思うこと

自分でもやって見たくなる、ワクワク感のある漫画的3D表現


家電とは余り関係ありませんが、表現者の一人としてワクワクしたのでレポートして見たいと思います。
”MANGA Performance”「W3(ワンダースリー)」追加公演が始まりました。この公演での”MANGA Performance”というのは、台詞劇とはちがい、音楽、照明、プロジェクション・マッピングと、パントマイム、パペットの動きなどを駆使して、物語を体感する新しい舞台表現されています。

■雷で沸く子供たち

実際に見るとかなりいけている劇だ。
最近多用されるプロジェクション・マッピングもかなりスゴい。
プロジェクション・マッピングは、エプソンがメーカーサポートしている。

プロジェクト・マッピングのため、舞台上の小物はほとんどない。



拍手もわんさか。
が、これは大人の見方。

マンガ原作と言うこともあり、会場の1/3は子ども。
子どもは、笑ったり、大声を上げたりと忙しいのですが、その分反応がストレート。
面白いと、ドッと沸きます。

雷の音で沸きました。
「ピカッ ゴロゴロゴロゴロ」という音と共に、「ピカッ ゴロゴロゴロゴロ」が戸に映し出されます。
ドっときました。


 

■「ドーン」の衝撃 〜「マンガマッピン 第一作」〜

静かなシーンを「シーン」で表現したのは、故 手塚治虫氏だそうです。
今のマンガ表現のほとんどの創始者。

「W3」の途中ですが、思い出したことがあります。


マンガ表現を“読む”ものから“体感する”アートへ変換し、現代のアートのあり方を提案するプロジェクトがある。(株)ネイキッド、(株)コルク、エイベックス・ エンタテインメント(株)による共同企画のマンガマッピンだ。

第一作は、自分が動くとマンガのような効果音文字が映し出される体験だ。歩くと「カッ、カッ」、しゃべると「ガヤガヤ」。手を叩くと「パン」。静かだと「シーン」という、動きに合った効果音が出ると共に、リンクしたマンガの擬音画が、プロジェクション・マッピングで、壁に、床に映し出される。

今回の総合演出を務める村松亮太郎 氏 自ら、パン。
絶対、子どもは大喜びするはず。


一番インパクトがあったのは、強く踏み込んだの時、「ドーン!」という音と共に、足下から効果線が走り、「ドーン!」という文字が描き出されるものだ。

正直テンションが一気に上がった。


何か、自分の潜在能力が一気に発動、自分の中で何かがはじけ飛んだ感触。一気に異能力でヒーローになった感じ・・・。と言うより、マンガ世界に入った感じだ。ストーリーを作りアトラクション化すると、ヒット商品になること間違えなしのポテンシャルがあると思う。

大人でも間違えなく、テンションmaxの「ドーン!」
演出家自ら、眼がその気です。

これが体感型のアート。「マンガ マッピン!」。

マンガ表現を「読む」から「体験する」アートへ変換し、新しい現代アートを提案することなのだが、私は楽しませてもらったといえる。

 

■子どもが真似しそうな表現

「W3」の表現はそれだけではない。
目まぐるしく、いろいろな表現が使われる。パントマイムは、言葉が使えない分、思わせぶりな動きになる。饒舌な動きと言ってもいい。これは堪らなく面白い。

私が子どもだったらどうだろうか?
次の日「W3ごっこ」をしたと思う。
オノマトペは、至らぬまでも工夫するだろう。
人形は縫って作ったかも知れない。つたない動きも練習して、遊んだろう。
もしかしたら、プロジェクション・マッピングまでトライするかも知れない。

人形も、人形の動きも魅力的。



しかし一番面白いのは「オノマトペ」だろう。

 

■「日本語」と「オノマトペ」

日本語の「擬音語」「擬態語」の総称をフランス語で「オノマトペ」といいます。今、日本でひそかに流行しつつある言葉でもあります。

というのは、オノマトペは日本語の特長でもあるからだ。

英語が200〜300語と言われるに対し、日本語は10倍の3000語以上と言われる。日本語は普段使いの動詞はシンプルだ。例えば、風なら「吹く」という動詞が用いられる。風には強弱があり、強風、そよ風などに分けられるが、日本語はそれを「オノマトペ」で表現してしまう。「ビュービュー」「ソヨソヨ」などだ。感覚的であり、変な表現を使われるよりむしろ分かりやすい。

感覚的なだけに、マンガとの相性は抜群で、何気ない背景に、効果線を数本入れ「ヒューヒュー」と描くと風が吹いているように思える。日本はストーリー漫画に強いと言われるが、それは数多くの「オノマトペ」を持っているからではないだろうか?

 

■多彩で、自由な表現の鍵になるか?

「オノマトペ」を意識して使うと良いことが2つあると思う。

1つは表現が多彩になることだ。ジャズのコード進行を聖書ばりの家系説明調で、ほぼ擬音だけで成り立っている筒井康隆の「パブリング創世記」は極端な例にせよ、「オノマトペ」を適度に使うとずいぶん分かりやすくなるし、共感も得やすい。

2つめは力が沸くということだ。文章力だけではない、個人の感覚もそうだ。「オノマトペ」は変に頭でいろいろな言葉に変換しないので、子どものように単純明快。いろいろなしがらみから解放されるというものだ。ニーチェは精神的自由を得ることを「子どもの踊り」と表現したが、「オノマトペ」はそれに近い感触を持っている。

マンガは古くからあるオノマトペを上手く使った表現とも言える。
それを見せてくれる「W3」。
是非、子どもを連れてのご観覧をお勧めしたい。
尚、公演は3月4日まで。大入り、売り切れの場合は、ご容赦願いたい。


公演情報は、以下のホームページにてご確認ください。
http://www.manga-p-w3.com

 

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2018年2月16日

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