豆知識

「トップランナー基準」方式と「統一省エネルギーラベル」


今、省エネにうるさい家電、エアコン、冷蔵庫、テレビなどには、「××年度版 この商品の省エネ性能は? ★★★★☆」などが書かれた、緑色のラベルが貼られています。
多くの人には、認知が低く、分かったような分からない様なラベルですが、このラベル非常に重要で、これが読めると家電のレベルが分かります。

この「統一省エネルギーラベル」と、「トップランナー基準方式」の2つが分かると、家電の省エネの意味がより理解できます。

 

■省エネのための法律、あります!!
日本は、民主主義の法治国家です。このため、全ての規範は法律で定められます。法律がないところは、モラル(道徳)規範で対応します。日本は世界の中でずば抜けているのは、このモラルが高いことです。海外から日本に来た人が、治安などにビックリしますが、それは日本のモラルの高さによっています。

それはさておき。

法治国家日本ですから、ありとあらゆることに法律があります。「省エネ」ですら法律で決まっているのです。

 

■オイルショックで省エネ法、京都議定書で「トップランナー方式」
エネルギー資源に乏しい日本は、1979年(昭和54年)に「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」を定めました。いわゆる「省エネ法」です。

この少し前、オイルショックで、スーパーからトイレットペーパーがなくなるなど、一種のパニックが市中にはびこりました。「ノストラダムスの大予言」がベストセラーになり、第三次世界大戦など、一種の終末論が流行り、どことなく不安定な、暗い世相でした。

日本は化石燃料系のエネルギー資源に乏しいですから、しかたないですね。
この防衛策の一つが、「節約」。省エネ法と言うわけです。

 

そして日本は、バブル期が訪れます。初期は、日本総中流化という感じで、まだ慎ましやかでしたが、金が幅を効かせ始めると、海外の有名建築を買ったり、美術品を買ったりと、世界の成金ここにありという雰囲気になります。当然、省エネなど何処吹く風。「24時間働けますか?」などの強烈なコピーが、街に溢れます。

そしてバブル崩壊、グローバル経済へ。
グローバル経済というのは、アメリカが仕掛けた一種のネズミ講。アメリカが設けやすいルールが敷かれました。

しかしそれは、地球が有限であることを顧みない所行でもありました。
後、原子力が控えているとして、化石燃料はガンガン使われます。昭和30〜40年代に騒がれた「公害」は世界中どこでも見られることになりました。

当然、地球温暖化。

そして1997年の京都議定書の採択により、1998年に省エネ法が一部改正されます。この時、エネルギー消費が多い家電に「トップランナー基準」方式で、エネルギー効率を上げることが目標とされました。トップランナー基準というのは、基準設定時に最もエネルギー消費効率のよい製品以上のエネルギー消費効率を目標にして、目標年度に、製品区分ごとに加重平均で達成を判断しようとするものです。

 

ちょっと分かり難いので、具体的に書きます。
2010年の6畳用エアコンのベストが、A社のA-1というモデル。年間消費電力量が、250kWh/年だったとします。このモデルがトップランナーです。そして、目標年度が任意に決められます。ここでは2015年とします。とすると、5年間で、6畳用エアコンの全モデルの加重平均平均値の算出方法の一。平均する各項の条件の違いを考慮に入れ、対応する重みをつけてから平均すること。を、このトップランナー以上、つまり250kWh/年以下、240kWh/年位にしようということです。

 

今、具体例を5年としましたが、規約には3〜10年、状況に応じてとあります。3年だと大変。とにかく、他の開発より、省エネ開発をすることになります。相手は法律ですから、メーカーとしては何としてもクリアしたいわけです。

別のレポートでも述べていますが、このトップランナー方式をクリアした今のエアコンは、10年前のエアコンと比較して、奥行きが約2倍になっています。

 

■統一省エネルギーラベルと、納得のいく購入方法
その年々のモデルに貼られているのが、「統一省エネルギーラベル」です。

統一省エネルギーラベル
経済産業省 資源エネルギー庁発行の、トップランナー基準(2010年3月版)より転載



これにはいろいろな情報が盛りだくさんですが、ユーザーが見て分かりやすいのは、☆☆☆☆☆で示され、一番目立つ「多段階評価制度ではありません。
一番下の「年間の目安電気料金」です。

と言いますのは、エアコンは、平たく言うと「何畳用」でカテゴリーが決まります。そしてカテゴリー毎に、トップランナーのレベルも違いますし、目標年度も違います。このため、☆が少なくても、電気代が余り掛からないモデルが存在します。
確かに、同カテゴリーで☆が多いモデルには、電気代で負けるのですが、その様なモデルは概して開発コストが掛かっていることが多いです。つまり購入価格に差が出るわけです。5,000円も違うと電気代 何年分かに当たることもあります。

エアコン他の家電で、省エネが重要なことは誰もが認めることです。しかし、ユーザーの心理の一つは「お買い得」。自分にあった省エネお買い得モデルを探してください。

 

より詳しい情報は、以下のホームページにてご確認ください。
http://www.enecho.meti.go.jp

 




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2018年8月20日

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