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アクアの食器洗浄機の魅力は『大らかさ』


共稼ぎの三種の神器は、「ロボット掃除機」「(ドラム式)全自動洗濯乾燥機」そして「食器洗浄機(以下 食洗機)」の3つです。その中で、一番日本に根付いていないのは食洗機かも知れません。
現在、日本メーカーで、この機器を真剣に開発、販売しているのは、パナソニック社だけです。その市場に参入したのは、ハイアール・グループのアクアでした。

■新規に売れる可能性がある「白物家電」

白物家電の市場は、微増が基本です。理由は、多くの家電の普及率が100%に近くなっているため、買い替え需要となるからです。また人口減でも、単身世帯が増えているので、世帯数全体としてはまた微増しているので、その分増えている勘定です。

このため、ある家電が売れると言うことは、シェアの再編です。最近盛り上がっているスティック型掃除機などは、キャニスター型の掃除機とシェア構成が違います。この様に、何か市場に変化が起きそうな時に、いいモデルを導入することにより、シェアを伸ばすことができます。

しかし、今回のお話し、「食洗機」はさらに違います。
普及率:30%と余り普及していません。つまり、市場自体が開発途上にあると言うことです。

アクアが提示したマーケティング資料より。



これには、幾つか理由がありますが、90年位に使ってみた人が「ダメだ」と判定して、市場が活性化しなかったことが上げられます。数社参入していたのですが、当時のモデルは、期待したほどには便利ではありませんでした。当然、買い控えが起こります。その内、参入メーカーも段々数が減って行きます。複数社でしのぎを削っている内は、光るモデルが幾つもでてきますので、メディアも話題にしますし、口コミも立ちます。欲しい人も多くなります。

ダメ出しされたのは、当時「予洗いが必要」とされたことと。「不十分な時がある」こと。これらは、洗剤他の機能向上、そして、水は下から上へと噴き上げるので、必ず汚れ面を下にすることで、ほぼ改善されました。

が、90年代は、ネットのない時代。一度悪評が立つと、消えないのです。
そんな中、頑張り遠したのは「パナソニック」。パナソニックは総合家電メーカーで、黒モノ、白モノ、なんでもこいですが、白モノへかける思いは並々ならぬメーカーです。食洗機でも頑張りました。特に最近のモデルは出来がよく、脚光を浴び始めました。特に、欧米では余りない卓上小型の食洗機は、実によくできています。(欧米の主流はビルトインです。)

実際、今の食洗機と手洗いを比べると、「水道代でお得」な上、「手洗いで落としにくい汚れを落とす」ことができます。使わないと損な家電です。ちなみに、水道代の差額で、今回のアクアのような据え置き型は、5年位で元が取れます。

しかし、まだ耳を貸さない人も多いのが現状です。家電の中でも、一、二を争う勘違い家電と言えます。

 

さてさて、この市場に今回参入したのがアクアです。
世帯普及率:30%ということは、まだ70%のノビシロがあるということです。社会的にも共稼ぎ世帯も増加の一途。可能性ありと判断した訳です。

アクアは三洋電機の技儒者集団を母体にしていますが、基本は冷蔵庫と洗濯機。今回のモデルは、国際標準として、ハイアールが開発、いろいろな国に出荷しているモデルを、日本市場に合わせたモデルです。

 

■設置サイズと食器点数

アクアのADW-GM1。丸く、安定したフォルムは魅力的。



アクアのADW-GM1は、非常に安定したフォルムが特長です。素直にホコリよけカバーの付いた洗いかごを思い浮かべます。モノリスとは言いませんが、マンションの建物にも似たパナソニックのモデルとは異なります。パナソニックの食洗機とは一線を画します。パナソニックが、この様な仕様を基本としたのは、日本の手狭なキッチンでの使い勝手を考慮した上で、最小敷地面積に対し、最大容量を求めた結果です。

アクアの狙いは、ずばり、パナソニックのモデルがサポートしていない、24点。つまり4人以下の家族です。

水色でマーキングされたところに注目。
食器点数は、思い通りだが、アクアの食洗機は「奥行」が大きいことが分かる。
参考までに小職の使用している洗いかごは、400×300mm。



しかし、大陸的におおらかな仕様のせいでしょうか。十分に小型化した感はありません。
しかし、それはある意味、アクアの食洗機の魅力です。見るからに食器が放り込めそうです。また、食器との間のスペースがあるので、『心理的に』洗いやすそうです。
このイメージは、分かりやすさ、取り付きやすさに結びつくので、新規ユーザーへの敷居を下げる役割をするかも知れません。

24点(4人分)詰めた状態。



 

尚、中国仕様を日本に導入する際したことは、主には、24点入る(中鉢などは、中国で余り使われない)ことのレイアウト作り、日本の水質に合わせ、硬水対応から軟水への対応、各パーツの耐久性を上げることだったそうで、洗浄機能自体はオリジナルのままだそうです。

 

■中華料理で磨いた洗浄技術

「和、洋、中。この中で、最も脂っこいイメージは?」と聞くと、豚を多用する中華があがると思います。豚の体脂肪率は、食用のモノで14〜18%だそうですから、イメージと実際は違うモノですが、確かに油がない中華料理は、美味しくなさそうです。

当然、ハイアールが作る製品は、中国でも使われます。つまり、ギトギト油も落とさなければなりません。そのための、一つは洗剤、一つは温度(お湯洗い)です。洗剤はかなり強力なものを、高い温度で使います。手荒れなどを考えなずにできますからね。

そして、もう一つは水圧です。どれ位かというと・・・。



赤矢印)2つの回転アームから、水が吹き出す。
青矢印)排水孔の位置。



 

■動作音と、中が見えること

動作音は、43dB。これは、市内の深夜、図書館内、静かな住宅地の昼、しとしと降る雨にあたります。今、食洗機は、電気代を考慮して深夜使うのが主流です。このため、単独だと、「もう一声」と言いたいところですが、キッチンとの間の扉を閉めると全く問題ないでしょう。

そして、アクアのセールス・ポイントの一つは、「中が見えること」。普段見えないモノが見えるというのは、割と好奇心をくすぐるモノで、これは結構面白そうです。
慣れた人には、そんな馬鹿なと思われるかも知れませんが、実際、ちょっと見入ってしまいます。

洗浄時の様子。透明な窓から、中の様子が分かる。



コースは、「標準」「おいそぎ」「念入り」「低温」の 4コース。乾燥は送風型です。

コンパネは、ドア下。シンプルで使いやすい。



あと、中がステンレス貼りというのは魅力です。食洗機は、中に溜まった屑を取ったりするため、割と中をいじる家電でし、高温の湯も使います。結構タフである必要があります。アクアの食洗機は、見た目にも、安心感があります。欲張った設計でないモデルの勝利とも言えます。

 

買う段になると、食洗機の最大の問題は、置き場を確保することです。ベストは、流しの隣なので、食材を加工するスペースの反対側に金属性の丈夫な棚を設置して置くといいと思います。

パナソニックとアクア。今後、いい感じで、この分野を牽引してくれればと思います。

 

商品のより詳しい情報は、アクアのホームページにてご確認ください。
http://aqua-has.com









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2018年10月10日

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