新製品

日立、Wスキャンで加熱ムラを抑える過熱水蒸気
オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」MRO-RY3000


「レンジでチン」は、子どもでも知っている言葉です。
優秀な温め機として、ほとんどの家庭にあります。
が、価格の割りに、その性能はどうでしょうか?
■日立のユーザー調査
電子レンジは、元来、食材を発熱させる調理器具です。
今回の発表会で提示された日立のユーザー調査結果は、非常にユニークなものでした。

DSCF3062 ユーザーが使っているのは、「あたため」「解凍」が主であり、不満点は「解凍ムラ」「あたためムラ」がトップだということです。

国内生産は1961年ですので、開発されて50年以上経つのですが、「あたため」「解凍」という基本機能が未だ完全ではないと感じられているということです。

DSCF3065そして、もう1つの調査は、更なるものでした。
購入時の期待は、全員、「あたため」「解凍」用ではなく、より楽しい食生活を夢見ていたわけです。

この調査データーが示すのは、電子レンジはまだ作り込みが不十分であると言うことです。

 
■ムラを抑えるWセンサー
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新製品の中核モデル、日立 オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」MRO-RY3000


日立の電子レンジは、あたためるモノを正確に把握するために、トリプル重量センサーを使っていました。

今回、これに加え表面温度を測る赤外線センサーを加えました。

Wセンサー化することにより、「より正確に」「容器の有無を推測して」「液面が見えない容器でも」「庫内温度が高くても」、正確に加熱することができると言うわけです。



まず、お肉の解凍を試してみました。



まずまずですね。

 
次は、お酒の燗に挑戦です。



これは中々。燗はよく、やかんの湯に浸し、あたためるのですが、慣れないと温度は一定しませんからね。

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センサーを黃枠で示す。


 
■明るい庫内、しかもお手入れ簡単
台所で使う家電は「白モノ家電」と言われます。
これは「清潔」を旨とするからですね。

しかし、良く見ると割と「黒」が使われています。
理由は、「熱を吸収させなければならない部分」と「焦げる部分」だからですね。

このためでしょうか。
電子レンジは、割と庫内が黒ですね。
庫内が見にくいです。

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中の状況がよく見える


見にくいと、料理の状態がわかりませんからね。
割と不安になります。

今回、日立は、明るい庫内を目指しました。
前年モデルに比べ、8倍も明るいLEDの室内灯。
庫内側面を白色シリコン塗装、その上、テーブルプレートも白。
そして、窓面積も123%アップさせています。

白は汚れ易いですし、汚れが目立つので嫌う人もいますが、白色シリコン塗装だと汚れは簡単に取れます。



 
■その他の特徴
日立独自の「加熱水蒸気+マイクロ波加熱」のスチームグリルは、今までと変わりません。
余分な脂を落とし、塩分控えめな料理を作れますし、ノンフライ料理も可能です。

また今回は、お肉の代わりにこんにゃく、はんぺんなどを使った、「低カロリーメニュー」を搭載しています。

 
また、総庫内容量:33Lの大容量モデルながら、昨年のモデルより外寸は小さくなっています。

20150609 HI オーブンレンジ 資料_007

2015年モデルのランナップ表。
7月中旬発売、オープン価格、予想市場導入価格は、左から、15万円、12万円、18万円。(税抜)


 
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多彩な解凍メニュー

一見地味な改良のように見えますが、基本機能の底上げですから、確実な進歩とも言えます。個人的に気に入ったのは、中が見えやすいのと、多彩な解凍・あたためメニューです。
 
商品のより詳しい情報は、日立のホームページにてご確認ください。
http://kadenfan.hitachi.co.jp/

2015年6月10日

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