レポート

アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)2018での、Amazon Echoのデモ。
Amazonだけで進められること


盛況の AWS 2018。今後ネットで何をするのかは、リアルより話題になりそうです。
3日間開催されるこの催し、初日にAmazon Echoのデモがありました。デモは民生用、ビジネス用とありましたが、まず、民生用を皆さんにご紹介したいと思います。
いろいろな見方がありますが、Amazonができるビジネスが透けて見えるような気がしました。

Amazon Echoデモではスマートホームハブが内蔵されたAmazon Echo Plusが使用されているが、このレポートではAmazon Echoで統一します。がの本家デモですが、TV取材が多く、急遽、TVとTV以外に分けられた位ですから、テレビで見られた方もいらっしゃると思います。

が、家電関係なので、より詳しくレポートしてみましょう。
まずは、デモで全体像を。結構長いので、3つに分けました。できましたら、1つは見て、いただければと思います。

 

私も、企業勤めの時は、何度もデモをしたことがあります。
デモは複雑だと意味をなしません。分かりやすくがポイントです。これは説明も含め、プレゼン技術が必要です。
多くの人は、フルポテンシャルでイイ感じなところを見せようとします。当然ですが、そんな時に限って、デモをしようとしているモノの弱点が出たりします。

ま、私の講釈はともかく、デモを見て頂きましょう。

●朝起きてから、しばらく。
●家を出るところから、帰宅、団欒まで。
●就寝時。

の3つに分けて編集しています。ま、Amazonが考えるIoTですから、ぜひ、ご覧ください。

 







 

■IoTの3つの機能

IoTは、端的に言うと、モノ(家電)をインターネットに接続することです。
この時のインターネットは、外部思考装置=人工知能(AI)、外部記憶装置、新しい情報であり、家電にその時、最も的確な指示を出します。「最も的確な」というのですから、その家電が置かれている環境情報も必要で、家電は内蔵センサーで得た情報を流す必要があります。人間が会話などのコミュニケーションで相互理解を深め、最もよい関係を築こうとするのとよく似ております。

このため、IoTは「ネット接続」「双方向」が条件になります。
例えば、現在の家電の「リモコン」には「赤外線」が使われておりますが、赤外線リモコンは片方向のみです。これはインターネットとセンサーの役割を人間がしているからです。しかし、これは厳密な意味で、IoTとは言えません。

 

それHさておき、家電の場合、IoTで何ができるようになる可能性があるかというと、「定型」「自動」「連携」の3つです。

「定型」と言うのは、人の号令一下、一世に家電が動くようにできることです。
朝などが分かりやすいですが、起きる、伸びをする、照明を付ける、カーテンを開ける、窓を開け換気する、照明を消す、顔を洗う、歯を磨く、お茶を飲む、TVを付ける、朝食を取る、着替える、家電をOFF、戸締まりをする、会社へ行くは、日常決まった行動で、それぞれ必要時間も決まっています。

10分以上ズレると、いつもの電車に乗れなかったなどの問題が出てきます。
「定型」というのは、この一連の動作の内、家電がかかわるモノを一度の指示で全部行うことです。

 

残りの「自動」というのは、洗濯なら洗濯物をセットしてスタートさせると、次のアクションがほとんど要らないレベルまで到達してくれることです。洗濯なら、最低が乾燥修了。できれば、洗った衣類がクローゼットに仕舞われていることが理想です。次に大きいアクション(洗濯で言えば、洗濯物干し)が残っているモノは、時短のようで時短になっていないことが多いです。理由は大きなアクションは、他の行動への律速になるからです。家事の時短は「ぱなし」が重要なのです。

あと「連携」は、別々の家電の連係プレイを挿します。
イイ例は空調です。冬のエアコンはどうしても低湿で、少し加湿したいことも多い。しかしエアコンは、ダイキンの「うるさらセブン」を除き、加湿機能を持っていません。このため別に加湿機を動かすのですが、ほとんどの場合加湿しすぎてしまいます。寒い時期ですから「結露」。手間も増えるのですが、日本の場合は、高温多湿で、菌類の胞子は空気の中に幾らでもいます。要するにカビが生える可能性が出て来るわけです。
各家電のセンサーを用いて、より状況を完全把握し、「連携して」最も有効な手をこうじる。これが「連携」で、スマートホームの目指すところでもあります。

 

■Amazon Echoデモに見る2つのポイント

IoT3つの機能で、Amazon Echoができるのは、「定型」です。
が、デモ時、テレビは作動しませんでした。それどころか、消灯時に点きました。

2つの問題が透けて見えるような気がします。
1つめは、通信の安定性です。

Amazon Echoは、Wi-Fi接続です。スマホ、携帯でも使われているので、何ら問題ないのではと思う方も多いと思うのですが、Wi-Fiの欠点の1つに、不安定になることがあげられます。今回も、何人というメディアが、狭い部屋に入っての取材。しかも職業柄、一人一つ以上の通信機器を持っています。結果、一時的な不具合が発生したのではと思います。

次に分かるのは、「双方向チェックをしていない」ということです。
要するに、テレビが点いたら、その情報を受けて、次のアクションをしなければならないのですが、やりっ放しと言うことで。
今回なら、テレビが点かなかった時点で「電波が一時的に、不安定でテレビを点けることに失敗しました。どうしますか?」というアナウンスが必要だということです。

このデモは、IoTの導入効果の1つを垣間見せたわけですが、同時に、別のことも垣間見せてくれたわけです。

 

■Amazon Echoとビジネス

実はAmazonができることは、今の時点、ここまでなのです。
Amazon Echo他、AIスピーカーに多大の期待を寄せている人もいらっしゃいますが、ここまでです。
というのは、Amazon Alexaは、「サブAI」と呼ばれるシステムに過ぎないからです。サブAIというのは、人で言う「思考」ではなく、「知覚」です。Amazon Alexaは、声を聞いて、その意味をマシン語にする機能だけなのです。

「定型」というのは、人間サイドの「オーダー」をまとめるのがポイントです。
これは Amazonで、できるというか得意な分野です。(Amazon の配送システムはすごい叡智です)

ところが「自動」「連携」は、家電のコンセプトに直結します。家電メーカーでも、そう簡単には成果がでません。

が、今のAIスピーカーは2つの意味がポイントです。
1)音声で指示できるようになった。
(ベース機能として、音声認識は外せません)
2)「定型」は、ユーザーにお金を払わせる機能でもある。

要するに、ネットにつながるだけから、一歩進んだわけです。
「今後、Amazonが、どこに進むのか?」非常に興味あることと言えます。

 

逆説的な言い方ですが、日本でも似たサービスが今、人気を集めています。

WEDGE Infinity「スマートホームの適正価格とは?」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/12913

こちらは赤外線を使ったサービス。双方向でなければ、何ら問題がありません。
今回のAmazonのデモを含め、スマートホームは第一コーナーをクリアした時だと言えます。

しかし、「自動」「連携」に対しては、まだまだ力不足。
今後が楽しみです。

 








#AWS 2018 #Amazon Echo #Amazon #定型アクション

2018年6月2日

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