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ダイソン、全固体電池開発ベンチャー企業
Sakti3への投資を発表


ダイソンは、全固体電池(solid-state battery)の開発で最先端を走る米国ミシガン州のベンチャー企業「Sakti3」に1,500万ドル(約18億円)を投資することを発表しました。
この投資は、ダイソンが昨年発表した、将来のテクノロジーに対する23億ドル(約2,760億円)に続くものの位置づけです。
Sakti3とのパートナーシップは、今後4年間を通じ、現在開発中の4つの新しいテクノロジーのポートフォリオより、市場に向け100種類の新製品を市場に投入するというダイソンの野心的な計画を大きく前進させるものとのことです。
この投資はその全体総額2,000万ドル(約24億円)の一環であり、Sakti3の全固体電池テクノロジーを製品化し、将来のダイソン開発製品への搭載を実現するための共同開発も含まれています。

 
ダイソンジェームズ・ダイソン氏のコメントは以下の通りです。
「Sakti3は、電池性能を既存のバッテリー技術では到底実現できないレベルにまで飛躍的に向上させています。
製品が適切に作動するためには、バッテリーやモーターといった基本的な技術が不可欠です。
Sakti3の開発チームは非常に高い目標を掲げており、その開発プラットフォームは今日の弊社製品の性能をさらに飛躍的に高める可能性を秘めています。」

 
■Sakti3 SAKTI3Sakti3は、高性能かつ低コストで安全性の高い、従来のリチウムイオン電池の電解液の代わりに、固体電解質を用いる画期的な全固体電池技術の商品化を目指すミシガン大学工学部発のベンチャー企業。
設立以来、マサチューセッツ工科大学が選ぶ「世界で最も革新的な企業50社」に名を連ねています。
Sakti3の出資企業には、ダイソン以外に、コスラベンチャーズ、ベリンジア、ゼネラルモーターズベンチャーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズが含まれまれ、5,000万ドル(約60億円)以上の株式投資がされています。

Sakti3はミシガン大学発のベンチャー企業で、バッテリー技術に関する論文を80件以上発表。
プロセスサイエンスと拡張性の高い装置研究を通して、彼らの数値予測を全固体電池セルのプロットタイプに系統的に変換し、バッテリー密度としては最高となる1100Wh/l以上を実現しています。この値は、現在最も先進的な液体リチウムイオン電池のエネルギー密度の2倍に相当します。
さらに製造コストの削減、小型化、安全性と信頼性の向上、寿命の長期化を実現する可能性も秘めています。

2015年4月6日

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