場所
こう書くと、じゃ私も欲しいという人はいると思います。

しかし、考えて見てください。
ウイルス、細菌、カビが空気中にいない世界。
これはかなり特殊な空間です。
あのH.G.ウェルズの「宇宙戦争」の宇宙人でも生きて行ける空間なのです。

かなり、不自然な状況です。
このため、全ての家庭に必要かと、問われるとそうではありませんね。

 
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今回、新しく追加された30型。
小さくなったと言って大きい。


逆にどんな所で欲しいかと問われると、一杯ありますね。
例えば、飛行機の中などは、そうですね。
飛行機で隣あった人が、SARSだったりしたら、心底欲しいですね。

また病院の待合室、診察室、処置室などでも、欲しいですね。
しかし、一般の方でも、病弱な人を家族に持っている場合は、欲しいですね。

要するに不特定多数の人が居る場所、または体の抵抗力が弱っている時に、これ程頼もしい機器もないわけです。

 
■「空間清浄機」
家電として注意すべきは、この機器は「空間清浄機」であり、「空気清浄機」ではないということです。

ちなみに、「空間清浄機」は JEMA(日本電機工業会)では、「空気中に浮遊する目に見えない細かい粒子やにおい(花粉、ハイスダスト等の粒子、ペットや調理時のにおいなど)を取り除きます。」と定義されており、ウイルス、細菌は定義されておりません。

ただし、昨今の成り行きから、2011年には「空気清浄機の浮遊ウイルスに対する除去性能評価試験方法」は制定されています。

 
このため、パナソニックでは「空間清浄機」と呼称しています。

使用されるフィルターは、次亜塩素酸(電解水)含浸の円筒形フィルターで、含浸の次亜塩素酸が、ウイルス、細菌、カビ、そしてアンモニア等の臭気を脱臭しますが、粉じん除去の能力は保証していません。

このため、通常のイオンなどを用いる空気清浄機の方が汎用性がありますが、ウイルス、細菌、カビ系への能力は傑出しております。
スペシャリストと言うべきでしょうね。

 
このため、どちらかというと業務用で使用するのが、基本ですが、今回のF-JML30-Wは、大きさも含めて、必要なら一般家庭でもという感じが強くなりました。
在宅介護などをされているご家庭には、あってイイかもしれない一品です。

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今まであった50型のフィルターと、新しい30型のフィルター。
大きさが全く違う!


 
商品のより詳しい情報は、パナソニックのホームページにてご確認ください。
http://panasonic.jp



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2015年8月31日

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