新製品

「スチーム」ライフ その2
ミーレのスチームクッカー


今回は、ミーレの全自動洗濯機 W 5965 WPSの発表会の後半戦。
全自動洗濯機 W 5965 WPSの「スチームケア」と同じ位、興味深い「スチームクッカー」の登場です。
■もう一つのスチーム
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ジミー・チョク氏。
自宅にもスチームクッカーを2台所有。「米からおかずまでこれ1台で同時にできるので楽」とのこと

さて後半戦は、場が代わりキッチンステージです。
説明してくれるのは、シンガポールで活躍中のコンサルタントシェフのジミー・チョク氏。人呼んでスチームクッカーの伝道師。
ジョークを交えながら、スチーム・クッカーの話が始まります。

ミーレの代表製品と言えば、日本ではビルトイン食器洗い機ですが、欧州では調理機器も有名です。
日本では、オーブン、エスプレッソマシン、そして今回のスチームクッカーが販売されています。いずれもビルトイン型です。

スチームクッカー。
単純に言えば「蒸し器」です。

扉を開けると、スチームが「モア」っと出ます。
ジミーはその蒸気を浴びる、「これはスチーム美顔器と同じだから、私の肌はスベスベ」というジョークを飛ばします。
彼の話を聞いて行くうちに、「100℃未満のスチーム」と「100℃以上のスチーム」では、違う表現をしていることが分かりました。
100℃未満のスチームを「ピュアスチーム」、それ以外は「スチーム」と表現していました。

ミーレのスチームクッカーは、ピュアスチームを使った、スチームクッカーなのです。

 
■「蒸し」の利点
料理の基本は加温です。餃子ではありませんが、「焼く」、「煮る」、「蒸す」、揚げが代表例です。
揚げはちょっと特殊なので置いておくとして、焼く、煮るは、食材が大きく変わります。
水分が飛んでしまってカサカサになったり、煮汁の中に旨みが出てしまったりですね。
ところがピュアスチームの場合は違います。
火に比べると低温ですし、周りは空気ですから旨み成分、栄養分はが逃げることはありません。
実は、素材の風味を、素材の中に閉じ込めるという意味では、「蒸し」がベストなのです。

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蒸された後のブロッコリー。
外観上の変化はなし。

ジミーは、まずブロッコリーを蒸しました。
蒸しても、色を含め見た目は、ほとんど変わっていません
味は、「やや濃厚になるものの、欠けた味はない」と言いました。

ではと言うことで、彼はデコポンをお客の数人分蒸しました。
これにバニラアイスをのっけて食べようというのです。

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バニラ添えスチームデコポン。
濃厚な味、柔らかさに驚愕!


さすがに、色はややくすみましたが、味にはびっくり。
彼の話を信じていないわけではなかったのですが、本当に濃厚なデコポンそのもの。
しかも欠けた味はありません。

唸りましたね。
素材の味が、まんま残っているのですから・・・。そして柔らかい。
「鮮度が良い」=「生」=「美味い」の公式が一般的な日本料理とすると、「鮮度が良い」=「蒸し」=「柔らかい」「濃厚で美味い」
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日本の茶碗蒸し。
ガラスの器だと、プリンに見えてしまう・・・!!

で思い出しました。
蒲焼きです。蒲焼きは、風味はそのままに固さを変える(口当たりを良くする)ために「蒸し」を使います。

次にジミーが出してくれたのは茶碗蒸し。そして・・・、いろいろ出してくれました。

 
■もともとは・・・
会の終わり、担当者の方に聞きました。
ドイツで有名な蒸し料理はなかったと思うのだが、何故スチームクッカーを作ったのかという質問です。

担当の方の答えは、
日本に来たヨーロッパのシェフが、日本の蒸し料理を食べて感動。それで作った。 と言うことでした。

もともと和の調理方法を基に、洋で開発、和に輸入されたものだったのです。
和魂洋才を、地で行ったような調理機器です。

 
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スチームクッカーの中身。
灰色部が水タンク。庫内にはスチームを吹き出す口とスチームを逃がす口があるだけ。シンプル!

現在、蒸すというのは家庭では余り行われません。何故かというと、セットが面倒だからです。
このためか、レシピ本を見ても、そんなに数が掲載されていません。

しかし、原点に返れば、蒸し料理は美味しいモノの宝庫です。
味が逃げないのですから・・・。
特に魚と野菜にはお勧めです。双方とも味に繊細さが要求される食材です。

実際に、野菜を食べない子供を連れた母親が、ミーレ・センターを訪れたことがあるそうです。
子供と一緒に、野菜を蒸して、食べたところ、子供は「美味しい」と言って、野菜嫌いが直ったそうです。

料理した野菜が嫌いという子供は多いようです。
サラダはOKだが、煮たり、焼いたりした野菜はダメという子もいるとか。
しかし蒸しは、味は変わらない。口当たりは柔らかくなる。
いやぁ。
想像力を掻き立てられますね。

招待状01 今回のミーレの招待状には、「The Art of Living」と一番上に刷ってありました。
実際、この日見た製品は面白く、Artが生活を豊かにするが如くでした。

 
確かにミーレの製品は、心豊かに、生活上手になれる製品でもあります。
展示は、ミーレセンターにされています。
興味ある方は、是非足を伸ばしてください。
面白いです。

 
商品のより詳しい情報は、ミーレのホームページにてご確認ください。
http://www.miele.co.jp/
 
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2014年2月22日

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