レポート

Samsung Galaxy Note9だけで「お仕事」できるのか?
その2 静止画検証


取材のイロハは、写真。昔は鉛筆とメモ帳だったようですが、デジタル化されてからは写真です。兎に角、バシバシ撮影します。私の場合、60分の発表会で、大体200枚前後(同じシーンを2度撮影するので、正確には100枚。)撮影します。これに「Samsung Galaxy Note9」は対応できるのでしょうか?


本日のお題は「カメラ」機能。「標準」、「広角」のレンズ構成。
光学2倍、デジタル10倍。1120万画素の実力はいかに?



■ネット記事に使う時、必要な画素数
冒頭からですみませんが、ちょっと小うるさい話をします。

PCのモニターを大きくすると、机が広々となった様に思います。TV番組では、20型でも、80型でも画の大きさは変わるだけです。この差を説明してくださいと言われたらどう説明しますか?

答えは「画素数」と「解像度」にあります。
デジタル画像は、絵画でいう点描です。ジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」などが有名です。

グランド・ジャット島の日曜日の午後。
ウィキペディアより転載。



点描は色の付いた点を並べて画を作ります。デジタルの映像は、一点一色の集積です。この一点一点を「画素」といいます。このため画はその総数「画素数」で表されます。
「解像度」は、その画素が縦に幾つ、横に幾つ並んでいるのかを表します。

テレビはテレビ番組を見る家電です。このためテレビサイズによらず、同じ解像度でパネルを作ります。20型の小さいテレビでも、80型の大きなテレビでも同じ解像度です。フルハイビジョン(2K)の解像度は1920×1080、4Kの解像度は3840×2160です。2K、4KのKは「キロ」。キログラムと同じで、1000を表します。1920、3840を2K、4Kと言うわけです。
この解像度が同じなので、テレビは同じ絵をきちんとサイズに合わせて映し出すことができるのです。

中国ハイセンスの、50V型4K液晶テレビ『50A6500』。
「50V型」「4K」「液晶」「テレビ」という世界共通の規格でできている。



一方、PCのモニターは、大きくすると、ほとんどの場合、モニターの解像度が大きくなります。このため、画素数が変わらない映像は小さく見えると言うわけです。

これはともかく、WEB上の写真に関しては、長らく「72ppi(ピクセル/inch)」と言われてきました。多分、PCの初期から知っている人は、「あーあの」と思い当たる数値です。出所は、初期のマッキントッシュのディスプレイの解像度です。

この場合、おおまかに10cm角(1inch=2.54cm)の写真は、(72ppi×4inch)の2乗、8.3万画素となります。

マックはグラフィックインターフェイスを世にもたらした、OSの雄。当然初期の基準は、マックに合わせたわけです。初期のデジカメ(98年頃)は、35万画素で、印刷するとイマサンと言いたくなるような出来上がりでしたが、ネット上ではイイ感じだったのを思い出します。

ところが、今のスマホなどは、より細かい字を使える様にするため、画面の精細さを上げています。マックもRetinaディスプレイなど、高解像度のディスプレイを出しています。72ppiだと足りませんね。

このため今は、メーカーが社内で、自分たちの標準を決めて使っています。Note9が属しているAndroidは、160ppiが基準だそうです。昔の2倍強の解像度です。10cm角でだいたい41万画素。

Note9の写真は、1120万画素ですから、余裕のよっちゃんです。

 

■縛りの大きい転送レート

ネットにはもう一つの問題があります。転送レートです。画面が出てくるのが遅い上、つまらない写真だと怒りたくなりますよね。サクサク読んでもらうためには、大きな写真は厳禁。いろいろな意見がありますが、1MBが良いのではと言われています。
1.2MBが約200万画素ですから、Note9の1120万画素(だいたい4MB強)こちらに対しても十分というより、最終的にはダウンサイジングした方がベターとなります。

 

今の話と逆の媒体もあります。紙媒体がそれです。
A4サイズの印刷に必要な画素数は、300dpi以上と言われています。特に写真勝負の広告では、600dpiが当たり前となります。それはそうと、A4サイズ300dpiだと、869万画素。600dpiだと、3319万画素。
ミラーレス、一眼レフデジカメは、ペーパーで飾ることを前提にしたカメラです。

 

■写真は、加工に時間がかかる

サイズに加え、ネットメディアで写真を使うのは、いろいろと加工をしなければなりません。
今は、「写真」アプリが構図、色味など、加工機能を持ちますので、チャッチャと編集します。ここでのポイントは、元の画素数が少ない、もしくは編集機器が強力だと、短時間編集が可能だということです。

これはスマホ写真を主体にした時、有利に働く事項です。

 

■Google Photoにアップ、どこでも使える様にする

Note9での写真は、サムソンの「ギャラリー(加工機能が付いた写真アプリ)」に集められます。まずここで加工します。サイズなどを修正する「変形」、全体の色調を変える「エフェクト」、文字などを加える「デコレーション」など、ネットを介さないので、Note9のパワーが全部使えますので、サクサク進みます。

しかも、ネット環境の悪い電車の中でもできるのが大いに時短に貢献します。

家のPC環境は、写真、動画編集を前提に取りそろえたのでパフォーマンスは問題ないのですが、どうしても、帰ってからとなりますので、交通機関内の時間は「無駄」になります。

200枚撮影して、使用するのは10枚。10枚のチョイスと加工ですから電車の中だけで片が付きます。帰宅後の仕事がぐんと楽になります。

 

そして、最後クラウド上に写真を上げます。これはNote9以外からでも、その写真を使える様にするためで、今回は「Google Photo」を使いました。これは、Android OSがGoogle製であることが理由です。使い勝手で文句を言うところは、ほとんどありません。またサーバーの利用料金も200GBで380円/月と、それなりです。

これはMacの「写真」も同じようなものです。PC時代もそうですが、OSとアプリを両方作っているところにはやはり行き届いています。

 

■自分の意図を伝える写真が撮れる
家電メディアの場合、ネットで使われる写真は大きく3種類あります。
1つは、メーカーからもらえる製品写真。面白くはないのですが、きっちりとした精緻な写真です。
2つめは、写真のホームページから買うイメージ写真。
そして3つめは自分で撮影した写真です。

メーカー写真を多用すると、型にはまった感じが強くでます。悪くはないのですが、基本図鑑のような写真ですから、どうしても堅い雰囲気が強くでます。
イメージを多用すると、その伝える内容が散漫になることが多々あります。意図がボケてしまうわけです。
で、やはり自分で撮影する写真は重要です。発表会内容を聞き、そのためには、こんな写真が欲しいとイメージし、撮影掲載するわけです。

1):2):3)=2:2:6ていどが、バランスも取れます。自分の撮った写真比率を多くすることは問題ありませんが、それ以外はおススメしません。

 

このためにも、写真から見えてくるものは重要です。
最近は後加工もいろいろ出来るようになりましたが、それは「どんな意図か」、分かる写真があってこそです。

Note9は、モードでは、「パノラマ」「プロ」「ライブフォーカス」「自動」「スーパースローモーション」「AR絵文字」「ハイパーラプス」があります。

通常は「自動」で問題ありません。ズームすると画面下に倍率が出て、今、どの位で撮影しているのかが分かります。光学ズームで2倍、デジタルズームで10倍ですが、デジタルズームでも目立ったアラはありません。

「プロ」モードで撮影しているところ。
被写体の下に、何杯ズームかが表示される。



iRobot 『ルンバ i7』発表会。
CEOのコリン・アングル氏が説明している様子。



 

面白いのは「接写」。同倍で近くに寄り一度ピンを合わせると、かなり頑張ってくれます。

ここまでの接写がラクラク可能。



あと結構使えるのが、ボケを作り出す「ライブフォーカス」。距離によってはほとんど意味をなしませんが、上手く行けば、強調すべきモノを分かりやすくできます。しかもこのモードで撮影さえしておけば、撮影後の写真に、その様な同様の処理をほどこすことができます。

ライブフォーカスで撮影した写真は、
撮影した後でもピン合わせを変更することができる。



かなりイイ感じです。

 

それにプラスなのが、有機ELディスプレイ。自家発光型なので、野外太陽光線下でも頑張ってくれます。真っ黒で堪で取るしか出来なくなる液晶ディスプレイより、見にくいときはあっても頑張ってくれるのは嬉しい限り。自家発光はキレイなだけでなく、環境による左右が少ない所も魅力です。

 

■Note9のカメラとしての弱点
Note9をカメラで使う時、最終的な弱点は「ボディサイズ」と「倍率」です。

発表会場では、「ここぞ」と言うときにバシバシ撮らなければなりませんが、それを可能にするのが大きさです。普通の私は、ミラーレスを吊し持ち、そしてGパンの尻ポケットに、アップルSEを入れています。SEがGパンなのは、上着と違って脱ぐことがないため、常に使える状態になっているからです。

ミラーレスをカバンにしまった後で、撮るべきモノに遭遇した場合、SEが活躍します。
それに対し、Note9はジャケットの内ポケットにピッタリのサイズ。長財布のようなシナリは期待できないので、Gパンの尻ポケットに入れておくわけには行きません。

ジャケットのポケットの場合、脱ぎ着することもありますし、内ポケットは引っ掛かる可能性もあります。また、縦のホールドはイイとして、横のホールドはし難い。滑り止めを兼ねたケースは絶対必要です。

またケースにもよるのでしょうが、横構えの場合、サイドボタンに指が触れやすいです。

 

倍率は、ちょっとシビア。下の2つの写真はシャープ ロボホンの発表会での発表者写真です。兎に角、被写体に一寸でも近づくということが必要です。

しかし弱点はあるモノの、全体的には長所が多く、メインスマホ、補助デジカメは大いにありと思います。

富士フイルム ミラーレスカメラ「X-T100」で撮影。
細部まで明確に撮影できている。



Note 9。デジタル倍率まで使用した10倍。
かなり頑張っているが、写真としての出来はギリギリOKレベル。



■つくづく感じるコンデジがなくなった理由

しかし、今回つくづく体感したのはコンデジ(コンパクトデジカメ)が絶滅危惧種と化した理由です。昔はスマホでガンガン撮影していた女の子でも、旅行時はコンデジを持って行っていたりしていました。それは、レンズがそれなりに大きいので、画角が広い、キレイに撮れる、印刷してもキレイなどいろいろな理由がありました。しかし、今は正直、一芸に秀でていないコンデジ以外は不要ですね。

カード型で、キレイに撮影でき、メモリも十分、バッテリー容量も十分、その上、ネットとの親和性がイイ。スマホ写真は、ユーザーニーズと機器の差別化というニーズがマッチして、ここまで進化しましたが、ずいぶん満足度が強いモノに仕上がったと思います。

Note 9、ネットメディア オンリーなら、十分使えると言えます。

 

商品のより詳しい情報は、サムソンのホームページにてご確認ください。
https://www.galaxymobile.jp

 




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2019年3月8日

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